JTTC | 日本競走馬育成評議会公式サイト

ログイン 新規登録
REVELATION DIRECTIVE

REVELATION DIRECTIVE[高松宮記念週:2020/0328-29号]

■開催競馬場:中山/阪神/中京 ■開催重賞:高松宮記念/毎日杯/日経賞/マーチS ■執筆担当:松井彰二 ------------------------------------- <REVELATION RACE LIST> ■マーチS/伏流S ■毎日杯 ■高松宮記念 ------------------------------------- まず、申し上げなければならないのが、今週の真実追求コラム「Revelation Directive」の内容は「最後までしっかりお読み頂き」、更に、頭の片隅に常に留め置き下さりますようよろしくお願いいたします。 まず、3月23日に当会に入電された、 「ニューマーケットを拠点とする慈善団体アニマル・ヘルス・トラスト(Animal Health Trust:以下AHT)は、これまでの財政難とコロナウイルスの世界的流行による経済的打撃のために閉鎖の危機に直面していることから、緊急資金援助を求めている」 というニュースについて。 世界競馬へのコロナウィルスの影響の大きさはもちろんですが、それは「救済が世界的に必要な状況であること」を示唆するには余りあるニュースであり、中止が相次いでいる「世界競馬」の中で、数少ない実施国としての使命・義務が日本競馬に産まれていることを明確に気づかせ得るだけの大きなニュースであると、当会は捉えております。 獣医学・科学研究を目的としたAHTは1942年に英国にて創設されました。 昨年は馬インフルエンザの流行のために競馬が6日間中止された英国ですが、AHTはその際に数千もの検体を分析する重要な役割を担っていました。 AHTの馬診療所では、跛行治療や画像診断をはじめ様々な分野の専門的なサービスが提供されていて、また、AHTは教育・育成プログラムも実施しています。 AHTが有する比類ない情報と専門知識を維持するためには、ただちに資金が投入されなければ、AHTは3月末に閉鎖される恐れがあるのです。 支援、救済。 ニュースに取り上げられていないだけで、既にかなりの数に登る「救済必要案件」が当会にも舞い込んできております。 さらに、今週、上場馬の申請申込みが締切となった「セレクションセール」に対して、日高地区の牧場オーナーからの声も届いております。 「セレクションセールに申し込んだのは良いが、それによって7月まで庭先では販売できなくなる。本当にセリが開催されれば良いが、もしセールが中止や延期になれば、9月の種付け料支払いが出来ずに、倒産する牧場が一気に増える可能性がある」 と、競馬開催だけでなく、セリの開催有無によっては牧場への経済的被害に対しての救済も更に拡大する可能性があるわけです。 上記のAHTの所在地である、ニューマーケットは、世界的なセリが数多く行われる地であり、このままの状況では、世界中の「セリが機能不全」に陥る可能性があるわけです。 【競馬は不況に強い】 このような言葉を口にする経済関連の学者も多いわけですが、正直、あまりにも的はずれな言葉に毎度驚くわけですが、本質は、 【不況下だからこそ競馬が必要になる】 という表現が一番フィットするわけです。 マネーロンダリングを想像・増長させるような捉えられ方は本意ではないですが、早急に資金調達をする上で、 「馬券がどの様に利用されているのか」 を知らない経済学者のコメントに振り回されてはならないわけです。 だからこそ、今必要な事は「日本のトレセン関係者から絶対にコロナ感染者を出さない」という徹底した対応なのです。 今週から、JRAは、「馬主であってもトレセンへの出入りは禁止」という通達を出しました。 日本の競馬が、イギリスやフランスのように中止になってしまっては本末転倒であり、アメリカのように「ケンタッキーダービーが延期」になってしまっては元も子もなく、そこまで進めば「救済レベル」では済まない事態に追い込まれるわけです。 その上で、「なぜ、日本だけが競馬を実施できるのか」という問いに関しては、明確なラインが存在します。 ブックメーカー が馬券を発売しているわけではないという事。 年間数千億円の国庫納付金を生み出す、日本の競馬は国の財政にも大きく寄与しているわけです。 海外の競馬はブックメーカーや民間業者が馬券発売を行っており、その点において、世界の競馬と日本の競馬は「根本が全く違う」と言っても過言ではないのです。 また、ドバイミーティングの中止は、馬券発売を行わないUAEのお国事情も大きく関与しているわけです。 その上で、世界一の馬券売上を誇る「日本」が引き受けなければならない「義務」がそこに浮上する事は、想像に難くないでしょう。 その上で決定された「馬主であっても、トレセンへの出入り禁止」という、【その決定】が意味するところ。 コロナの蔓延を防ぐなどというのは、あくまで表向き。 馬主というよりも、「馬係を締め出した」と表現したほうが正しい措置でございます。 そもそも、大馬主がトレセンまで足を運ぶことはそれほど多くはありません。 多くの馬主は「馬係」をトレセンなどに常駐させています。 それは、一口クラブなども同じです。 一口馬主の先には、一般の競馬ファンがいるわけで、内部的になにか大掛かりにブラッドガバナンスを効かせる様な行動を取るのであれば、「人バライは必須」ということでございます。 つまりは、今週から、既に「こと」が始まっているということでございます。 競馬の世界には「国境」という概念が少なく、「血」つまりは、「ブラッドガバナンス」のルールで、世界中のホースマンが繋がっていると言っても過言ではありません。 【ブラッドガバナンスのルール】 は、あまり多くの人の目に触れさせるわけにはゆかないケースもあり、それが「馬主であっても」です。 見ざる、言わざる、聞かざる という事ではなく、「見せない」という事が行えるのが日本の管理競馬でございます。 その点に於いては、これ以上の説明は控えさせて頂きます。 さて、ここまで、長い話となっておりますが、 『今がどの様な状況であるのか』 という、大前提を、広い視点でご理解いただけませんと、その中で当会がどのように機能し、『その状況下で発生する様々な情報がどれほどの価値を持っているのか?』についても理解し得ない可能性があるため、この様なお話を冒頭で触れさせて頂いたわけです。 その様な状況下だからこそ「書ける話」と、 その様な状況下だからこそ「書けない話」が、 混在してしまうわけですが、それでも尚、当会のメンバー様には出来る限りの真実を知っておいていただくつもりでおります。 過去数ヶ月に渡り、私が書いてきた様々な表現パターンを想像していただきながら、内容を御覧頂ければ幸いです。 今週、この真実追求コラム「Rvelation Directive」にて取り上げるレースは、<REVELATION RACE LIST>に記述した通り4本。 ■マーチS/伏竜S ■毎日杯 ■高松宮記念 以上の、4本について、上記してきた「状況」を含めたお話をさせて頂きたいと思います。 まず、最初に触れなければならないのが、「マーチS/伏竜S」の2本のダートのレースについて。 このコラム上でも「ダート界のパラダイムシフト」に関しては幾度となくお話してまいりました。 例えば「カリフォルニアクロームがなぜ社台SSでなくて、日高のアロースタッドが輸入したのか?」についても、触り程度はお話したと思います。 ダート界にとっては「サウスヴィグラス」「ゴールドアリュール」「クロフネ」この御三家とも言える種牡馬の死去や種牡馬引退は、非常に大きな出来事であったわけです。 現在は「ヘニーヒューズ」「シニスターミニスター」「パイロ」などが上位を形成しております。 がしかし、「ハーツクライがダート種牡馬ランキング上位に顔を出している」という事実が、ダート種牡馬事情が混沌としている状況を如実に表しており、新たな軸を作らねば「地方救済」を含めた、日本競馬のセーフティーネットともいわれる「ダート構造」に狂いを生じさせるわけです。 その意味で、カリフォルニアクロームを繋養しているアロースタッドが「Tapit産駒のラニ」を種牡馬として預かっていることは、そういった「ダート路線」への先見からのことであるわけです。 ちなみに、このカリフォルニアクロームは「12億円」でシンジケートが組まれ、即日シンジケート株は満口。 そのカリフォルニアクロームが、つい先日、疾病を患い生死をさまよっていた事を知る人は少ないですが、当会としても「本当に死ななくて良かった」と胸をなでおろしました。 今は元気に種付けも進んでおり、シンジケート株の保有牧場もエース級の繁殖をあてがっています。 どの牧場がシンジケート株を持っているか?に関しては、セリ会場に行けば一般の方でもひと目で分かりますので、機会があれば足を運んで頂き、背中に[California Chrome]と刺繍されたグレーと黒のスタッフジャージが株主牧場だけに配られているので、もしも、カリフォルニアクローム産駒を買うのであれば、そのスタッフジャージを着ている牧場から購入したほうが良いとおもいます。「試しに種を付けてみよう」ではなく、「自牧場のエース級繁殖」をあてがっているわけですからね。 さて、少々話が横にズレたように思われるかもしれませんが、ここまでの話はあくまで「マーチS」「伏竜S」に関わる話でございます。 どの部分がそうなのか? と聞かれましても、「お答えできません」としか申し上げられません事はご理解下さい。 私としては、全く意味のないことを書いているつもりもなく、むしろ、かなり答えに近い内容を記したと思うわけです。 その上で、もう一つだけ真実に近づくヒントをお伝えするのであれば、 「マーチSになぜ2頭のハーツクライ産駒が出走してきたのか」 共に「社台コーポレーション白老」の生産馬です。 そもそも、中山ダ1800mのハンデ戦の「マーチS」に、どの様な価値ががあるのか? その点を、よくよく考えていただくことで、真実に一歩近づくと存じます。 書い目の見解ではもう少し突っ込んだ話をさせて頂く予定ですが、そこは門外不出の話しでございます。 しばらくの間は、口外厳禁にてお願いいたします。 つづいて、毎日杯について。 救済という意味では、今週一番色濃く影響が出そうなのがこのレース。 阪神外回りの芝1800mといえば、「ディープインパクト産駒が圧倒的な成績」を誇っている条件。 そのレースに、 ・アルジャンナ ・ダノンアレー ・ストーンリッジ ・サトノインプレッサ という4頭のディープインパクト産駒が登録。 ディープ系という意味ではキズナ産駒のアーヴィンドを含めれば、5頭のディープ系が出走するレース。 もちろん、ディープ系の種牡馬にまつわる「一つの背景」があるレースではございますが、何のための「背景」なのかという意味で、一つ紐解かねばならないのが、 アルジャンナは、なぜ、ノーザンF生産馬なのにも関わらず、セリ(セレクトセール)で購買され、その上で「社台オーナーズ」として募集されたのか? という経緯に注目して貰う必要があるわけです。 もちろん、どのオーナーとどのオーナーが持っているのかまでは、この場で記述することは出来ませんが、その背景を知っていれば自ずと「アルジャンナの取り扱い」に関しては、答えが出るわけです。さて、これ以上は大人の事情が絡み合いすぎますので触れ続けるわけには参りませんが、トリオンフがレイクヴィラファームのリードホースとして活躍できる道が出来たのは、個人的には嬉しいニュースでした。アルジャンナの事を含めて、流石の振る舞いと言える訳です。 それでは最後に、高松宮記念に関しての話に触れ、コラムをしめさせて頂きます。 まず、高松宮記念に関しては「プライベートギフト」としての公開が決定しておりますし、JTTC監修BOOKSでも「高松宮記念大全」が発表されておりますので、詳しくはそちらに目を通していただくとして、この場ではそれほど多くの話をする必要性はないと存じますが、1点だけ補足をさせていただくのであれば、 モズアスコットに関してはオーストラリア遠征を断念した経緯でこの高松宮記念に出走してきておりますが、オーストラリアに向かう前の段階から「脚元に関して少々きな臭い話が出ていた」という事は、この場を借りてお伝えしておきたいと思います。出走させる以上、レース中に故障を起こすような最悪の状況ではない訳ですが、そもそもオーストラリアに向かおうという事自体が、日本の高速馬場には対応が難しいと考えての背景ですので、ここでフェブラリーSからの連勝があるのかと言えば、正直可能性は薄いわけですが、週末の天候によってはおあつらえ向きの馬場状態になる可能性もゼロではなく、その点においては当日まで、その動向を追いかけてゆこうと思います。 プライベートギフトの公開はレース当日12時前後となりますので、最終結論を楽しみにお待ち下さい。 今週は以上となりますが、世界競馬が置かれている背景を含め「救済競走」の発動は、急を要しております。 その点につき、メンバーの皆様方もお忘れなきよう、いつでも動ける準備を整えておいて頂ければ幸いです。 それでは、今週もよろしくお願いいたします。 日本競走馬育成評議会(JTTC) プライベートサロン統括本部長 松井彰二