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【結果総括】REVELATION REPORT[阪神JF週:2020/12/12-13号]

【結果総括】REVELATION REPORT[阪神JF週:2020/12/12-13号] 平素は格段のご厚情を賜り、厚くお礼申しあげます。 JTTC内部監査室長を務める宇野篤でございます。 「本日の中日新聞杯。勝ち星の調整レースというご教授のおかげで三連複で的中できました。ありがとうございます。」 奇しくも、我々が下した最終結論と同じく『3連複7870円的中』を得たとするメッセージが多数舞い込むこととなった土曜・中京メイン「中日新聞杯」。 翌日のつわぶき賞と同じく<REVELATION RACE LIST>の指定レースとあって、無料メンバーの皆様におかれましても結果はさておき金子オーナーの勝負服2頭が揃って馬券圏内したシーンには思うところがあったのではないでしょうか。 我々にしてみれば、「してやったり」の結果。 といいますのも、先々週はチャレンジCを◎レイパパレで勝利した川田騎手がクリソベリルの雪辱を晴らさんとばかりに隙のない立ち回りで○ヴェロックスをリードし3着入線。 一方の◎ボッケリーニはこれまでも本命推奨馬たる位置づけで評価していただけでなく、今年はデアリングタクトのコンビで躍動した松山騎手のエスコートで1着入線。 改めて、この2頭が「池江厩舎」であり「中内田厩舎」の管理馬であることを強調する必要はないものと考えておりますが、一方で「矢作厩舎」のサトノガーネット、「堀厩舎」のサトノソルタス、「友道厩舎」のトリコロールブルーが揃って人気を下回る結果となった点は是非とも気に留めていただきたいポイントです。 ----------------------- [土]中京11R 中日新聞杯 プライベートランク:☆☆☆☆☆ <評価順> ◎2 ボッケリーニ ○9 ヴェロックス ▲11 グロンディオーズ ☆14 シゲルピンクダイヤ 注4 ショウナンバルディ △18 サトノソルタス △1 サトノガーネット <結果> 1着◎2 ボッケリーニ 2着☆14 シゲルピンクダイヤ 3着○9 ヴェロックス 3連複:7870円的中[12点] <総評> 師走競馬特需といえるトレーナー間の調整的意味合いが色濃く反映された本レースにおいて、こと重賞戦線ではアシスト役に徹する機会が散見された池江厩舎の◎ボッケリーニを本命抜擢のうえ臨んだ一戦。金子真人ホールディングスの所有馬2頭を上位評価とした背景には池江厩舎、中内田厩舎の厩舎事情が介在していたことは見解内で示していたとおり。レースではラチ沿いを死守したボッケリーニに対し、それを先導する形でヴェロックスが好位勢にプレッシャーを与え続け、距離ロスを最小限に留めたボッケリーニにお誂え向きの展開となった。最後の直線走路では追い出しを我慢する場面も見受けられたが、松山渾身の騎乗により押し切りを図ったシゲルピンクダイヤをゴール板直前できっちり捉えきり初重賞制覇を成し遂げるに至った。 ----------------------- 好配当の決め手となった☆シゲルピンクダイヤの推奨根拠については、ご参加いただいたプライベートメンバー様の胸の内に留めていただきたく存じますが、冒頭にも取り上げました金子ホールディングスの2頭については、「Revelation Directive」における吉田の記述の通りであり、それ以上でもそれ以下でもございません。 ----Revelation Directive より引用---- 2020年リーディングトレーナーランキング 1位 【矢作芳人】51勝 2位 【友道康夫】50勝 3位 【堀宣行】45勝 4位 【国枝栄】43勝 5位 [藤沢和雄]43勝 藤沢和雄厩舎以外の上位4位までの厩舎が、それぞれ管理馬を出走させる一戦となるわけですが、【事実】として、このことも知っておいて頂きたいのです。 10位 【池江泰寿】 35勝 11位 【藤原英昭】 35勝 17位 【中内田充正】31勝 12月11日時点の成績ということになりますが、現時点で10位以下となっている上記3厩舎も管理馬を出走させる今年の中日新聞杯。 いわゆる「ビッグネーム」と言われる面々が、今年は勝ち星が「伸び悩んでいる」ように見えてしまっているのではないかと思います。 過去3年の成績をご覧ください。 【池江泰寿】 2019年 6位 45勝 2018年 8位 46勝 2017年 1位 63勝 【藤原英昭】 2019年 18位 35勝 2018年 1位  58勝 2017年 2位  55勝 【中内田充正】 2019年 4位  48勝 2018年 11位 45勝 2017年 8位  46勝 2017年リーディング1位の池江厩舎。 2018年リーディング1位の藤原厩舎。 そして毎年50勝目前まで勝ち星を積み重ねている安定の中内田厩舎。 この数字をパッと見た場合、「低迷?」という印象をほとんどの競馬ファンが抱くのではないかと想像してしまうわけですが、 今年は「勝ち星を献上する側」に回ることが多かったのでは? という直感が働いたメンバー様は、いらっしゃいますでしょうか? 皐月賞、日本ダービー、そして夏競馬とお付き合いいただいているメンバー様は、 矢作芳人厩舎 堀宣行厩舎 この厩舎が同じレースに出走馬を送り込んだ際にどのようなことが起きていたかは何度もご覧いただいてまいりました。 今回は、 矢作厩舎  サトノガーネット 堀厩舎   サトノソルタス ≪サトミホースカンパニー≫の所有馬2頭出しでチームのようになるわけですが・・・ 一方では、 池江厩舎  ボッケリーニ 中内田厩舎 ヴェロックス ≪金子真人ホールディングス≫の所有馬も2頭出しということになります。 「貸し借り」の延長線上で繰り広げられるのが、勝ち星を数字化した「リーディング争い」となるわけですが、 リーディング2位  友道厩舎 トリコロールブルー リーディング4位  国枝厩舎 オウケンムーン リーディング11位 藤原厩舎 ギベオン 中日新聞杯は、『勝ち星を献上してもらった側』と『勝ち星を献上していた側』でバランスが図られたレースであるということだけは、事前にお伝えしておきたいのです。 -----------引用終了----------- 上記の描写からも、「リーディング上位厩舎」と「池江厩舎・中内田厩舎」という2つの属性に分けて「中日新聞杯」の提供背景を示唆していたわけですが、その中にあって、 “前もってお伝えできることとして、グロンディオーズは本命馬ではありません。” とルメール人気も相まって、当日は3人気の支持におされたグロンディオーズについて言及していたとなれば、1人気のヴェロックス、2人気のボッケリーニに通じる複数のキーワードが「Revelation Directive」に散りばめられていたことは周知の事実。 懇意にするプライベートメンバー様には、いつも以上に今回の「Revelation Directive」にご注目いただきたいとする旨を今週木曜日の時点でご連絡差し上げておりましたが、形はどうであれ、その真意が薄っすらとでもこの「中日新聞杯」にあったことを推察いただけたのであれば嬉しい限りです。 また、「中日新聞杯」と同じく中京競馬場で行われた翌日曜日の2歳1勝クラスの一戦「つわぶき賞」も負けず劣らず曰く付きの一戦といえたわけですが、ここで人気を大きく裏切ったのが友道厩舎のムーンビード。 ------------------- ムーンビード 馬主:社台レースホース 厩舎:友道康夫 父:American Pharoah ------------------- アメリカンファラオ産駒という血統背景に加え、そこは友道厩舎の厩舎ブランドも相まって3人気の支持におされた中、終始ふらつき加減で追走し6着敗退。 新馬戦もなんとか勝ち切ったとはいえ、あからさまに左にもたれる悪癖を露呈し、中間の追い切りでも矯正できぬまま迎えた一戦ですから、この度の敗戦は致し方なし。 一方で、「Revelation Directive」においては計5回とこれは露骨すぎるほど吉田が強調していた【キャロットファーム】の所有馬◎グランデフィオーレが3着入線。 ----Revelation Directive より引用---- 種牡馬ビジネスの視点から見ても、【露骨な使い分け】が仕掛けられている一戦なのです。 阪神JFと比較しても面白いかもしれません。 昨年の阪神JFを優勝したのは、“キャロットファーム”のレシステンシアでした。 しかしながら、今年の阪神JFにキャロットファームの所有馬はゼロ。 “1勝馬”でも抽選対象にはなれたわけですが、グランデフィオーレは登録すらしていなかったのです。 さらにはアルテミスS2着馬のククナ(キャロットファーム)も阪神JFには登録せずに来月のシンザン記念に出走予定。 キャロットファームはクラブ馬であり、「GIに出られるならGIへ」という選択肢も優先順位として高いはずなのですが、「登録すらしなかった」という事情。 阪神JFにあって、「つわぶき賞」にないもの。 「つわぶき賞」にあって、阪神JFにないもの。 そのあたりを想像しながら、注目してみてください。 -----------引用終了----------- わざわざ昨年の阪神JF優勝馬レシステンシア(キャロットファーム)を引き合いにしていただけでなく、アルテミスS2着馬ククナ(キャロットファーム)であり、今回本命推奨馬とした◎グランデフィオーレが今年の阪神JFに見向きもしないなか迎えた一戦。 “阪神JFにあって、「つわぶき賞」にないもの。” “「つわぶき賞」にあって、阪神JFにないもの。” すべては【キャロットファーム】の使い分けに帰結する伏線を我々が知り得る立場にあったということです。 ----------------------- [日]中京10R つわぶき賞 プライベートランク:☆☆☆☆☆ <評価順> ◎4 グランデフィオーレ ○7 カイトゲニー ▲1 アールラプチャー ☆2 ネクストストーリー △5 ルース <結果> 1着○7 カイトゲニー 2着☆2 ネクストストーリー 3着◎4 グランデフィオーレ 3連複:2520円的中[5点] <総評> 未勝利勝ちを収めた条件であったことに加え、この間のドゥラメンテ産駒のエビデンスによりコース適正の高さは明らかといえた◎グランデフィオーレを本命抜擢のうえ臨んだ一戦。好発を決め先団を形成するも、内、外と他馬に挟まれるポジション取りであったことも災いし、お世辞にも道中ソツなく立ち回った内容ではなかったが、それでも最後の直線走路に向くときっちり着差を詰めてきたあたりが能力の証。見解内でもレースを主導する1頭として言及していた○カイトゲリーはグランデフィオーレとは対照的に終始スムーズなレース運びでそのまま押し切る競馬。2着にはこちらもラチ沿い3番手と距離ロスを抑えたネクストストーリーが直線詰め寄り3連複好配当的中を演出するに至った。 ----------------------- その上で、本日行われた阪神JFを見事制した◎ソダシ。 <REVELATION RACE LIST>の指定対象外レースではございましたが、中日新聞杯の流れを受けて金子オーナーの持ち馬◎ソダシを本命推奨馬としていた背景を推察いただいた無料メンバー様も一定数いらっしゃったことと思います。 当該レースは次週行われる「朝日杯FS」とも通じる伏線を持つだけに、提供見解を含め、プライベートメンバー様の『特権』たる扱いとさせていただきますが、アルテミスS2着のククナが阪神JFではなく、来年の「シンザン記念」に早々と矛先を切り替えたあたり。 もはやククナ陣営サイドの狙いは、今回の結果であらかたバレてしまった感は否めませんが、その「アルテミスS」にご参加いただいたメンバー様であれば、当時の見解からも本命◎ククナを下したソダシの実力は当事者レベルで類推いただけたことと思います。 現に、その「アルテミスS」を勝利したソダシがこの度の阪神JFで無傷の3連勝を飾ったわけですから、皆様におかれましては年明けの「シンザン記念」は大注目の一戦として記憶の片隅に留めていただければ幸いです。 さらに、このコロナ禍の影響も覚悟の上、日本調教馬6頭が参戦を果たした香港国際競走。 敢えて、各レースの内容について言及することは致しませんが、普段見慣れた景色とはまた違った環境で海外の一流馬相手に鎬を削った日本馬であり陣営サイドの誇り高き挑戦に心から敬意を表します。 ダノンスマッシュ、ノームコアを筆頭に、死力を尽くして戦い抜いたウインブライト、アドマイヤマーズ、ダノンプレミアム、タワーオブロンドンの奮闘ぶりに一人でも多くのメンバー様が感じ得るものがあったとすれば、一ホースマンとして心から嬉しく思います。 JTTC-日本競走馬育成評議会 内部監査室長 宇野篤