【結果総括】REVELATION REPORT[東海S週:2021/23-24号]
掲載日:2021年1月26日
[超法規]第二回恩赦特別競走「東海S」はご覧いただけたでしょうか?
結果は速報でお伝えしている通り、恩赦特別対象馬:本命◎オーヴェルニュの圧勝による「馬単7600円」の的中馬券をお届けするに至りました。
お世話になっております。
JTTCの松井でございます。
土日共に雨が降りしきる中行われた恩赦特別競走。
[超法規]第一回恩赦特別競走での、
1着◎2 バラーディスト
2着注6 メモリーコバルト
3着○11 グラマラスライフ
3連複:3万8370円的中[6点]
という結果を受けて、多くのメンバー様が「やはり恩赦は別物である」という認識を持って頂いた上での超法規期間二回目の恩赦特別競走でしたから、多くのご期待を寄せて頂いておりました。
その上で、またしても「事前予告通り」ともいえる結果をお届けした事で、多くのメンバー様から、かつてないほどの称賛の声が届いております。
一部ご紹介させて頂きたいと思います。
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松井様をはじめとするJTTCの皆さまこの度は大変お世話になりました。
東海Sにて久しぶりの恩赦特別競走に参加できここまで完璧な的中を手に出来たこと、大変嬉しくまた感動を通り越して呆然としている状況です。2019年のチャンピオンズC以来の参加となりましたが、その時はまだ恩赦特別競走の意義の様なもの理解しておりませんで、ただ当たったことの喜びだけに浸っておりましたが、今回は全く別物でございました。金曜日に公開された「REVERATION DIRECTIVE」を拝見し、今回の本命馬はオーヴェルニュを置いて他に無いと確信していた中で、買い目配信を受けてその通りの本命馬でしたので、自らの眼力も成長したんだなと感慨ひとしおでございました。今回は本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。皆様のご健勝と益々のご発展をお祈りしております。
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このメンバー様も仰ってくださっている通り、今回の恩赦特別対象馬「オーヴェルニュ」に関しては、かなりストレートにREVERATION DIRECTIVEの中でも書かせていただいたことからも、「答え」がお判りいただけた方が多かったようで、この方以外にも多くの反響をいただいております。
引用しながら話を進めさせていただきます。
まず、クロフネの死去というキーワードから書き始めた先週のREVERATION DIRECTIVEであったことから、クロフネを母父にもつ「ハヤヤッコ」が恩赦対象馬なのか?と早合点をされた方も少々いたようではありますが、もしそうなら、この記述は全ておかしくなるわけです。
-----引用-----
日本ダート界における「ゴールドアリュール」と「クロフネ」の功績は、弊社の株主様方が一番理解しているのではないだろうか?
<中略>
芝ダート両輪で活躍馬を輩出する種牡馬がかなり減少している今、中央競馬におけるダートGIの価値も大きく様変わりしようとしている。
【ダート競馬のパラダイムシフト】
大げさな表現ではなく「ここ10年のダート界」と「今後10年のダート界」では、種牡馬戦略、販売戦略において大きく様変わりすることは確実視されており、その勢いをつけるのが正に2021年の競馬である。
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ここで、わざわざゴールドアリュールの名前を引き合いに出している事。
そして、「パラダイムシフト」を推進させる意思が働いている事。
この点から、既に死去した種牡馬の価値を持ち上げる意味が無い事はご理解頂けたはず。
またその価値向上により数年後に」経済効果を産む「現在現役で走っている馬」の価値を上げる事ではなく、「現在種牡馬になっている馬」の価値を上げることがもちろん重要なわけです。
その意味で「キングカメハメハ」「ゴールドアリュール」を筆頭に「シンボリクリスエス」といった死去した種牡馬を父に持つ出走馬ではなく、彼らの「直仔」を父に持つ牡馬の活躍こそが望まれていることを示唆していたわけです。
その意味では「スマートファルコン」「エスポワールシチー」がゴールドアリュールの直仔であり、クロフネ直仔の種牡馬は存在しておらず、キングカメハメハの直仔である「ルーラーシップ」「ロードカナロア」これらの産駒の中に、今回の恩赦特別対象馬が潜んでいる事を前提に話を進めていったわけです。
その出走馬を並べれば
ムイトオブリガード[ルーラーシップ産駒]
ダノンスプレンダー[ロードカナロア産駒]
オーヴェルニュ[スマートファルコン産駒]
メモリーコウ[エスポワールシチー産駒]
この4頭が浮上するわけです。
その上で、「ルメール騎手」の話をさせて頂いた訳わけで、前走ルメール騎手が騎乗していたのは他でもない「オーヴェルニュ」であり、割とシンプルに「恩赦対象馬はオーヴェルニュだろう」という仮説に行きついたメンバー様が多かったとお見受けします。
その上で、ルメール騎手がここで「オーヴェルニュ」に騎乗することで、「背景があまりにも分かりやすくなってしまう」という事をお伝えする意味で、
「社台グループとしての狙い馬がある程度わかってしまう」
と記述させて頂きました。
しかしながら、「オーヴェルニュは社台グループの生産ではない」という事で、そこがどういうことなのか分からなかったという方もいらっしゃいましたが、見解をご覧いただいてご納得いただけて安心しております。
ここは、無料メンバー様も見ることのできる場所ですので、見解そのものを貼り付けることは出来かねますが、要約してお話すれば「スマートファルコンの繋養先がレックススタッド」であるという事が話の肝でございます。
無料会員の皆さまには「すぐにピンとこない」表現かもしれませんが、プライベートメンバーの皆様の中でこの「レックス」というキーワードを聞いて「なるほどそういう事か」と合点がいかない方は、いらっしゃらないと存じます。
もしも、そこで合点がいかない方が居るとすると、正直、ここまで様々な事象をお伝えしてきた、このREVERATION REPORTやGI大全などの、JTTC監修BOOKSを読んでいない、もしくは、読んでいても表面的な内容しかなぞっていないという事だと、断言できてしまうわけです。
ここまでも様々な場面でその名前を出してきた「レックス」というキーワード。
岡田牧雄
吉田千津
吉田勝己
といった、社台グループ・岡田グループが超党派の役員構成により運営されている組織がレックスであり、競馬界の共生を象徴する組織でもあるわけです。
有名どころで言えば、ゴールドアリュール産駒の「ゴールドドリーム」。
名義は吉田勝己ではありますが「REX PRO」主導による、共同所有であったことは今までも何度もお伝えしてきておりますし、今回の恩赦対象馬オーヴェルニュの父スマートファルコンの繋養先が「レックススタッド」であることは、周知の事実なわけです。
この様な状況下で、『オーヴェルニュ』にルメールを露骨に配せば、それは様々な憶測を生み、必要ない妨害や、計画を遂行する上での足枷になりかねなかった訳でして、だからこそ、一走前にしっかりと競馬を覚えこませる役にルメールを配し、そのバトンを今回は川田騎手に託したのが今回の超法規第二回恩赦「東海S」の背景でございます。
この事をレース後にお話ししても、たまたまではないのか?などという疑念を生みかねないと判断し、その背景に繋がる話を事前示唆しておいた、というのが事の顛末でございます。
余談とはなりますが、川田騎手がこの事をプレッシャーに感じるがあまり、年明けから様々なレースで騎乗ミスを繰り返し人気馬を何頭も飛ばしてしまっていたことは、彼自身の「このレースへの責任感」の表れであると、当会はある意味では好意的に受け取っていますが、「凡騎乗を繰り返しながらも東海Sだけ勝った」という印象が残ってしまった事については、あまり目立った動きをしたくない恩赦という基軸で考えると「いささか目立ってしまった」という結果だけに、この影響が超法規期間の延長交渉に悪影響を及ぼさない事に全精力を傾けております。
その上でもう一点重要であったのが、インティの出走。
否、インティの出走というよりも「フェブラリーS勝利馬の出走」と置き換えればわかりやすいのではないでしょうか。
種牡馬価値や競走馬価値の向上、ブランディングに於いて重要な事が2つあると言えます。
・勝ち方の印象
・どの馬に勝ったか
この2つは、不可逆なものであり、レースが終わってしまってからではその価値をつけることは出来ません。
また、勝ち方の印象に関しては、レースは生き物であり「勝つこと」はある程度コントロールできたとしても、「勝ち方」に関しては運の要素を多分に含むものであることからも、今回は「どの馬に勝ったか」という指標を用いて、スマートファルコンのブランディングにつなげる意図があったという事でございます。
-----引用-----
インティが勝利するケースで得られるメリット
インティが敗北を喫するケースで得られるメリット
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上記どちらの視点でインティを捉えればいいのか?
先週私はこう問いかけました、インティの勝利で得られる競馬界全体のメリットがここにあっただろうか?という意味で、父ケイムホーム、母父Northern Afleetをこれ以上持ち上げる価値が無い事は自明だったでしょう。
ケイムホームに関しては日本競馬会(JRA)が輸入した時点で、既に、生産牧場への還元というテーマは成し遂げており、そのケイムホームも既に今年で23歳を迎えるわけで、これ以上の価値向上にはまったく意味をなさない訳です。
私は「インティは、一つの指標を作り上げる上での大事な役割を担って出走してきている」と記載させていただきました。
となれば、インティの出走の意味は「敗北」によって、勝利した馬(種牡馬)の価値を下支えする存在として出走メンバーに名を連ねたという事が明確になるわけです。
その上で、「番手がペースを作る」とも記述いたしました。
岩田望来騎手に乗り替えてまでインティを潰しに行ったダイシンインディ。
並走されるとフォームを崩す悪癖を持つインティ。
また、武豊騎手にとっても「既に半馬身ほど前に出しているのに、なぜ内から競りかけてくるのだ」と思った事でしょう。本来であれば、既に半馬身ほど前に立っているような中、仮に同型の馬であっても、人気にもなっていない内の馬が主張し続けてくるという行為はご法度な行為であり、暗黙の了解ともいえる事。
しかしながら今回は、どう考えてもスピードで負けているにもかかわらず「出ムチ」まで加えて、競りかけに行っているのです。
重賞で、競馬界のレジェンド武豊に競りかけていく若手騎手。
常識では考えられない行動を若手騎手の一存で行えると思うのであれば、そう信じて頂いても構いませんが、名門藤原厩舎に所属し、未来が嘱望されている岩田望騎手が、そのような行動をとることはありません。
もちろん、そこはしっかり教育されている騎手でございます。
つまりは、「指示」があってのことであり、その「指示の母体」が、日本の競馬界の二大グループでもある「社台グループ」と、マイネル、コスモ、ウイン、ノルマンディをけん引する「岡田グループ」であったからこそ行えた行為であり、それこそが「レックス」の考えるダート界に起こすべきパラダイムシフトへの使命であったわけです。
先週のREVERATIONN DIRECTIVEにて、私はこうも書きました。
「ペースは番手の馬が作る」
と申し上げましたが、ここまで記述してきた背景を知っているからこそ事前に記述できた内容であり、その結果、2コーナーを周った時点で、インティの馬券圏内は確実になくなっていたわけです。
さらに向こう正面からはその役割を「ケイアイ」が担い、3コーナーの地点からオーヴェルニュのけん引役と共にインティに競りかける役割を全うすることに繋がるわけですが、「ケイアイ」と言えば、ケイアイファームであり、ケイアイファームは、つまりは「ロード」と言っても過言ではなく、ロードカナロアの種牡馬入り以降社台Gとの蜜月関係を考えればあの時点で動いたことにどのようなミッションが与えられていたか、今更話すまでもないことでしょう。
さて、その後直線に入ったレースは、どのような結末を迎えたかは、多くの皆さまがご覧いただいた通り。
オーヴェルニュが楽々抜け出すところに、アナザートゥルース、つまりは岡田牧雄氏の馬(ノルマンディ)が2着に突っ込み、想定通りの「恩赦対象馬の優勝」に加え、馬単による7600円の的中馬券を参加者皆様にお届けできたわけです。
東海S
◎11オーヴェルニュ
◯10ハヤヤッコ
▲1グレートタイム
☆13デュードヴァン
注4タイキフェルヴール
△12アナザートゥルース
△9ダノンスプレンダー
馬単7600円的中
この結果を得て、次週の根岸Sへの期待も更に高まってきていると言えます。
また、先週のREVERATION DIRECTIVEにて取り上げた「AJCC」と「若駒S」に関しても、東海S同様、事前示唆をふんだんに取り入れさせて頂いた上での完全的中をお届けしております。
■若駒S
◎グロリアムンティ
◯ヴァリアメンテ
▲レヴェッツァ
☆ウインアグライア
△アドマイヤザーゲ
3複2頭軸3点:1930円的中
若駒Sでは「本命馬グロリアムンディ」を敢えてご紹介させて頂いた上で、こちらも「モノサシか否か」といった投げかけをさせて頂いた。福永騎手のお手馬をもう一頭ご紹介し、そちらは重賞、こちらはOP特別という使い分けがなされているわけで、答えは明白だったのではないでしょうか?だからこその3連複提供であり、正直、ヴァリアメンテに◎を与えても良かったレースではあるわけですが、より、このレースの持つ意味合いを理解していただくために、グロリアムンディに◎を打たせていただいた訳です。その上で、こちらも「社台G+岡田グループ」での決着だったと言え、恩赦との関連性を見せた結果となったわけです。
そして、AJCC。
■AJCC
◎アリストテレス
◯ラストドラフト
▲ウインマリリン
☆ヴェルトライゼンデ
注ステイフーリッシュ
△サトノフラッグ
△モズベッロ
△タガノディアマンテ
3連複2頭軸6点:5000円的中
ノーザンFが力を入れている馬はもうわかり切った話だったでしょう。
再度引用いたしますが、
-----引用-----
ルメールが居るレースと居ないレースで何が違うか?
「社台グループとしての狙い馬がある程度わかってしまう」と言えばわかりやすいのではないだろうか。
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と書いている以上、ルメールが騎乗した「アリストテレス」を置いて他に居りません。
それは、「東海Sの話ではないのか?」と思っている方が居るとすれば、そこは残念ながら、もう少し理解力を高めて頂きたいと申し上げるしかございません。
恩赦との関連が高いと、何度も申し上げ、アリストテレスを日経新春杯ではなくAJCCにスライドさせた経緯も含め、私がこのREVERATION DIRECTIVEの執筆を再開してから、全て赤裸々に書かせて頂いている事でございます。
また、社台Fは
・ラストドラフト
・ステイフーリッシュ
どちらに力を注いでいるのか。
とも記述いたしましたが、骨折明けのステイフーリッシュとラストドラフトでも答えは明白。
また、ウインマリリンに関しては、これも「レックススタッド」にて繋養されているスクリーンヒーローの産駒。あわよくば牡馬に交じっての好走を狙いましたが、あそこまで馬場が悪化してしまった事に対応することは出来ませんでした。
この辺の序列は、
◎アリストテレス
◯ラストドラフト
▲ウインマリリン
☆ヴェルトライゼンデ
注ステイフーリッシュ
という印にすべて反映されておりますが、現在中長距離路線の主要種牡馬としてキングカメハメハ、ディープインパクトを追い越すべく様々な策略が推し進められている「エピファネイア」がここで本命となるのは必然でございましょう。
さて、その意味で先週は
東海Sにおける恩赦対象馬◎オーヴェルニュのみでなく、若駒S◎グロリアムンティ、AJCC◎アリストテレスと、ある程度普段からしっかりREVERATION DIRECTIVEをしっかり読んでくださっている方には、当会が指名した本命馬が事前にお判りいただけたと存じます。
もちろん、答えを書く場ではございませんが、それでも「いかに恩赦競走と他のレースが連動し始めているか?」という視点を持っていただく上でも、非常に重要な週であったため、株主様のご協力やご理解を頂きながら、記述させて頂けたわけです。
これが、事実であり、その真実を知る立場である当会のメンバー様がいかに大きなアドバンテージをもってくださっているかは、私が執筆再開を果たしたこの3週で、かなりの部分をお伝え出来たのではないかと存じます。
「私は無駄な事は一切書かない」
と申し上げてきております。
これが偶然起こっている事象だとご理解されている方がいらっしゃるとすれば、それはそれで構いません。
先週までは「しっかりしてください」「曇った眼をもう一度見開いてください」という檄を飛ばさせていただきましたが、先週の結果を見てもまだ「信じることが出来ない」「今の現状をしっかりと把握し行動することが出来ない」という方に、救いの手を差し伸べるつもりは無いです。
その上で、今週より東京開催が始まります。
超法規恩赦期間の主要開催であると言っても過言ではなく、今週以降「恩赦関連情報」はより加速度的に増えて参ります。
この3週にて、乗り遅れるべきではない事は口酸っぱく申し上げました。
また、口先だけでなく「この場で様々な事前示唆を施した上で」事実と真実をご紹介しながら申し上げさせていただいたと自負しております。
その上で、申し上げます。
「ここからが本番です」
今週以降、更にギアを上げて突き進んでまいります。
プライベートメンバーの皆様に於かれましては、是非ともしっかりと追従して来ていただきたいと存じます。
この機会を逃せば、「恩赦期間」はまたはるか先、つまりは、新たな元号が訪れる時までご紹介できない可能性があります。
ここだけは、しっかりとご認識いただいておくことをお薦めいたします。
JTTC日本競走馬育成評議会
松井彰二