REVERATION DIRECTIVE[弥生賞週:2021/0306-07号]
掲載日:2021年3月5日
■開催競馬場:中山/阪神/小倉
■開催重賞:チューリップ賞/オーシャンS/弥生賞
■執筆担当:松井彰二
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<REVELATION RACE LIST>
■オーシャンS
■弥生賞/チューリップ賞
■潮来特別
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まず最初に申し上げておく。
今週のオーシャンSはプライベート情報から「プライベートギフト」として、無料メンバーの皆様にも指定馬序列が公開されるので、必ずチェックしていただく事をお薦めする。
さて、春のGIシリーズ幕開けの足音が日に日に大ききなってきている競馬界。
その裏で、大問題に発展しないよう秘密裏に進められている「持続化給付金の不正受給疑惑の火消し」。
国会答弁にて農水大臣まで巻き込むこととなってしまった事態に、JRAとしても火消しに動かざるを得なくなってしまった背景があり、様々な所に過敏な反応を示しているのがここ2週ほどの競馬界の裏事情。
何とか「自主返納」という幕引きで事なきを得たいJRAサイドとしても、主導的な立場でこの事案を扇動した「大塚亮一オーナー」に大きな批判が寄せられる前に、その手先として動いた「スポニチの岡崎記者」をトカゲのしっぽ切りよろしく先に処分してきた。先週までスポニチの本紙の立場で印を打っていた岡崎氏は既にレース部から外され、ネット上で公開されていた過去の記事などもすべて削除されている。
勿論、多くの関係者にかん口令が敷かれている事は想像に難くないだろうが、正直に申し上げれば、この超法規恩赦期間に、必要以上に競馬界の裏側に目が向けられることを望む者はいない。その事も含め、不正受給を疑われている面々は既に自主返納への手続きを進めているが、こういった筋違いの話から、超法規恩赦への規制強化、ひいては提供休止という流れにならない事を切に願うばかりである。
その意味で、当会としても今週は恩赦競走に関しての内容は限定的なカタチでしか触れるつもりは無い。そもそもREVERATION DIRECTIVEにて恩赦競走について「事前示唆」を詳細にわたって行ってきたことの目的は、ここまで「参加したことが無い方」に、このような背景のレースがあるという事を、言葉で説明するよりも「より分かりやすくご理解いただくため」に行ってきた行為であり、超法規恩赦にしても既に7回の事前示唆を行った今、危険を冒してまでこのREVERATION DIRECTIVE上で触れる必要は無いと判断した。
今、恩赦競走に関しては「本末転倒」となるような行動を慎むべきであり、粛々と結果のみを積み上げていく時期であると判断している。
今週からの数週間はこの前提でREVERATION DIRECTIVE&REPORTを執筆してゆく事をご了承いただきたい。
さて、冒頭にも記述した通り、今週はクラシック戦線に向けた主要トライアルである「チューリップ賞」と「弥生賞」が開催される。
弥生賞について、情報を取りまとめている当会社外取締役「Y氏」はこのように、話してくれている。
-----【社外取締役Y氏談】-----
週末の雨はこのレースを更に面白くしてくれるはずです。
過去5年連続でディープインパクト産駒が勝利してきた特殊な状況がまさか偶然と思ってらっしゃるメンバー様は居ないと思います。無論、競馬産業界のプロパガンダプランの一つが実行された結果が「ディープインパクト産駒の5連覇」であったわけですが、本年はその「ディープインパクト産駒の出走がゼロ」という状況でございます。
もちろん、偶然ではなく「様々な調整」が働いた結果、このメンバー構成になったということはご理解いただける方が多いのではないでしょうか。
その中にあって「ダノンザキッド」がどのような意味でこのレースを始動戦に選んだのか。
近年、皐月賞直行ローテはいわば珍しくなくなってきた中で「弥生賞を使う事の意味」に対しての本質をご理解頂ければ、この弥生賞は手の内に入れられるはずでございます。
はっきり申し上げます。
ダノンザキッドの出走意図として一番の目的は「勝利」ではありません。
勿論勝利することが悪いという事ではありませんが、勝利すること以上に重要なミッションを抱えての出走であるという事を頭に於いておいて欲しいわけです。
弥生賞に関してはこれ以上触れることは憚られますが、御参加頂く皆様には楽しみに買い目提供をお待ちいただきたいと存じます。
-----以上が社外取締役[Y氏]の談話-----
以上は、このREVERATION DIRECTIVE用にまとめてくれたY氏からのレポートであるが、一つ補足させていただくとすれば、弊社の社外取締役には、現役のオーナーはもとより、生産牧場、育成牧場、飼料会社、いわゆる生産業界の中枢に位置するメンバーが名前を連ねている。
この「Y氏」がどのような立場の人物であるかは、想像に難くないはずである。
さて、弥生賞についてはここまでとさせていただき、チューリップ賞に話を移行させていただきたい。
本年のチューリップ賞の構図は非常に簡潔。
【メイケイエールvsその他】
である。
その上で重要なのは「メイケーエールが何着なのか?」という点。
メイケイエールに関しては事前の目論見として「後方からレースを進める予定」であることは申し上げておく。
その上で、折り合いに重点を置き、直線でどのような脚を披露できるのか?という実験的なレースを行う。
無論、そのような実験的レースを行ったとしてもこのメンバーでは「ポテンシャルが上」なのは間違いなく、突き抜けて圧勝するシーンがあっても驚かない代わりに、馬券圏外に沈んだとて驚くことは無いという買い方になることを、この場で申し上げておきたい。
例えばこのような印になる。
◎1番A馬
〇2番B馬
▲3番C馬
△4番D馬
△5番E馬
とした場合、指定馬の序列は「A>B≧C>D≧E」のような序列であることは分かっていただけると思う。
この様な序列の時には、
1着 ◎
2着 〇▲
3着 〇▲△△
といった3連単フォーメーションの買い目になる訳だが、上記序列に「メイケイエールを絡ませる場合、どのような買い目になるか」と言えば以下のようなカタチとなる。
<メイケイエール1着想定分:4点>
1着 メイケイエール
2着 ◎
3着 〇▲△△
<メイケイエール2着想定分:4点>
1着 ◎
2着 メイケイエール
3着 〇▲△△
<メイケイエール3着想定分:2点>
1着 ◎
2着 〇▲
3着 メイケイエール
<メイケイエール着外想定分:6点>
1着 ◎
2着 〇▲
3着 〇▲△△
合計16点に比率をつけての提供となる。
つまりは、このようなポテンシャルが抜けていつつもレース自体は「試走」となるようなケースでは、あくまで「メイケイエール」に関しては、別途考えて馬券を組み立て、その後「1着から着外までの4パターン」を馬券で組み立てるという考え方が、執られる。
チューリップ賞に関しては、上記のパターンによる「16点提供」がすでに決定しており、つまりは、メイケイエールではなく上記でいうところの「◎〇▲」に該当する馬がどの馬なのか?という点が焦点となる。
◎〇▲=勝ち負けを狙ってきている馬
△=出走権(3着)を狙ってきている馬
ざっくり分けるとこの2つの狙いを見抜けばいいだけの話である。
今回のチューリップ賞で言うと、この分類は比較的しやすい。
メイケーエールを除く全ての馬が「1勝馬」であることの意味が分かれば、このレースも分かりやすいのではないかと思う。さらに言えば、メイケイエールが「何着」だった場合に「社台グループは一番喜べるのか?」という視点でこのレースを見てみれば、どの馬が◎に相応しく、どの馬が〇に相応しいかが、良く解っていただけると思う。
実際の買い目序列では、「ジョーカー=メイケイエール」と言った表記はせず、メイケイエールは「★」マークにて、指定馬序列を表記する。
★1メイケイエール
◎????
〇????
▲????
△????
△????
という並びにて表記させていただく事になるので、参加いただく際にはびっくりしないようにして頂きたい。
さて、最後に、今週どうしても触れておきたいレースがもう一つある。
土曜日中山9Rの「潮来特別」である。
このレースのハンデの割り振られ方に「違和感」を感じてくださった方は、JTTCのメンバー様の中でも飛びぬけた感性をお持ちであると申し上げたい。正直、1%も居ないとは思うので「ピンとこなかった」としても、一切落胆する必要なない。
フィリオアレグロがTOPハンデとなる56キロなのは妥当なのだが「1頭あり得ない斤量が設定された馬」が存在する。
無論詳細を記述することは出来かねるが、非常に面白い事象である。
フィリオアレグロがどのようなレースを見せてくれるのか?ということだけが楽しみな一戦だと思っていたが、この、「あり得ない斤量が設定された馬」が出走することで、俄然面白いレースとなった。
この話の裏側はできる限り早くお伝えできるタイミングで、お話しさせていただく予定だが、冒頭にもお話しした通り、情報の取り扱いにはことさら気を使わなければならないタイミング。
その匙加減は一任していただきたい。
早ければ、週明けのREPORTで。
遅くとも、GIシリーズ突入の前までに、この話がどのような事とつながるのかを公開したいと思っている。
今週のREVERATION DIRECTIVEはここまで。
週末は雨の影響が多少出てくると思われる。
買い目公開の時間を若干遅らせるレースなども出てくる可能性があるゆえ、当会からの連絡はこまめにチェックしていただきたい。
JTTC日本競走馬育成評議会
松井彰二