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REVELATION DIRECTIVE

REVELATION DIRECTIVE[共同通信杯週:2020/0215-16号]

REVELATION DIRECTIVE[共同通信杯週:2020/0215-16号]

■開催競馬場:東京/京都/小倉
■開催重賞:クイーンC/共同通信杯/京都記念
■執筆担当:松井彰二

<REVELATION RACE LIST>

■(日)東京未勝利
■クイーンC
■京都記念

2020年の幕開けから1月半が経過している今。
調教師リーディングに明らかなパラダイムシフトの陰影が見て取れるわけです。

2位:西村真幸調教師【44歳】
3位:寺島良調教師【38歳】
4位:斎藤崇史調教師【37歳】
7位:池添学調教師【39歳】
9位:石坂公一調教師【37歳】
13位:杉山晴紀調教師【38歳】
15位:吉村圭司調教師【47歳】
19位:中内田充正調教師【41歳】

と、全国リーディング上位20位までの間に、調教師免許取得後「10年以内」の若手調教師が8人ランクインしていますね。しかもその8人全てが「栗東所属」の調教師であることが、何を意味しているのか?

ちなみに、美浦所属の若手調教師では現在30位の竹内正広調教師が「41歳」、ちょうど10年目となる木村哲哉調教師が32位で「47歳」、田中博康調教師が37位で「34歳」、と頑張ってはいますが「躍進」と呼べるほどの活躍はまだ見せていません。

西高東低と言われて久しい日本の競馬界ですが、若手と言われる彼らの躍進の背景こそが今後の日本競馬の方向性を指し示す1つのベンチマークとなる可能性があるのです。

今週来週あたりの競馬とは直接的な結びつきは薄いかもしれませんが、重要な話でも有るので触れさせていただきますが、なぜ「若手調教師が伸びているのか」という背景には、「協力者、支援者、が背後に存在している」という事実抜きには語れないわけでございます。

例えば、現在リーディング2位の西村調教師。
社台系も日高系も満遍なく預託され、クラブと個人馬主の預託バランスも非常に良いですよね。
彼自身「ホースマンとしての熱量」が高く、非常に貪欲な性格にもかかわらず、愛嬌ある振る舞いも含めて好かれる性格。事実、当会ともつながりが深いエージェントN氏いわく「彼ほどの熱意で来られれば、惜しみなく協力してあげたくなるんだよ」と言わしめるほど。日本でも有数のエージェントであるN氏にそこまで言わしめる西村調教師。

大したものです。

そもそも、馬主や牧場に付いていたエージェントが、近年は「厩舎付きのエージェントのような立ち位置」に収まるケースが増えてきています。厩舎の仕入れを手伝う形で馬主と調教師を一体化して成長させる新たな考え方であり、当会も10年ほど前からその考え方の普及をしてきた訳ですが、その成果が少しずつ実になってきていることは喜ばしい限りであるのです。

元来「馬喰」と言われていた「エージェント」は、一見馬主サイドに付いているように見せかけながら、「多くの馬喰は牧場側と結託して、馬主から抜いていた」という歴史がございます。また、調教師が自ら牧場サイドに圧力をかけて「バックをもらう」ということもかなり横行していた時期があります。

これらは馬主サイドの立場からしてみれば一番嫌うやり方でございます。
それでも、現在現役の調教師やエージェントの中には未だにそのようなやり方を行っている「馬喰」がいるのです。

時にそれは、馬主が馬主を狙うこともありましたね

数年前に京都馬主協会でもそのような事件が明るみになりました。
その京都の事件には「某大物スポーツ選手も騙された側に入っていた」のですが、その一件で彼は競馬業界に愛想がつき「お金は戻さなくていいから、僕との関わりを一切切ってくれ」と言ったそうです。
残念な事件として、我々も心に刻んでおかねばならない事件だったと言えるでしょう。

当会が20年以上前から「出来高制」を導入しているのに対し、未だに昭和のやり方でお金を抜く馬喰が現存しているワケで、馬主サイドが「若手調教師」に流れる背景が見て取れるのではないでしょうか?

逆に、その京都馬主協会所属の山上和良オーナーが、先日「ニューワールドレーシング」を買取り、新たに「京都サラブレッドクラブ」のオーナーに就任したというニュースが流れました。このようなニュースは喜ばしい限りでございますので、こういったニュースに溢れた競馬界になって欲しいと願いたいですね。

さて、話を戻しますが、このような背景から「若手調教師」を共に盛り上げるという意味で、様々な支援が行われている現在の競馬界。是非、今後も若手調教師への視線を外さずに注目を続けてみてください。

さて、先程免許取得10年以内の若手調教師の話をしましたが、関東で若手の筆頭格といえば「斎藤誠調教師」となるのではないでしょうか。調教師免許取得から15年目とはなりますが40代であり、国枝調教師、藤沢調教師などの重鎮調教師の引退が目前に迫っている今、美浦の代表調教師にならなくてはならない存在といえます。

今週は7頭の馬がスタンバイしておりますね。
中でも1頭面白い馬が居ます。

日曜日東京3Rに出走する「リアンフィーユ」。

キズナ産駒の牝馬で小気味のいい走りをする馬。
前走は10馬身以上とも見える出遅れから最後「35.6」という脚を使っての3着入線でしたが、中山ダ1200mの2歳3歳戦の良馬場でいえば、35.6という上がり時計は破格。しかも大きく出遅れて前半からそれなりに追走に脚を使った上での上がり時計ですから、正直「ゲートさえ出れば未勝利などいつでも勝てる」と関係者が口にするのも頷けるわけです。事実、中山ダートの良馬場での上がり35秒台は重賞などで見られるくらいしか出現しないわけです。

そんな背景からも、また、斎藤誠厩舎としても本年まだ勝利がないという状況下からも、ゲート調整に関してもかなりの力の入れよう。

来週のダ1400mとの両睨みでレース選択していましたが、調教にまたがった田辺騎手の進言で「練習だとしっかりゲート出ますね。ただ、1400mだと中山1200を使ったメンバーもまじり、テンにおかれる可能性が有ることから、であれば芝でも走れる馬ですし、万全を期して前半の追走が少しでも楽になるダ1600にしてもらえますか?」と、調教師と馬主に直訴した形での今週出走。

練習ではゲートをしっかり出るのに、レースでは出なくなる理由は「少々他馬を怖がるところがある」という点。

現時点で「枠番」が決まっていない状況ですから、これ以上の話は申し上げられませんが、「枠番」「他の馬との並びの関係」次第では、厚めの頭勝負の指示が出る可能性がございます。ただし、あそこまでの出遅れグセは一朝一夕で治らないことも事実。斎藤誠厩舎の腕の見せ所であり、まさに、田辺騎手にはお手並み拝見と言えるレース。最注目要項は「枠」。ただ単に「外に入ればいい」というだけの事ではございませんので、そのあたりの最終結論は楽しみにお待ち下さい。

さて今週はクラシックに直結する重要なレースが2本。

共同通信杯に関しては「プライベートギフト」に指定されておりますのでこの場では割愛いたしますが、クイーンCも最所満載なレースとなりますね。

単純に出走メンバーを見れば「ディープインパクト系産駒」+「オルフェーヴル産駒」という図式。

<ディープインパクト系>
・ミヤマザクラ【父ディープ】
・ルナシオン【父ディープ】
・シャンドフルール【父キズナ】
・マジックキャッスル【父ディープ】
・アカノニジュウイチ【父ディープ全兄】
・チアチアクラシカ【父リアルインパクト】
・インザムービー【父リアルインパクト】

<オルフェーヴル>
・アミークス
・ホウオウピースフル

この様に見えるわけですが、このレースの本質は、

・ミヤマザクラ=マウントロブソン
・ルナシオン=スワーヴリチャード
・マジックキャッスル=ソーグリッタリング
・アカノニジュウイチ=レノヴァール
・ホウオウピースフル=ブラストワンピース

といった、OP馬を兄弟に持つ上記5頭にこそ注目して頂きたいわけです。

この5頭は「既にブラックタイプがかなり充実した馬」であり、実際に本馬が未出走だったとしても、未勝利で終わったとしても、「繁殖にあがればかなりの価値を生み出す存在」であることは自明でしょう。

「社台Gの使い分けのレベルが一段上がった」

と、ここ数週間耳にタコが出来るほどに申し上げてまいりましたが、牝馬重賞では若干趣が変わります。

もちろんこの5頭を送り出す社台グループの意図は少なくとも「ブラックタイプの獲得」であることは事実であり、国際化が今以上に進めば、ブラックタイプの充実=海外ホースマンからの目に止まりやすいということに繋がるわけです。

しかし、今回はそのようなオーソドックスな目的だけではなく、「マイル重賞でのブラックタイプの獲得が絶対的に必要である」と考えている馬が存在しているのです。

それがこのレースの本命馬となるわけです。

多い牝馬であれば引退後「15頭」程度の仔馬を生みます。
このクラスの牝馬であれば、産駒の価格は「平均1億」と言っても過言ではなく、これらの牝馬の1頭1頭が「引退後に10億前後稼いでくれる候補馬」なわけです。それは、自らの母や兄弟の価値をさらに引き上げ、その利益という意味ではレース賞金の「3500万円」の数十倍もの価値となって帰ってくるわけです。

だからこそ、藤原英、藤沢和、国枝、といった重鎮調教師や尾関、大竹といった御用調教師に預けられているというのがその背景にあるわけです。

「良血の牝馬はお客様」

勝たせることは勿論のこと「繁殖価値を失わせず牧場に戻す」という一番の使命をどの様に果たすかが、調教師としては非常に重要であり、それこそが一番の仕事と言っても良いわけです。

牡馬に関しては「種牡馬になるか否かは天と地の確率」ではありますが、牝馬に関しては「ある程度の血統背景があればほぼ繁殖牝馬として牧場に帰る」わけです。しかも、上記5頭の価値からすれば「既にGI勝ちで得られる賞金以上の価値を保有している馬」であるわけです。

そのような背景がありながらも、あえて複数頭をここにぶつける意味として、クラシック路線の最中に有る「唯一の東京マイル重賞」であることが、その行動の根底にあるわけです。

その東京のマイル重賞での好走が義務付けられた馬とは?

その馬そのものをお伝えするわけには参りませんが、様々なねじれが生じている背景よりも、マイル重賞での好走を優先させた今回の決断には「将来のイメージを明確に持っているからこその事」であると、申し上げておきます。

最終結論を楽しみにお待ち下さい。

さて、最後に京都記念に関しても触れておきましょう。

こちらも、牝馬2騎が人気を牽引しているレースとなっておりますね。
その上でお伝えしたいのが、クロノジェネシス、カレンブーケドール共に当会の◎ではないということ。
もちろん、買い目には入りますが、◎ではないという意味を考えていただきたいのです。

ただし、その理由に関しては「一切触れるな」とのお達しが・・・。
理由に触れられないなら「この2頭が◎ではない」と記述するしかなく、正直、これ以外の表現方法しかないくらいでして、その点についてはお許し頂きたいと存じます。

しかも、今回の京都記念にて◎に選出された馬に関しては、過去のREVELATION DIRECTIVEなどの内容から想像できるか?と問われれば、おそらく難しい・・・としか申し上げることが出来ないのが心苦しいところ。

クロノジェネシスとカレンブーケドールに関しては、もちろん先々を見据えた仕上げではありますが、勝つ可能性もあります。つまり、先々週のシルクロードSの時に「モズスーパーフレアは◎ではない」と申し上げた時のような「切れる理由」が有るわけではなく、つまりは2頭の「動きが悪いから◎ではない」ということではなく、「◎に指名する馬に相当の理由がある」という意味でございます。

2頭の人気馬に「◎を打たせないだけの理由」とは?

正直、買い目をご覧になるメンバー様でも「え?なんだこの理由?そんな事があるのか?」と思うかもしれませんが、そこは信じて、なんなら目を瞑って勝負してください。

本日お伝えできるのはここまで。

尚、来週はGIフェブラリーSが行われますが、現時点でプライベートギフトには別のレースが選出される予定であるとお伝えしておきます。この真実追求コラム「REVELATION DIRECTIVE」内でも、どこまで詳細をお伝えできるかがなんとも言えない状況。

東海S、根岸S、とプライベートギフトで公開した上で的中を残し、その勢いで向かうフェブラリーS。
相当な自信で臨めると確信しているだけに、少しでも触れたいと存じますが「触れてはならぬ」というお達しが出てしまった場合には、ご容赦ください。

もちろん、GIだから平場だからといって、情報の価値に差はございませんが、心情的に「2020年最初のGIレースは出来る限り多くの方と喜びを分かち合いたい」と考えていたものですから、敢えて、事前にご報告させていただきました。

今週は、冒頭に記した日曜東京3Rリアンフィーユの枠順次第で「7本」のご提供となるか「6本」のご提供となるかは確定しておりませんが、ご提供させて頂くレースは全てに自信を持ってご提供できるレベルです。ただし、週末は若干天候が不安定な面もありそうですので、見解に記す内容にはご注意頂き、指示を厳守してお楽しみください。

以上、今週のREVELATION DIRECTIVEはここまでとさせていただきます。

JTTC-日本競走馬育成評議会
プライベートサロン統括本部長
松井彰二