◆宝塚記念の<みどころ>
2020年6月28日(日)に阪神競馬場で行われる第61回・宝塚記念。
1960年創設。伝統のある上半期のグランプリGIとして今年で61回目を迎える。
日本競馬のレベルが向上している証拠として、2011年よりブリダーズカップ・チャレンジの対象レースに指定。優勝馬には、米国競馬の祭典であるGI「ブリダーズカップ・ターフ」の優先出走権が与えられる。
また昨年2019年からは、優勝馬には豪州GI「コックスプレート」への優先出走権が付与されることになり、昨年はリスグラシューが挑戦し、コックスプレートを制した。
今回は過去10年の宝塚記念の歴史を振り返りたい。
▼2010年・第51回宝塚記念
この年の馬場は稍重。GI4勝馬として注目を集めたブエナビスタが勝ちパターンに持ち込んだところを、8番人気の伏兵ナカヤマフェスタが強襲。渋った馬場を味方につけた一戦だったが、ここをステップにナカヤマフェスタはその年の秋にフォア賞2着、凱旋門賞2着と海外で活躍。日本馬が世界に通用することを誇示した。
▼2011年・第52回宝塚記念
前年2着だったブエナビスタのリベンジに注目が集まる中、優勝したのはノースヒルズのアーネストリー。管理厩舎の佐々木晶三厩舎には、この勝利のご褒美としてキズナが預託されることになり、それがダービー制覇に繋がった。
▼2012年・第53回宝塚記念
前年にクラシック三冠を達成し有馬記念も制していたオルフェーヴル。阪神大賞典で逸走、天皇賞春で惨敗した後に迎えた宝塚記念だったが、前年の年度代表馬として貫禄勝ち。秋にはフォア賞1着、凱旋門賞2着と世界の舞台で好走し、日本だけでなく海外関係者からの注目を集めた。
▼2013年・第54回宝塚記念
前年の覇者オルフェーヴルが鼻出血で直前回避。三冠牝馬ジェンティルドンナが1番人気に支持される中、勝ったのはオルフェーヴルと同じ[父ステイゴールド×母父メジロマックイーン]という配合のゴールドシップ。皐月賞、菊花賞、有馬記念と3歳時にGIを3勝した馬として存在感を見せつけた。
▼2014年・第55回宝塚記念
2013年限りでオルフェーヴルが現役を引退。オルフェーヴルロスのような雰囲気だった2014年の上半期だったが、前年の覇者ゴールドシップが宝塚記念を連覇。その秋には凱旋門賞に挑戦。結果こそ奮わなかったが、日本馬による果敢な凱旋門賞挑戦の流れを踏襲したことは価値ある遠征だった。
▼2015年・第56回宝塚記念
ゴールドシップが三連覇に臨んだが、歴史に残るほどの出遅れ。そんな中強烈な印象を残したのは、金子真人氏の勝負服。ラブリーデイが優勝し、2着はデニムアンドルビーが確保。セレクトセール前に、金子氏の存在感を見せつける決着であった。
▼2016年・第57回宝塚記念
前年に皐月賞、ダービーを制した二冠馬ドゥラメンテが注目を集めた2016年。ドバイシーマクラシック2着以来の帰国初戦だったが、勝ったのはキャロットファームの牝馬マリアライト。ドゥラメンテは2着に敗れ、その後故障が判明し、この宝塚記念が結果的に引退レースとなった。
▼2017年・第58回宝塚記念
この年から大阪杯がGIに昇格。大阪杯、天皇賞春と連勝して臨んだキタサンブラックに注目が集まる中で、台頭したのは前年にドゥラメンテで敗れた堀宣行厩舎のサトノクラウン。
香港ヴァーズに次ぐGI2勝目のタイトルを獲得し、種牡馬入りを決定付けた。
▼2018年・第59回宝塚記念
セレクトセール2014にて9200万円で取引されたキングカメハメハ産駒のミッキーロケットがGI初戴冠。クビ差の2着に迫ったのは香港馬ワーザー。この宝塚記念を制したことでGI馬となったミッキーロケットは翌年に種牡馬入りを果たすことができた。
▼2019年・第60回宝塚記念
1着馬には豪州GIコックスプレートの優先出走権が与えられることに。豪州で活躍するD.レーン騎手と初めてコンビを組んだリスグラシューが牡馬を退けてグランプリのタイトルを獲得。その秋には同騎手とのコンビでコックスプレートも制し、帰国後にはラストランの有馬記念を優勝し引退した。
近年の宝塚記念を振り返るだけでも、グランプリGIの活躍が、その後の「海外挑戦」「種牡馬入り」といった経済効果をもたらすことは言うまでもない。
無論、今年の宝塚記念に出走するメンバーの中にも、今後の日本競馬界に大きな影響をもたらす可能性を秘める存在がいる。
ファン投票で出走馬を決めるGIではあるが、その水面下では生産関係者の思惑が着々と準備されていることに注目いただきたい。
歴史は繰り返す。
6月28日(日)、グランプリの発走を楽しみにお待ちいただきたい。
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◆宝塚記念の<データ傾向>
2010年から2019年までの過去10年が対象
【人気傾向】
・1番人気 [2-4-1-3] 勝率20.0% 連対率60.0% 複勝率70.0%
・2番人気 [1-1-1-7] 勝率10.0% 連対率20.0% 複勝率30.0%
・3番人気 [2-0-2-6] 勝率20.0% 連対率20.0% 複勝率40.0%
・4番人気 [0-0-1-9] 勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率10.0%
・5番人気 [0-2-0-8] 勝率0.0% 連対率20.0% 複勝率2.0%
・6~10番人気 [5-3-3-39] 勝率10.0% 連対率16.0% 複勝率22.0%
・11番人気以降[0-0-2-42] 勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率4.5%
【脚質傾向】
・逃げ [0-1-2-7] 勝率0.0% 連対率10.0% 複勝率30.0%
・先行 [6-4-3-26] 勝率15.4% 連対率25.6% 複勝率33.3%
・差し [3-1-3-42] 勝率6.1% 連対率8.2% 複勝率14.3%
・追込 [1-4-2-39] 勝率2.2% 連対率10.9% 複勝率15.2%
【枠順傾向】
・1枠 [1-1-4-10] 勝率6.3% 連対率12.5% 複勝率37.5%
・2枠 [1-1-2-12] 勝率6.3% 連対率12.5% 複勝率25.0%
・3枠 [0-1-1-14] 勝率0.0% 連対率6.3% 複勝率12.5%
・4枠 [0-4-0-12] 勝率0.0% 連対率25.0% 複勝率25.0%
・5枠 [0-2-0-16] 勝率0.0% 連対率11.1% 複勝率11.1%
・6枠 [1-0-0-19] 勝率5.0% 連対率5.0% 複勝率5.0%
・7枠 [0-1-1-18] 勝率0.0% 連対率5.0% 複勝率10.0%
・8枠 [7-0-2-13] 勝率31.8% 連対率10.0% 複勝率25.0%
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