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【結果総括】REVELATION REPORT「オークス週レポート」

1/2馬身差の勝利。 デアリングタクトが付けた2着馬ウインマリリンとの着差は、如何にデアリングタクトが厳しいマークを受けたかの証明と言えるでしょう。 私供が算出していたデアリングタクトの着差は「5馬身」。 シミュレーション上の数字であるため道中の厳しいマークや不利などの数値は無く、あくまでその馬のポテンシャルでの差であり、その「5馬身」という数値はある意味で「負けようがない数値」という領域に位置していたわけです。 その5馬身のアドバンテージが削りに削られ、僅か半馬身差の勝利となった事が、如何にデアリングタクトにとって厳しいレースであったかを物語っています。 それでも負けようがない絶対的な能力は、世代の中で2枚は抜けていたと証明されました。 桜花賞 オークス ともに当会の本命馬であり、牝馬クラシックの頂点を極めたデアリングタクト。 その点に於いて、パラダイムシフトを象徴する馬であることはもう説明の必要はないでしょう。 しかしながら、私の立場で言えば、非常に悔しいオークスとなってしまったこと。 改めて、その厳しいマークにさらされてしまったデアリングタクトのオークスを振り返りたいと思います。 <オークス短評> まず1コーナー。 ウインマイティ和田騎手に前にねじ込まれる。 この時手綱を押さえウインマイティーに進路を譲った松山騎手。 そもそも、ウインマイティーには進路を譲ることはチーム戦略として考えられていただけにここまでは予定通り。 しかしながら、更に武豊騎手ミヤマザクラにも割って入られる。 この誤算がレース結果に大きな影響を及ぼすことになった。 発馬そのままの位置取りで進めていれば、内目の6番手にてレースは進められたが、この事によって11番手まで位置を下げてしまうことになる。 つづいて、2コーナーでは、リアアメリア川田騎手に必要以上に寄られクビの向きを大きく変えるほどにブレーキを掛けられた挙げ句、更にポジションを落とす。 更に3コーナーから4コーナーにかけては、ルメール騎乗サンクテュエールに蓋をされ、外に向けての進路を完全に失う。 それでも外に進路を求めようとしていた松山騎手。 直線に入り、ようやくマルターズディオサの内が空いたところに一気に進路を取る。 そして、その後はようやく自らの爆発力を見せつけるような走りで半馬身交わしたところでゴールを迎える。 敢えて辛辣な書き方をさせていただければ、ここまで下手に乗ってよくぞ勝ってくれた。 まさに、事前に想定していた「5馬身差」以上の力差が有ったことが証明されるほどの勝ち方である。 見解にも記したが通常の昼夜放牧以上の負荷をかけて育てられたデアリングタクトの精神力の賜物と言える内容であった。 しかし、このコトによって、2着、3着の着順には大きな誤差が出てしまった。 岡田一族の所有馬によるワンツー決着までは想定内の決着であったが、よもやの3着までの独占は、「知る立場であるからこそ、逆にこの結末には思考が及ばなかった」という点に於いて、極めて痛恨である。 -----以上オークスレース短評----- 自らの位置取りの悪化に加え、仕掛けのタイミングが遅くなったことで、前に居たウインマリリンは良いとしても、ウインマイティーにまで楽な競馬をさせすぎてしまった事。 ここまでの不利に続く不利を受けても勝ちきるだけの実力を有している事は戦前からわかってはいましたが、それでも、レース内容としては最悪の部類。 本来であれば、坂下の時点で先頭に躍り出るだけのレースが出来たにもかかわらず、ここまでもたつくレースをしてしまったことは松山騎手自身も大いに反省していますが、その結果として、馬券的には大きな誤差が生まれてしまったこと。 当会としても忸怩たる思いでこの結果を受け止めております。 また、もう一点、これは当会が反省すべき点として、桜花賞組を襲った極悪馬場でのレースによる見えない反動。 クラヴァシュドール、ミヤマザクラ、スマイルカナの力量を持ってしての今回の着順は、まさに、極悪馬場で行われた桜花賞の反動であったこと。 その点を、見抜くに至らなかった点は当会として大いに反省すべき材料であり、若駒における重馬場・不良馬場における反動指数(疲労蓄積除去率)の精査に必ずや向上をもたらし、その結果今後の精度向上に必ずや役立てることは、ここに誓わせていただきます。 桜花賞に続き、オークスでもまた予想に勝って馬券に負けるという痛恨の敗戦は、私共の一生拭えぬ負の記憶となったわけですが、優勝劣敗が基本の競馬に於いて、敗戦こそが次への糧となり私共のモチベーションの原材料になることは間違いないといえ、「この敗戦があったからこその的中を今後数多く産み出すこと」でのみ、この敗戦のリベンジとさせて頂けると認識しております。 桜花賞にしても、オークスにしても、共に馬単提供であれば的中馬券を手にして頂けたことは、多くのメンバー様からもご指摘を頂いております。 3連単で臨んだ事もデアリングタクトの強さを象徴する券種であるとの判断の上での提供でありましたが、結果として、メンバーの皆様の手に配当を乗せることが叶わなかったことは大いに反省すべき点とし、今後に繋げてゆく所存。 がしかし、1つだけ誤解を恐れず言及させていただければ、今後も同様のケースに於いては「3連単での提供にこだわる姿勢は捨てない」ということは申し上げておきたいのです。 局所的な結果だけを見れば「馬単提供」に利があったように見えますが、大局的には私共の持つ確固たる姿勢(基準)を貫くことこそが、トータルの利潤で考えた時に、多くのメンバー様に、より多くの利益をもたらすことになることは間違いなく、馬連提供には馬連提供の、馬単提供には馬単提供の、3連複提供には3連複提供の、それぞれに対しての基準が設けられており、その基準をしっかりと維持し、買い目提供させていただくことは、今後も徹底させて頂きたいのです。 正直、今週はこの不的中となってしまったオークスのみのレポートにさせていただきたいというのが、私の本音でございます。 この場においては、象徴的な不的中を反省し、それを私共がどう受け止めているかを表明することこそが、未来の礎となり、メンバー様との信頼関係を構築する上でも重要なことであると認識しているからにほかなりません。 先週のREVELATION DIRECTIVEにて触れた「カーネーションカップ」「メルボルントロフィー」は共に的中を残しています。 その背景に関しても、REVELATION DIRECTIVEにて記載しているとおりであることからも、敢えて説明は必要ないと考えております。 今週はオークスの不的中についてのみしっかりと語り、その反省、そして今後の提供に関しての私共の考え方について触れる場とさせていただくこと。 これは「GI競走だから」ということではなく、「オークス」であるからに他ならないわけです。 オークス、ダービー、ジャパンカップ、有馬記念。 この4本に関しては、情報レベル云々の話ではなく、やはりメンバーの皆様には的中馬券を手にして頂きたいレース。 先週は絶対領域の存在を証明する格のレースが発生しておらず、情報の精度で言ってもメルボルンTの方が上ではございましたが、それでも「オークス」にこだわる姿勢をこの場でお伝えしたかったのでございますが、そのご期待に沿うことが叶わず、大変申し訳ございませんでした。 この、結果は、私共にとっては、悔しさ以外の何物でもございません。 的中馬券をお届けする可能性が著しく高かったレースであったからこそ、その手からするりと溢れ落ちてしまった結果に対し、「競馬だから仕方がない」とは申し上げたくないわけです。 今週末のダービーウィークでは、この悔しさを全てのレースで晴らしたいと存じます。 メンバーの皆様におかれましては、どうぞご期待ください。 JTTC-日本競走馬育成評議会 プライベートサロン統括本部長 松井彰二