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種牡馬ランキングに異変オルフェーヴル大躍進

REVELATION DIRECTIVE[日経新春杯週:2020/0118-19号]

■開催競馬場:中山/京都/小倉
■開催重賞:愛知杯/京成杯/日経新春杯
■執筆担当:松井彰二

<REVELATION RACE LIST>

■愛知杯
■京成杯
■日経新春杯


先週12本の提供ラッシュの翌週となる今週。
提供予定本数は土日で8本。

通常の二日間開催に戻ることから本数こそ微減となりますが、プライベート色の濃い情報が詰まった週であることは間違いありませんので、今週も楽しみに週末を迎えていただければ幸いです。

また、晴れて今週からプライベートサロンのメンバーへ昇格された皆様、審査のお電話の際にも申し上げましたが、馴れないこともまだ多いかと存じます。不明な点やご不安な点に関しては、遠慮なくご連絡ください。

さて、今週火曜日に公開した[REVELATION REPORT]で私、恥ずかしながら[大きな勘違い]をご披露してしまいました。

常日頃から「バイアスに陥ることなかれ」「先入観、固定観念を捨てよ」と偉そうに申し上げているにもかかわらず、「愛知杯=中京開催」と、まるでパブロフの犬かのように条件反射でレポートを書いてしまいました。お恥ずかしい限りでございます。

もちろん、今週から開幕するのは「小倉開催」。
頭ではもちろん認識しているのですが、身体が「愛知杯=中京開催」として覚えてしまっているので、キーボードをタイプする際に、無意識にそう書いてしまったんだと思うわけです。

その上で、なぜこんなことを長々と書いているか?

これが代表的な[ヒューリスティック]と呼ばれる[経験則に基づく直感的な判断]をする時に起こりやすい間違いの代表例ともいえるからなのです。

ここで一つ質問をいたします。

・歯医者
・美容室
・コンビニ

この中で、一番店舗数が多いのはどれかご存じでしょうか?
5秒以内でお考え下さい。

正解を知っている方であれば、難なくクリアできる問題でございます。

答えを知らない方の中で[コンビニでしょ?]と思った方は危険です。

それは[可用性ヒューリスティック]と呼ばれる判断の中での一番多い意思決定上のミスとなるのです。

[可用性ヒューリスティック]を引き起こす要因には、情報の質が関係しています。

たとえば、メディアで大きな話題となっている物事や、衝撃的な事件などインパクトの強い情報は記憶に残りやすく、想起しやすいわけです。また、習慣や反復によって脳が検索しやすくなっている情報も可用性ヒューリスティックの一因となるわけです。

まさに「愛知杯=中京開催」と私が考えてしまったように、人は習慣や自らが触れることが多いものこそが一番多いと思い、実は正解とは真逆の認識を持っていたりするわけです。

それでは答えを。

日本において店舗数が多いのは

1位:美容室[約24万5千店]
2位:歯医者[約7万店]
3位:コンビニ[約5万5千店]

おおよその方が美容室に訪れる頻度は月一回程度でしょうが、コンビニであれば週数回と利用されている方が多く、それだけ接触機会が多いわけです。その接触機会の多さが[コンビニは多い]と脳を誤認させる訳です。

もしくは、最近歯医者に行った、という方がいろいろ検索をして[歯医者とはこんなに多いものなのか!どこにでもあるじゃないか]と思っていたばかりだとしたら、その方は[歯医者が多いはず]と考えたかもしれません。

さて、自分の間違えを棚に上げているわけではなく、このような事を常に意識している私ですら、このような認知バイアスによる[間違い]を起こすことの代表例として、ご紹介させていただきたかったわけです。

こと競馬に関して言えば、[様々な印象に左右された状況下]で[最終的な意思決定=馬券購入]をして頂かなければなりません。

よく起こりやすいのが

■今のレースAが外れたから、次のレースBは不安だし金額を下げよう…

■今のレースDが当たったから、よし、次のレースEは倍プッシュ!

このような考え方は[流れを読む]という不可思議な尺度にてギャンブルを行っている方がよく使う根拠のない判断方法ですが、競馬にもこの考え方を持っている方が多いのです。

A=Bではありませんし、D=Eではないにもかかわらず、なぜ、直近のレースの的中不的中に影響を受けてしまうのか、それが[お金の増減]による、心理バイアスなのです。

心理学部の講義ではないので、詳しくはまた別の機会にいたしますが、

【気を付けていても陥ることがある】
【陥っていることに気づいていない時が多い】

という事を知っているだけで、常勝競馬を歩む上でかなり役に立ちますので、長々と記述させていただいた次第です。

その上で、今週提供される8本のレースの中から、REVELATIONさせていただく3本のレースの話に移りましょう。

今週は重賞3本。
愛知杯/京成杯/日経新春杯

この3本がREVELATIONリストに入ってきたわけですが、それには大きな理由があります。

いきなりですが、この記事をお読みいただいた方はいますでしょうか?

「種牡馬ランキングに異変オルフェーヴル大躍進」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200116-10000001-nkgendai-horse

昨年10月より当会とお付き合いのある一般競馬ファンの皆様なら「なるほど、こういうことになるのか」という一つの証明としてご理解いただけると思いますが、これが「プロパガンダ」の流れでございます。

例えば今回のケース。

1、恣意的にある特定の種牡馬系統の馬を任意のレースに勝たせる
2、インパクトと実数を両建てで形成し耳目を集めるための「道」を作る
3、一般メディアなどがその道を後追いし報道が流れる

簡単に言えば、このように仕向けることが[プロパガンダ]の基本的なプロセスとなるわけですが、まさに想定通りのニュースが日刊ゲンダイから流れ、Yahoo!ニュースに掲載されるというアクションにつながったわけです。

一般競馬ファンの皆様の認識は「今は冬競馬」「1月競馬」程度の認識かもしれませんが、馬事産業界の視点でいえば「種付け申し込み」の最盛期であり、つまりは「仔馬が続々と出産される時期」なわけです。

つまり、ここにも「可用性ヒューリスティック」的な意思決定が様々な領域で下されるわけです。

オルフェーヴルが良いぞ!

上記の話は血統ベースの予想家ならまだしも、通常の馬券ファンにはあまり大きな影響を与えるニュースではありませんが、生産牧場、自家用繁殖牝馬を所有する馬主、にとってみれば注目に値するニュースなわけです。

つまり、それらのニュースが「意思決定に影響を与えるケース」が頻繁にみられるわけです。

特にオルフェーヴルなどは「ステイゴールド」の仔なわけです。

【社台グループ最大の汚点】

ともいわれる「ステイゴールド放出」の判断は、生産界、馬主で知らぬ者はいない訳で、社台が放出した後に、オルフェーヴルやゴールドシップ、更にはウインブライトを筆頭に古馬になっての成長力を見せつけられた印象は、オルフェーヴルに対しても「いつかは爆発する仔が出るはずだ」との印象を生産牧場オーナーや馬主サイドに持たせているわけです。

ここまで、オルフェーヴル産駒は「ピンかパー」といわれるように、極端な産駒成績であり、安定感はありませんでしたが、上記のようなニュースはその不安点を覆すエビデンスとして生産牧場や繁殖牝馬を保有する馬主に「意思決定をしてもらう上で」も役に立つわけです。

秋から冬にかけてのプロパガンダの流れが一つ結実してきている今、先週12鞍の「背景のあるレース」が実施され、そして、今週、馬事産業界が何を仕込んでいるのか?

その象徴的なレースとして、愛知杯/京成杯/日経新春杯で何を行おうとしているのか。

レース名ではなく、違う書き方をさせていただきましょう。

・愛知杯=牝馬重賞
・京成杯=三歳クラシック路線
・日経新春杯=古馬クラシックディスタンス

更に違う書き方をいたします。

・愛知杯=小倉で行われる牝馬重賞
・京成杯=ノーザンFの各レースに関しての尺度が変わった2020のクラシック路線の中で行われる重賞
・日経新春杯=遅速化が顕著な京都競馬場で行われるクラシックディスタンスの古馬重賞

その上で、以下に1つの表を記します。

キーワードは「全重賞を通じて何と何を行うか?」という話です。

[1]種牡馬

■ディープインパクト産駒[8頭]
■ディープインパクト系産駒[3頭]
■キングカメハメハ産駒[2頭]
■キングカメハメハ系産駒[2頭]
■ステイゴールド系(本馬含む)産駒[6頭]
■ハーツクライ産駒[7頭]

[2]生産牧場
ノーザンF[13頭]
他社台系列[8頭]
ダーレーJF[2頭]
他非社台系列[19頭]

[3]母系
母輸入馬[19頭]

解説をさせていただきます。

[1]にて取り上げた種牡馬の産駒が今週の重賞出走馬42頭中28頭。
[2]にて取り上げた生産牧場内訳で見れば、社台系21頭:非社台21頭で50:50。
[3]母輸入馬:内国産母の比率は19:23

この数字が偏るのが今週のテーマとなります。

どの様に偏るかをここで申し上げる事は勿論できませんが、この週の偏りがまさに[エリザベス女王杯週][マイルチャンピオンシップ週]で発生したような「ステイゴールド系の偏り」とダブるような横断した結果なのか?

もしくは「ベゴニア賞」出みせたような「キンカメ産駒の1.2.3着独占」というような、1レースの結果による偏りなのか?

この場で申し上げることはしませんが、「偏る」と申し上げたことは忘れずに居ていただきたいと存じます。

その上で、どうしてもこの馬だけには触れておかねばならないという馬を2頭ピックアップ致しました。

1頭目が「日経新春杯」から。
アフリカンゴールド。

先週のREVELATION DIRECTIVEにて「Darley Japan Farm」に纏わる様々な背後での「軋轢と懐柔」について触れさせて頂きました。

上記の分類に照らし合わせれば、非社台生産馬であり、母輸入馬であり、取り上げた側の種牡馬に属するアフリカンゴールド。

京都では「1:2:0.4」という成績であり、勝ったのは未勝利戦のみ。

菊花賞=12着
日経新春杯=15着

と、重賞クラスでは結果が出ていません。
にもかかわらず、なぜこの舞台に駒を進めてきたのでしょう。

勝つため?
それとも、何かしらの背後関係が有る?

そして、福永騎手が発した「今の馬場はいいと思う。下り坂をこなせれば」という言葉の意味。

初めて京都を走る馬ならともかく、京都を7回も走っている馬に「下り坂をこなせれば」と発言した意味。

ここは非常に重要なPOINTです。

この言葉に少々解釈を入れれば2通りの捉え方が出来るわけです。

1つ目
「今まではこなせなかったけど、今回はいろいろな工夫をしているから、その効果が出るという意味も含めて、今まで以上に“下り坂をこなせれば”」と表現した。

2つ目
「今ものすごく出来が良い。過去の京都では下りを走りにくそうにしていたけど、今の完成度ならこなせておかしくないけど、そういった癖まで直っているかは半信半疑という事を踏まえて“下り坂をこなせれば”」と表現した。

もちろん、答えは明確であり、この情報はプライベート情報としても重要な話として見解では明確にどちらの話しであるかを記述しますので、ご参加頂く皆様は楽しみにお待ち下さい。

そして、もう一頭が、「京成杯」から。
スカイグルーヴ。

牝馬の1戦1勝馬をなぜ先週のフェアリーSに使わずにこの京成杯に使ってきたのか?
簡単に言えば「ドゥラメンテ」の姪に当たる血筋であり、エアグルーヴ一族である同馬にかけられたテーマを知ることがまずは重要であるということ。

サンデーサイレンスの3✕4の牝馬。
母父キングカメハメハの牝馬。

これだけで、牝馬であるスカイグルーヴの苦難がご理解頂ければ幸い。
つまりは、繁殖に上がった際にどれほどの数の種牡馬との配合が可能なのか?

日本の種牡馬との配合の道をかなり閉ざされた牝馬である事は想像に難くないはず。

それは、母アドマイヤセプターへの種付け経緯を見ればその苦悩がさらに浮き彫りになるわけです。

初年度:ハービンジャー(ラディアントパレス:サンデーR)
次年度:エピファネイア(スカイグルーヴ:シルク)
3年目:モーリス(デビュー前:サンデーR)
4年目:ドレフォン(デビュー前:ラ・メール)

ノーザンファームが今後アドマイヤセプターの仔を売り続けるためにどのような結果が一番重要視されているのか?

昨年生まれたドレフォン産駒は東洋木材(馬主名義ラ・メール)が2億7000万円で落札というセリ目線で見れば好結果で手離れさせていますが、なぜ、そのドレフォン産駒をクラブではなく個人馬主へセリで売り渡したのか?

さらに言えば、なぜ母馬のオーナーであった近藤氏が購入していないのか。というところまでの背景を掘り下げなければ、京成杯への出走意図はご理解いただけ無いでしょう。

そういう意味ではなぜ、ディアスティマにシュタルケを配し、非社台牧場のディープインパクト産駒のゼノヴァースにO.マーフィー騎手を譲ったのか?など、見どころ満載なレースと言えるわけです。

その上で、使い分けのレース選定の幅を明らかに変えてきた「社台Gの思惑」=「最大の経済効果を発揮する結果」とはどのようなものであるのか?

いろいろな意味で、お手並み拝見といかなければならないレースなわけです。

既におわかりいただいていると存じますが京成杯に関しては、語らなければならない内容が非常に多く、見解は少々長めになってしまうと思われますが、馬券視点だけの話ではなく、まさにパラダイムシフトの本質にも迫った内容となる予定ですので、サロンメンバーの皆様は熟読していただくことをお薦めいたします。

今週の「DIRECTIVE」はここ迄とさせていただきますが、この内容に対して「REPORT」にて許可が下りればという条件付きとなりますが、本年の東京優駿について非常に重要な事を発表できればと存じますので、「REVELATION REPORT」に関してもご注目くださいませ。

JTTC日本競走馬育成評議会
プライベートサロン統括本部長
松井彰二