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REVELATION REPORT

【結果総括】REVELATION REPORT「宝塚記念週レポート」

皆様、お世話になっております。 JTTC種牡馬部門の執行役員を務めております吉田晋哉です。 旧知の仲と言っては少々大げさに聞こえるかもしれませんが、先週末の開催を通じては個人的にも喜ばしいニュースが飛び込んで参りました。 調教師として新規開業した際には、「ディープインパクトの背中を知る男」との謎めいた見出しでメディアも大々的に取り上げていましたが、その男の正体は美浦所属の宮田敬介調教師です。 獣医学部で有名な麻布大学の出身者であることからも、ブラストワンピースを管理する大竹調教師の後輩にあたるわけですが、ノーザンファームでの勤務時代には、あのディープインパクトの調教をつけ、国枝厩舎で技術調教師を務めていた頃にはアーモンドアイに跨った経験の持ち主。 美浦トレセンを見渡しても、この2頭に跨ったホースマンはおそらく宮田君だけでしょう。 外見からも誠実な人柄がにじみ出ていますし、これだけの実績を持ちながら決して奢ることなく【点滴穿石(てんてきせんせき)】という四文字熟語をそっくりそのまま踏襲したような人間です。 その、宮田君が管理するディープエコロジーが、先週日曜日の函館5Rメイクデビュー函館で初勝利をマーク。 父クリーンエコロジー、非社台ノーザン生産馬かつマイナー血統にもかかわらず、勝利に導いたのは宮田君をはじめ、厩舎スタッフの手腕がなせる業。 [日]函館5R 2歳新馬 プライベートランク:☆☆ <結果> 1着☆8 ディープエコロジー 2着◎2 ストーンフェンス 馬単:1400円的中[8点]※馬単マルチ 提供レースに私情を挟む余地などあるはずもなく、評価順こそ相手3番手の評価ではございましたが、プライベートメンバーの皆様には、的中馬券という結果でもってお示しできたこともまた嬉しく思っております。 さて、先ほど申し上げましたように宮田君はノーザンファームでキャリアを積んだ人物。 ディープインパクトとアーモンドアイの調教実績も含め、華麗なる経歴の持ち主とあって、現2歳世代のラインナップも開業間もない厩舎とは思えないほど豪華なものです。 ・グレートマジシャン(母ナイトマジックは独GIを2勝) ・セラフィナイト(叔母に08年スプリンターズS勝ち馬スリープレスナイト) ・ノワールドゥジェ (姉ローブティサージュは12年阪神JF勝ち馬) ・ラヴドワンズ(母ディアマイベイビーは12年白菊賞勝ち馬) ・レーヴドゥラプレリ(父モーリス、近親に重賞2勝レーヴミストラル) 吉田勝己氏名義のレーヴドゥラプレリを除く4頭が「ノーザンファーム生産のクラブ馬」。 栗東所属の高野厩舎に代表されるように、ノーザンファーム勤務を経た調教師は手厚い待遇を受ける傾向にありますが、今年、そして来年と宮田厩舎がどういった成績を残すのか、我々としても注意深く見守っていく所存です。 それでは、先週のレース総括に参りましょう。 まずはグランプリ・宝塚記念の前に行われた日曜阪神5R 2歳新馬について【REVELATION DIRECTIVE】記載内容を交えつつ言及したいと思います。 -----日曜阪神5R 2歳新馬見解を引用----- さて、日曜日に阪神芝1800mで行われる新馬戦。 以前は菊花賞開催日に行われる新馬戦のレベルが高いと注目を集めることも多かったわけですが、最近は育成技術の向上効果や昼夜放牧で鍛えられている馬が多いことで、素質馬のデビュー時期が早まっていることは、皆様もご存知の通り。 それでもGI開催日当日の新馬戦は、普段よりも注目が集まります。 メッセージを込められる競走馬を意図的に出走メンバーとして選定されているのが、特別な新馬戦の背景。 近年の宝塚記念開催日に新馬勝ちをした馬の名前を言えるでしょうか。 2019年 レッドベルジュール 父:ディープインパクト 馬主:東京ホースレーシング 生産:ノーザンファーム (デイリー杯2歳S勝ち) 2018年 ブレイキングドーン 父:ヴィクトワールピサ 馬主:前田幸貴(ノースヒルズ) 生産:高昭牧場 (ラジオNIKKEI賞勝ち) 2017年 ダノンプレミアム 父:ディープインパクト 馬主:ダノックス 生産:ケイアイファーム (朝日杯FSを含む重賞5勝) この3頭が、後に重賞を制したほどの馬だったことからもおわかりいただける通り、宝塚記念開催日当日の新馬戦には、“然るべき馬”が送り込まれているのです。 <中略> アレクサンドロス 父:ハーツクライ 母:オールザウェイベイビー 馬主:吉田勝己 生産:ノーザンファーム イクスプロージョン 父:オルフェーヴル 母:ファシネイション 馬主:近藤英子 生産:ノーザンファーム ダノンザキッド 父:ジャスタウェイ 母:エピックラヴ 馬主:ダノックス 生産:ノーザンファーム テンバガー 父:モーリス 母:トップセラー 馬主:G1レーシング 生産:ノーザンファーム パタゴニア 父:キズナ 母:ライフフォーセール 馬主:シルクレーシング 生産:ノーザンファーム ワンダフルタウン 父:ルーラーシップ 母:シーオブラブ 馬主:三田昌宏 生産:ノーザンファーム 出走馬14頭中、ノーザンファーム生産馬が6頭という構成。 種牡馬をご覧いただければわかるように、ノーザンファーム生産馬からは同じ種牡馬の被りはないのです。 しかも、ノーザンファーム生産のディープインパクト産駒がいません。 -----以上日曜阪神5R2歳新馬の見解を引用----- さて、【REVELATION DIRECTIVE】から引用した上記メッセージから、ここでのキーワードが、 (1) 素質馬のデビュー時期が早まっていること (2) ノーザンファーム生産馬 であることは大多数の方が、読み解けたはずです。 ともすれば、この二つのキーワードに合致する対象馬は◎ダノンザキッドを置いて他に選択肢はなかったこともまたお気づきいただけたことでしょう。 ダノンザキッドの母エピックラヴはこれまで3頭を輩出。 長男にあたるミッキーブリランテ(父、ディープブリランテ)は11月デビュー、次男のオールザワールド(父、キズナ)は10月デビュー、三男にあたるダノンザキッド(父、ジャスタウェイ)は6月デビュー。 REVELATION DIRECTIVEの場では、実際に6頭のノーザンファーム生産馬を記載していますが、当該レースで2着したワンダフルタウン(父、ルーラーシップ)は母シーオブラブの初仔にあたるわけですから、(1)のデビュー時期を比較する兄弟馬がおりません。 また、3着のテンバガー(父、モーリス)に至っては、ルーラーシップを父に持つ半兄がすでに6月デビューを果たしている関係上、(1)であげた「デビュー時期の前倒し」に合致する競走馬にはあたりません。 以下同様に、5着のパタゴニア(父、キズナ)も半姉ダノンファンタジーが6月デビュー、6着のアレクサンドロス(父、ハーツクライ)にしても半姉ディアマイベイビーが6月デビュー、最後の1頭、イクスプロージョン(父、オルフェーヴル)も半姉エトワールが6月デビューと、松井の言葉を引用すればどこからどうみても、今回の条件(1)(2)に合致する馬は◎ダノンザキッドを置いて、他に選択肢がなかったわけです。 さらに、季節的要因として【セレクトセール2020】の動向にも言及していましたから、ノーザンファーム生産馬→例年セレクトセールでVIP待遇の【野田オーナー】→◎ダノンザキッドというアプローチで単勝馬券を購入された無料メンバー様も多数いらっしゃたようです。 [日]阪神5R 2歳新馬 プライベートランク:☆☆☆☆☆ <評価順> ◎12 ダノンザキッド ○13 ワンダフルタウン ▲4 イクスプロージョン ☆6 テンバガー △5 パタゴニア △9 アレクサンドロス <結果> 1着◎12 ダノンザキッド 2着○13 ワンダフルタウン 3着☆6 テンバガー 3連単F:7900円的中[12点] プライベートメンバー様にご提示していた勝負買い目による払戻金とは一定以上の乖離があるとはいえ、それでも◎ダノンザキッドの単勝による払戻金470円を的中された事実には変わりありません。 日頃、流し読み程度で読了されている無料メンバー様にはなかなか理解しがたい話かもしれませんが、記述された内容をもとに、ご自身の頭で考え、仮設をたて、実際に馬券を購入するというプロセスを「重ねる」ことに大きな意味があります。 そのプロセスを重んじることなく、ご自身にとってより負担の小さいものを、いわゆる楽なルートを模索する方が圧倒的多数であることは承知していますが、プライベートメンバーとしてご活躍いただいている多くのメンバー様が、卓越した競馬観をお持ちのように、情報の引き出しを広げるための作業を怠ることなくお付き合いいただければ幸いです。 ただし、昨日行われた宝塚記念では本命推奨馬としたサートゥルナーリアがよもやの敗戦を喫したように、馬券の組み立て方ひとつで不本意ながら的中をお届けできなかったレースがあることもまた十分にご理解いただきたいと思います。 [日]阪神11R 宝塚記念 プライベートランク:☆☆☆☆☆ <評価順> ◎5 サートゥルナーリア ○16 クロノジェネシス ▲18 ブラストワンピース ☆11 ラッキーライラック 注3 グローリーヴェイズ △14 キセキ 穴12 モズベッロ 後述する提供結果の前に、まず、今回の宝塚記念で馬券対象馬とした7頭の評価順をご覧いただきたいと思います。 本命推奨馬◎サートゥルナーリアはもとより、次点の○クロノジェネシスが優勝馬に輝き、2着には△キセキ、そして3着に穴モズベッロが入着。 全18頭中、12人気の低評価に甘んじていたモズベッロですから、ゴール直後には大多数の馬券購入者がモズベッロの活躍を恨めしい思いで眺めていたと思いますが、このモズベッロの抜擢により、実際ご参加いただいたメンバー様からは、本線とは別に、3連複フォーメーションによる的中馬券を手にされたとの歓喜のご報告が寄せられました。 サートゥルナーリアが馬券圏外に追いやられた中で、なぜ的中馬券がとれるのか、不思議に思われる方もいらっしゃると思いますので、簡潔に経緯を述べたいと思います。 長らく在籍いただいているメンバー様であればご存じの通り、先般行われた大阪杯での当会本命推奨馬は◎ラッキーライラックでした。 指定券種の馬単により◎ラッキーライラック→▲クロノジェネシスの評価順で的中馬券を得るに至ったわけですが、今回の宝塚記念では評価順が入れ替わっていることにお気づきいただけたでしょうか。 <大阪杯> 1着 ◎ラッキーライラック 2着 ▲クロノジェネシス <宝塚記念> 1着 ○クロノジェネシス 6着 ☆ラッキーライラック いかなる根拠を示していたかは、実際にご参加いただいたメンバー様に配慮する必要があることから割愛させていただきますが、◎ダノンザキッドが制した阪神5R 2歳新馬のパートで記したように、推奨根拠をご覧いただいた中で、それをご自身でどう解釈するのか。 こうした「思考プロセス」に重きを置いていただければ、モズベッロのような二桁人気馬でさえも、馬券対象馬として時に組み込むべき必要があることにお気づきいただけるはずです。 ただし、今回私どもが最終結論としてご提示していた指定券種はサートゥルナーリアを1着固定馬とした馬単提供。 投資配分として最大値となる35%を○クロノジェネシスとの組み合わせに割いていたほか、最終追い切りの場では、C.ルメール騎手自らがクロノジェネシスの併走パートナーを務めたステラリアに騎乗していた経緯などを伝達していましたから、12人気のモズベッロ絡みのオッズ等も含めメンバー様ご自身の裁量によって、他の券種もあわせてご購入いただいていたのだと思います。 もちろん、提供買い目において結果をお示しできなかった事は我々の落ち度であり、十分な検証期間を設けたうえで、サートゥルナーリアを筆頭に、出走各馬の今後の動向について言及する機会をいただきたいと考えています。 上半期の総決算・宝塚記念が終わり、今週から本格的な夏競馬がスタート。 馬産地におけるビッグ・プロジェクトとなるセレクトセール2020開催の足音も近づいて参りました。 サラブレッド生産におけるお膝元といえる北海道には、以前もお伝えしましたとおり松井がJTTC日本競走馬育成評議会から既に現地入り。 さらに、今週からは連日に渡り的中馬券をお届けしている函館競馬場とも類似点が多い、福島開催が開幕。 申し上げるまでもなく、「潮目が変わる」タイミングであることは自明といえ、すでにそれ相応の反響を今週末に向けて頂戴しています。 また、本日、明日の二日間に渡って催されるJTTC総会を通じては、セレクトセール2020の案件に限らず、メンバーの皆様であれば誰しもが驚かれるであろう複数の【極秘情報】の取り扱いについて熱い議論が交わされております。 詳細は追って、各担当者よりご連絡差し上げる予定となっておりますので、是非そちらのメールも含めて楽しみにお待ちいただければ幸いです。 今週のレポートは以上でございます。 最後までお付き合いいただいた皆様、誠に有り難うございました。 JTTC日本競走馬育成評議会 種牡馬部門 吉田晋哉