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REVELATION DIRECTIVE[AJCC週:2020/0125-26号]

■開催競馬場:中山/京都/小倉
■開催重賞:AJCC/東海S
■執筆担当:松井彰二

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<REVELATION RACE LIST>

■岩清水S
■土・中山5R/初霞賞/日・京都6R
■AJCC

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一見なんでも無いような週こそ、そこに隠された「真実」を見抜くことがパラダイムシフトの真っ只中にある2020年の馬券投資では必須事項であることは、既にお気づきの皆様方ばかりであると存じます。

優れた投資家や優れた経営者はすべからく「他の人と違う視点」を持っているわけですが、この「REVELATION DIRECTIVE」を御覧の皆様も、同様の視点を持っていると考えていただいて結構でございます。

「俺にはまだそんな力はない」

と謙遜される方もいらっしゃいますが、考え方として私はこう思っているわけです。

「鶏が先か卵が先かはどうでもよく、楽しいから笑うのではなく、笑っているから楽しいのである」

この考え方は実は哲学でもなんでもなく、脳科学の話であって、既に実証された効果を伴います。

意識的に笑うことにより表情筋が刺激され、その事によって脳の中で表情筋を動かす部位が刺激され、その結果「脳が楽しいと認識する」訳です。通常は一方通行の電気刺激を、逆から流すようなことですが、この事をくり返すことにより、本当に脳が「楽しい」と認識し、βエンドルフィンやα波の分泌が高まったりするわけです。

難しい話はさておき、何が申し上げたいかと言えば「すぐに理解は出来なくとも、このREVALATION DIRECTIVEを読み続けているうちに、“違う視点が身につく”」という事を申し上げたいわけです。

例えば今週フレッシュなニュースが流れましたね。
日本人初のエクリプス賞受賞という快挙を成し遂げた、木村和士騎手。
日本の競馬学校を中退し、カナダに渡って騎手になった20歳の若者が、米国のJRA賞とも呼ばれるエクリプス賞を受賞したニュースは馬事産業に携わる多くの日本人ホースマンを喜ばせたわけです。

このニュースを単純に快挙として喜びながらも、「もしかしたらその背後で何らかの思惑が蠢いたのか?」と考えられる「発想」が自然と出てくるように成れば、別の視点を持っている証拠なわけです。

この視点を持てなければ、気づきを得られないわけですから、もちろん、その裏側でどのような画策があったのかなど、知る由もないでしょう。

思わせぶりに書きましたが、このニュースに関しては「一切の裏」はございません。
本当に、木村騎手の努力の賜物と言える賞でございますので、日本の競馬ファンの皆様には「日本の若い侍が海外で頑張っている」という事を、心より応援してあげて欲しいと思います。

さて、ここからは「事実」の裏に「真実」が潜む「ダブルスタンダード」とも言える話を展開しなければなりません。

既に皆様にはご報告致しておりますが、今週、当会の1月総会が開かれました。

年初の総会となりますので、様々な議題が台上に登り、非常に密度の濃い総会となりました。
参加者は理事の面々だけでなく、日本を代表する馬主様や牧場オーナーも顔を揃え、さながら「競馬サミット」のような雰囲気で、議事が進行いたしました。

都内某ホテルにて開かれたその1月総会にて、誰しもが真剣な顔つきで話した議案が2点ございます。

1点目「BMSのねじれ」について。
2点目「種牡馬オルフェーヴルの今後の取り扱い」

まず、1点目。
2019年のリーディングサイヤーに輝いたのは御存知の通り「ディープインパクト」。
ダービー馬を5頭輩出し、競馬に詳しくなくともその名前は広く知られている同馬。
2012年にリーディングサイヤーに上り詰めてからは、その座を誰にも明け渡すことなく、この世を去ってしまったわけです。

そして、ディープインパクトがリーディングサイヤーになる前2年間のリーディングサイヤーがキングカメハメハ。
ディープインパクトの1歳上のキングカメハメハが、その後リーディングサイヤーに立つことはなく、

2011年
1位キングカメハメハ
2位ディープインパクト

2012年
1位ディープインパクト
2位キングカメハメハ

となってから、2018年までの期間すべてが、この並びとなっていたわけです。

そして、2019年。

1位ディープインパクト
2位ハーツクライ
3位ロードカナロア
4位ステイゴールド
5位ルーラーシップ
6位キングカメハメハ

という順位にてキングカメハメハもこの世を去ったわけです。

ここまでは血統好きな競馬ファンは勿論、競馬歴が長い方であれば知っていておかしくない話。しかしこれがBMSという話になると、実は全く話が変わってくるのです。

BMSとはいわゆる「母父の成績」を指す言葉ですが、ディープインパクトの直近3年の成績を列挙いたします。

<ディープインパクトBMS成績>
2019:11位
2018:14位
2017:24位

この成績に引き換え、キングカメハメハは

2019:2位
2018:3位
2017:11位

という数字。
キングカメハメハ目線で語れば、種牡馬として叶わなかったディープインパクトではありますが、孫に関しては断然自分のほうが走っているという結果。

血を繋ぐという意味では、孫世代の活躍も非常に重要となるわけですが、「キングカメハメハ→ロードカナロア→アーモンドアイ」といった代表的な系譜がディープインパクトにはまだないわけです。ディープインパクト産駒として、種牡馬入りしている各馬から「バケモノ級」の産駒が出ていないという事実と、なぜ先週の京成杯にて「キズナ産駒のクリスタルブラックが勝利したのか」という事になんの相関関係も無いと考えるほうが不自然なわけです。

ディープ系種牡馬の産駒
母父ディープ産駒

この系譜を持つ活躍馬をいかに輩出するか?

この課題は非常に大きな課題と言えるわけです。

そういう意味では、もう一頭。

「サンデーサイレンス→ステイゴールド→オルフェーヴル」の系譜。

これが、2点目の議題でございます。
サンデーの孫で一番の大物といえば

・ジェンティルドンナ
・オルフェーヴル
・アーモンドアイ

この3頭の内いずれかを選出する方が多いのではないでしょうか?
なぜ、オルフェーヴルにこだわりを持っているのか?
上記3頭の内父系直径かつ、牡馬であるのはオルフェーヴルのみ。
つまりは、サンデーサイレンスの孫の代表格であり、その系譜が4代目以降も続くことが大種牡馬としての証明となるからにほかならないわけです。

そういう意味でも、今週のような一見「隙間」とも思える週に、しっかりと賞金を加算し、種牡馬ランクやBMSランクを上げる画策をねってくるわけです。

オルフェーヴル産駒は今週土日で20本のレースに出走しておりますが、その中でも特に以下の3本のレース内容はしっかりとご覧いただいておきたいと思います。※注意※この3本全てが今週のプライベートサロンにて公開されるわけではないので、その点のみご注意を。ただし、理由は申し上げませんが、絶対に観戦しておいていただきたいレースであることを申し上げておきます。

<土曜:中山5R>
ここは今週最多の同時出走であり、オルフェーヴル産駒が5頭出走します。
母父キングカメハメハのウシュバテソーロを筆頭にどのような着順になるのかご注目ください。

<日曜:京都6Rメイクデビュー>
そして、馬場悪化が予測される日曜日の京都の新馬に登録しているのがカペラ。
母父アドマイヤムーンに父オルフェーヴルの配合は力の要る芝に絶好の配合に思えるわけですが、この血統を見れば分かるように「ミッキーアイルの甥」に当たる血筋。余力残しだった追い切りの意図を想像しながら、レースぶりに注目して欲しい一頭。

<日曜:中山10R初霞賞>
ここは、エクリリストワール1頭がオルフェーヴル産駒としての出走となりますが、中山の競走にも関わらず引き続き川田騎手が鞍上に。ブラストワンピースに乗りに来たついでなのか、それとも、川田騎手自身の本命は他にあるのか?AJCC直前のレース。騎手の方に聞けば、本気で乗る時の重賞の前は直前の10Rは乗りたくないの言う騎手がほとんど。仮に、10Rで勝利すれば、口取り、表彰とメインで乗る馬とのコンタクトが遅れるだけでなく、観察する時間も短い訳です。

ブラストワンピースが叩きで、ここが本命なのか?
ブラストワンピースが本命で、ここが試し乗りなのか?
それとも、共に、気がないのか?
それとも、直線のレースを勝ってバタバタとなったとしても、ブラストワンピースのレースでは安泰だと思っているのか?

AJCCの結果にも直結する可能性の高い川田騎手の動向には注目となります。

この様に、「オルフェーヴル産駒」と一口に言っても、それぞれのレースで「注目すべき視点」は変わるわけです。

その上で、注目すべきといえば土曜京都メインの岩清水S、日曜中山メインのAJCCの土日のメイン。

岩清水Sは3勝クラスの京都芝のハンデ1400m戦。
AJCCはご存知中山芝2200mで行われる伝統のGII。

着目すべきは「休み明け」の馬の扱い。

岩清水Sでは「ドナウデルタ」でしょうし、AJCCでは「ブラストワンピース」でしょう。
ともに、ノーザンファームの生産馬ですが、調整面で2頭の間には大きな違いが1つございます。
勿論、詳細までは伏せさせていただきますが、ノーザンFは本当にこういう使い分けもうまいなと感嘆したということだけは伝えておきたいと思います。

その上で、最後に少々AJCCの話を。

図式としては「ノーザンF VS 社台F」に見えますね。
しかしながら、どの馬がここを本気で狙いに来ているのかを見極められなければ、AJCCは非常に難解なレースになると申し上げなければなりませんね。

視点4つ記述いたします。

■ブラストワンピース
なぜ、1週前の段階で敢えて「太めが残っているという話」がマスメディアを賑わしたのでしょう。この後の大目標は大阪杯であることは明確です。帰国時からここを目標にと宣言していますが、それはブラストワンピースの事を思ってのローテーションであるのか、それとも、ノーザンFの使い分けの1つなのか。
追い切り映像に答えに直結するような注目すべき1つの挙動がありました、お気づきでしょうか?

■ステイフーリッシュ/スティッフェリオ/ラストドラフト
社台F生産、社台RH所有の3頭は、なぜここを同時に使ってきたのでしょう。
スティッフェリオが逃げるレース。
オールカマーとのレースLAPはレース後に絶対に比較しましょう。

■ミッキースワロー
なぜ今回、前3走手綱を託した菊沢騎手でなく横山典騎手に手綱を戻す必要があったのでしょう。
更に申し上げれば、そのあたりの話が多少メディアでも書かれていましたが、本当にそれが理由でしょうか。

■ニシノデイジー
菊花賞でルメール騎手への乗り替わりを敢行した西山オーナーに非難が集まったのは記憶に新しいですが、今回、勝浦騎手に戻すでもなく、ルメール騎手に連続騎乗してもらうでもない重大な理由に、菊花賞でのルメールの痛恨の失態があるのですが、その失態の内容が今回のレースにどのような影響を及ぼすのか?ニシノデイジーは勿論、ルメールの動きにも注目していてくださいね。

ストレートに書かせて頂きましたが、この4つの視点に関しては、全て明確な答えがあります。
この答えをつかめれば、的中はほぼ間違いなく手の中にあるといえるレース。

どのような結果が広がるか、各陣営のお手並み拝見と行きたいと思います。

さて今週の「DIRECTIVE=指南書」はここ迄とさせていただきます。
週末は、雨もちらつく予報となっております。

今週プライベートサロンにて公開されるレースは7本を予定しているのですが、1本だけ「雨馬場に弱い馬」に関して軸指定を考えておりましたゆえ、当日の朝の段階で馬場悪化が懸念されるようであれば、その一本は提供取りやめとし、「6本」の提供とさせていただきたいと存じます。残すレースに関しては、馬場悪化も関係なく自信を持ってご提供いたしますので、楽しみに。

JTTC日本競走馬育成評議会
プライベートサロン統括本部長
松井彰二