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REVELATION DIRECTIVE

REVELATION DIRECTIVE[きさらぎ賞週:2020/0208-09号]

REVELATION DIRECTIVE[きさらぎ賞週:2020/0208-09号]

■開催競馬場:東京/京都/小倉
■開催重賞:きさらぎ賞/東京新聞杯
■執筆担当:松井彰二

<REVELATION RACE LIST>

■エルフィンS
■きさらぎ賞/東京新聞杯

まず最初に一つ告知を。
今週末から来週頭にかけて、とあるご報告をするため「メール」をお届けさせていただくメンバー様がいます。
全員に送るわけではないですが、悪い話ではございませんので、来週頭くらいまでは「当会からのメール」を気にしておいてください。

さてそれでは今週のREVELATION DIRECTIVEを始めます。

突然ですが、昨年末から先週までパラダイムシフトに関する記述の中で「種牡馬関連」の話が多かったわけですが、それはなぜか?

答えは簡単ですね。
今週から随時開催される「Stallion Parade(種牡馬展示会)」にて様々な「ブラッドガバナンス」を発動させるため。

に他ならないわけです。

どの重賞がある、間もなくGIフェブラリーSが行われる、といった表向きの「レーススケジュール」ではなく、馬事産業は「種牡馬ビジネス」を中心に、動くわけです。

つまりは、その「種牡馬ビジネス」こそが、様々なパラダイムシフトの根源と言っても過言ではないのです。

■2月5日(水)
ブリーダーズ・スタリオンステーション(BREEDERS STALLION STATION)
新種牡馬:アルアイン、シュヴァルグラン、サトノアレス

■2月6日(木)
社台スタリオンステーション(SHADAI STALLION STATION)
新種牡馬:ブリックスアンドモルタル、レイデオロ、ニューイヤーズデイ

そして来週には、

■【ビッグレッドファーム(BIG RED FARM)】
主な種牡馬:ゴールドシップ、ダノンバラード、ロージズインメイ、など。

■【優駿スタリオンステーション(YUSHUN STALLION STATION)】
新種牡馬:モーニン、アレスバローズ、キタサンミカヅキ

■【JBBA日本軽種馬協会・静内種馬場(JBBA Stallion)】
新種牡馬:アニマルキングダム

■【アロースタッド(ARROW STUD)】
新種牡馬:カリフォルニアクローム、ロジャーバローズ

■【レックススタッド(LEX STUD)】
新種牡馬:アポロケンタッキー、エピカリス、サクラアンプルール、ミッキーグローリー、ユアーズトゥルーリ

■【イーストスタッド(EAST STUD)】
新種牡馬:アドミラブル、ヘンリーバローズ、グァンチャーレ

■【ダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックス(DARLEY JAPAN)】
新種牡馬:サンダースノー、ホークビル

と、ビッグレッドファーム以外の全てのスタッドが新種牡馬を迎え入れた状況下で開かれる「スタリオンパレード」ですから、生産関係者はもちろんの事、馬主、厩舎関係者も含め注目を集めているわけです。

もちろんそれは海外からの視線も集めており、昨日行われた「社台SS」の展示会では、多くの外国人ホースマンからの注目も集めた訳です。

中でも、米国の年度代表馬でもあるブリックスアンドモルタルへの注目度は高く、社台グループが「米国産種牡馬」への比重を高めていることの象徴として扱われるわけです。

そもそも、社台SSとしては、ウォーエンブレムの失敗以降「米国産馬は薬漬け、レースでも薬漬けの馬ばかりを相手に走らなければならないので、米国進出への興味はない」と公明正大に発言していたほどの「米国アレルギー」を持っていたわけですが、ここ数年でその基準を大いに変えたわけです。

つまりは、パラダイムシフトの象徴ともいえる出来事であり、米国視点で見れば、併せてアロースタッドにて繋養されるカリフォルニアクロームとともに、米国の年度代表馬が2頭も「JAPAN」に買われた、奪われた、と映るわけです。

買われた。
奪われた。

この表現の裏で「日米の競馬」がどの方向に進んでいるか?を知りえている人物は、この日本の生産界の中でもごく限られた立場にあるものしか知り得ていませんが、その効果が表れるのは、2023年からであり、その話はまた今度。

話を戻しますが、パラダイムシフトの渦中にあるからこそ「様々なブラッドガバナンスが発動している今」。
その効果として、今週始まったばかりの展示会に先駆け、既に2020年の種付け申込を打ち切り、満口御礼となっている種牡馬が22頭。

昨年は4月を迎えても空きが多かったことを踏まえれば、「今年の満口状態は異例」と口にする関係者も多いのです。

これらの状況は「セリシーズン前」の4月/5月/6月の各種レースと連動し、そこでの成績により「仔馬の価格」に影響を及ぼし、更には、来季の種付け料にも大きな影響を及ぼすわけです。

そういう意味では、現在満口になっている種牡馬をここに記述しておくことの意味もご理解いただけるでしょう。

2020年2月5日現在:満口種牡馬リスト(あいうえお順)

アジアエクスプレス
エスポワールシチー
エピファネイア
カリフォルニアクローム
キズナ
コパノリッキー
シニスターミニスター
シルバーステート
ダイワメジャー
ドゥラメンテ
ドレフォン
ハーツクライ
ヘニーヒューズ
ホッコータルマエ
マジェスティックウォリアー
モーリス
リアルインパクト
リアルスティール
リオンディーズ
ルーラーシップ
レイデオロ
ロードカナロア

いかがでしょうか?
このREVELATION DIRECTIVEでもよく聞く種牡馬たちではないでしょうか?

阪神JF週には香港でのアドマイヤマーズと阪神JFのレシステンシアで日香W-GI制覇を成し遂げた「ダイワメジャー」。
当たり年!といわれる現3歳世代で人気再燃の「ハーツクライ」。

この2頭を筆頭に、キズナ、リアルインパクト、シルバーステートのディープインパクト系。そして、コパノリッキーやエスポワールシチーといったゴールドアリュール系。が満口になる背景は、メンバーの皆様であれば想像に難くないのではないでしょうか?

このリストに関しては、これからも何度となく「REVELATION DIRECTIVE」内で出現してきますので、今のうちにしっかり頭に叩き込んでおいていただきたいと存じます。

このような背景が大きく影響するのが毎週のレース。

確かに「2月は引退シーズン」ということで「ご祝儀的な情報」も出現しますが、大枠的な潮流で見れば「種付けシーズン真っ只中」であることをお忘れ頂いては困るわけです。

その中で、今週「REVELATION」させて頂くのは、3つのレース。

今週、プライベートメンバー様にご提示するレースは全部で10本となっており、「その中から3本のレースだけがこの場での記述を許された」わけですが、今週来週の重要性が10本という多めの買い目提供数につながっているわけで、ご参加いただけているか否かではなく、結果も含めてすべてが「身になる週」であると申しあげておきます。

その上で、まず触れさせていただきたいのが「エルフィンS」。

今の京都の馬場には「裏目的」が設定されていると、先週のこの場でも申し上げましたが、その話と密接にかかわっているのが、今週発表された「4増5減の30競走となった海外馬券発売対象レース」についてのJRAからの発表。

事細かく申しあげられる内容ではないため、この場での詳細紹介は割愛しますが、先週の「根岸S=栗東所属馬で独占」などの背景にも通ずる話であり、先週お伝えした、「誰が一番困るのか?」に関してのヒントにもなってしまうわけですが、本年の海外馬券発売に関して「今年からは出走予定馬の実績が勘案される。他競走への同行馬などによる発売を避ける趣旨。具体的には牡馬112、牝馬108以上のレーティングや、米国三冠競走は、ケンタッキーダービー出走権を決めるポイントレースの実績が求められる」という制約が加えられたこと。

このあたりがカギになるわけです。

と、全くエルフィンSの話と関係が無いように見える話のように捉えられているかもしれませんが、この話はかなり直結いたします。

レースのレーティングや競走馬のレーティングはだれが、どのように決めるのか?

もちろん算出方法は決まっておりますが、その算出方法の解説はここでは割愛しますが、その算出方法の中で人間の思惑が及ぶ領域があるのです。

それが基準馬の選定について。

レーティングは該当レース毎に、基準馬を選出し、その馬のレーティングを元に補正され続けていくわけですが、その基準馬を選ぶ指標が、

1.重賞レース3着、4着馬を基準馬に設定する事が多い。
2.過去に行われた同レースが基準になる場合もある。

という若干曖昧なもの。
もちろん、なぜ曖昧な部分を残しているかは、誰よりも皆さまがご存じのとおり「ブラッドガバナンス」を効かせるために他ならないわけです。

難しい話はさておき、エルフィンSに関して言えば、それらの背景が少々強めに作用しているレースである。

と、このように覚えておいていただければ結構です。

中でも、その背景の中心にいるのが「ライティア」でございます。
ノーザンFの生産馬で、シンハライトの妹であり、ディープインパクトの牝馬。

これだけで注目に値する超良血牝馬なわけですが、エルフィンSに出走してきた意図はただ一つ。

「モノサシ」「指標になる」

ためでございます。

何と比較する上での「モノサシ/指標」であるのかは、もちろん明言できません。
見解には詳しく書かせていただきますが、ここで申し上げられることは1つ。

この馬との「着差」は今後桜花賞路線を語る上で非常に重要になるという事。

ライティアが勝つか負けるかではなく「ライティアとの着差」に注目してください。

ライティアが勝つのであれば、2着馬、3着馬、それ以降の馬とのそれぞれの着差。
ライティアが負けるのであれば、先着を許した馬との着差だけでなく、負かした馬との着差にも着目してくださいという意味です。

これ以上は触れられませんが、ライティアと他馬との相対比較が重要なレースとなりますので、結果も含めてお楽しみください。

さて、最後に、今週行われる重賞2鞍の話に迫りたいと存じます。

今週の重賞はきさらぎ賞と東京新聞杯。
春のGI戦線に影響を及ぼすレースであることは間違いなく、このレースの扱いがどのようなものであるのかを語る上で、やはり今週もお伝えしなければならないのが、、、

「選択レースの視野を広げた」
「使い分けのレベルが一段上がった」

と、常々申しあげている「社台グループの使い分けへの意識の変化」でございましょう。

先ほど記述したエルフィンSにももちろん関連する話しであり、例えばエルフィンSであれば、

「シーザリオの仔=ファーストフォリオ:父キングカメハメハ」と「シンハリーズの仔=ライティア:父ディープインパクト」共に生産はノーザンF、馬主はキャロットF。

この2頭をなぜわざわざ同じレース、しかも、2着の賞金加算のないリステッド競走に出走させてきたのか?という事にも通じる話でございます。

まず、東京新聞杯から。
このレースに登録してきた「社台グループ系生産馬」は9頭。

プリモシーン
ヴァンドギャルド
クルーガー
サトノアーサー
レイエンダ
ケイデンスコール
レッドヴェイロン
ロワアブソリュー
シャドウディーヴァ
※キャンベルジュニア(生産馬ではないが吉田和美名義)

レッドヴェイロンにルメール騎手
ヴァンドギャルドに福永騎手
ケイデンスコールに石橋騎手

を配してきました。

そして、
プリモシーンにMデムーロ騎手
サトノアーサーに田辺騎手
レイエンダに丸山騎手

を配してきました。

なるほどという構図にいよいよ本気で動き出しているんだな、という事がよく分かる配置。
もちろん、これは「結果にも関与する構図」ですが、どちらかと言えば、東京新聞杯の結果だけに限らず、今後もこのような思惑がはっきりとわかる構図を敷いてくるという意味で、上記の騎手配置は覚えておいていただきたいのです。

その上で

■ディープインパクト産駒
プリモシーン
ヴァンドギャルド
サトノアーサー
ケイアイノーテック

■キングカメハメハ系
クルーガー
レイエンダ
ケイデンスコール
レッドヴェイロン

という図式。
日本の競馬のまさに中枢ともいえる「社台スタリオンステーション」としては、どちらの産駒に勝ってほしいのか?もしくは、偏らせるのか?
楽しみな一戦となります。

そして、きさらぎ賞について。
このレースはプライベートギフトにて公開されますので、詳細までは書く必要ないと存じますが、一言申し上げるのであれば、ゴドルフィンの刺客ギベルティと朝日杯3着のグランレイ、共に非社台生産馬に打たれた印の意図には想像を巡らせていただきたいわけです。想像と言っても、過去の様々な結果報告をしっかりとご覧頂けていれば、その意図はご理解いただけると存じます。

その上で、この2つの重賞に共通する真実を最後に。

「ダブルスタンダードであって、ダブルスタンダードでない」と申しあげておきます。

決して禅問答のようなことを申し上げているわけではなく、結果を見てくだされば、私がなぜこのような表現をしたのかは、ご理解いただけると存じます。

それでは、今週のREVELATION DIRECTIVEは以上とさせていただきます。
今週は、土日で10本の提供レース。
大忙しになりますが、買い目の書き間違えや、レース番号の書き間違え等せぬよう、気を付けてくださいませ。
最高の週末になると、断言して、しめさせて頂きます。

JTTC-日本競走馬育成評議会
プライベートサロン統括本部長
松井彰二