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REVELATION REPORT

【結果総括】REVELATION REPORT「新潟2歳S週レポート」

皆様、お世話になっております。 JTTC種牡馬部門の執行役員を務めております吉田晋哉です。 「安倍首相、辞意表明」 日本のみならず、世界を揺るがすビッグニュースが飛び込んできた先週金曜日。 「なぜこのタイミングで?」 「後任はいったい誰なのか?」 国民の関心が政治に対して強く向いたことは間違いないでしょうが、先週末の【REVELATION DIRECTIVE】においてなぜこの話題に言及する必要があったのか、『SAPPORO』で行われたキーンランドCの結果を通じて、プライベートメンバーの皆様にはあのキーワードが今尚頭の片隅に残っているはずです。 その先週末といえば、種牡馬部門の長として注目すべき事象がございました。 ・ミッキーアイル産駒が2勝をマーク ・ハービンジャー産駒が2勝をマーク ・ブラックタイド×母父サクラバクシンオーの仔(ブラックラテ)が新馬戦勝利 なかでも注目はブラックタイド×母父サクラバクシンオーの配合馬・ノーザンファーム生産かつサンデーレーシング所有馬にあたるブラックラテが勝利を収めたこと。 言わずもがな、前述の配合で思い起こされるのは今年6月に顕彰馬に選出されたキタサンブラック。 武豊騎手とのコンビ、演歌歌手の北島三郎さんがオーナーを務める同馬は国民の多くが知るアイドルホースとなりました。あのレベルの知名度はディープインパクト以来なのではないでしょうか。また、これは余談となりますが「ブラックラテ」という親近感を抱かせる馬名もポイントの一つ。 「知名度」と「親近感」。 前述した総理の後継者候補・・・小泉進次郎環境相が、河野氏の支持を明言したことも一因として挙げられますが、政界と競馬界。 少なくともこの二つの業界に精通するメンバー様であれば、河野太郎氏を取り巻く環境がこの数日で一変していることにお気づきのことと思います。 Twitterをはじめとするメディア戦略を駆使し、国民との軽妙なやり取りが好評を博しておりますが、これは競馬界におけるプロパガンダ戦略とも多くの類似点がございます。 そんな河野太郎氏について、我々が【REVELATION DIRECTIVE】で示した一部見解をご覧ください。 -----キーンランドC見解を引用----- 父は、自民党総裁や衆議院議長などを歴任した河野洋平氏。 政治家はすでに引退しておりますが、「日本軽種馬協会」の会長理事を務めています。 そしてセレクトセールを主催している「一般社団法人日本競走馬協会」の会長代行は社台グループの吉田照哉氏ですが、会長は河野太郎氏。 -----以上キーンランドC見解を引用----- 農林水産省が管轄するJRA。 国庫納付金を国に納めるという国営における重要なポジションを担っていますが、河野太郎氏の関係性まで言及したメディアは少ないはず。 「日本軽種馬協会」という言葉がこの1週間でトレンドになった記憶は私にはありません。 改めて、日本軽種馬協会がこれまで繋養してきた種牡馬・現在繋養中の種牡馬をご覧ください。 ・オペラハウス ・カリズマティック ・ダンシングブレーヴ ・チーフベアハート ・バゴ ・ヨハネスブルグ ・アルデバランII 「ヨハネスブルグ」と「アルデバランII」。 キーンランドCの出走表を見てピンと来たメンバー様もいらっしゃったはずです。 河野太郎氏と関わりの深い日本軽種馬協会。 当レースの主役はロードカナロアを繋養する社台SSでもなく、ゴドルフィン傘下のダーレー・ジャパンでもなく、内閣府所管の公益財団法人「日本軽種馬協会」にあったわけです。 以上を踏まえ、今回、我々が提供した買い目は以下の通り。 ============ [日]札幌11R キーンランドC プライベートランク:☆☆☆☆ <評価順> ◎14 エイティーンガール ○12 ライトオンキュー ▲9 ダイメイフジ 注15 ディメンシオン △1 ダイアトニック △16 ヤマカツマーメイド △13 アスタールビー △11 フィアーノロマーノ <結果> 1着◎14 エイティーンガール 2着○12 ライトオンキュー 3着注15 ディメンシオン 3連複F:1万3750円的中[15点] ============ アルデバランIIの仔・クールティアラがハナを奪い、レースを牽引。 ヨハネスブルグの仔・エイティーンガールは最後方から終い勝負に徹する競馬。 雨降りしきる札幌の馬場コンディションは内枠各馬を容赦なく掲示板外に追いやりました。 それはシルクレーシングの1人気馬ダイアトニックとして例外にあらず。その立役者であるアルデバランII産駒クールティアラにまず拍手を送りたいところです。 森友学園の籠池康博理事長の口から発せられ、流行語の域にすら達した「忖度」という言葉。 これまで何度も【貸し借り】の話をしてきましたが、その関係性が世間にギリギリ知れているのはノーザンファーム絡みでしょうか。とはいえそれも【大衆】という市場ではネット情報レベルにとどまっています。 もし、競馬界がノーザン1強となったらどうなるのか? その世界線が現実になったとき、間違いなくJRAは潰れます。 個人馬主、そして日高や九州など全国に散らばる馬産地とともに共存共栄の道を歩むことが彼らの至上命題。 今回はその一例として河野太郎氏と関わりが深い日本軽種馬協会に忖度する必然性に迫られたレースであったということです。 札幌記念週の【REVELATION DIRECTICVE】を通じては計5回ハービンジャーというキーワードを書き残し、先週は計4回「日本軽種馬協会」の名称を使用していたなかでの一戦。 レース後には、無料メンバー様よりもう少し分かりやすく記述してほしいとのご要望も数件お寄せいただいたようですが、プライベートメンバー様は我々に情報料金を納められたうえでご利用されていることをお忘れなきようお願い致します。 続いて日曜日の2歳重賞「新潟2歳S」について。 こちらも【REVELATION DIRECTICVE】に記載していた当時の内容と見比べつつ、ご一読ください。 -------------------- キズナ産駒が最多の3頭。 昨年キズナと同じタイミングで初年度産駒がデビューしたエピファネイア産駒は排除されています。 -------------------- 同一種牡馬の複数頭出し。 シンプルかつ有効なヒントはすでに記されていました。「日高の星」として、日高産の重賞勝ち馬を続々と輩出したキズナ。同馬もまた現役時代に人気を博した1頭、武豊騎手とのタッグは冒頭で触れたキタサンブラックを思い起こさせます。 -------------------- 社台レースホース、サンデーレーシングは所有馬を送り込んでいませんが、吉田勝己氏名義のキズナ産駒フラーズダルムだけは送り込まれています。 -------------------- 2010年以降、同一種牡馬による勝利が「一度もない」新潟2歳S。 その背景を紐解くと、夏競馬で唯一施行される左回りの芝1600m重賞を勝つことによる【種牡馬価値の向上】が浮上します。 社台ノーザングループのキズナ産駒はいまだ重賞勝利ゼロ。こうした前提をおさえた上で、我々は以下の点に触れておりました。 -------------------- 新潟2歳Sにおいて、特別な役割を全うできるのは、彼が最適な存在であり、他に適任者はおりません。 -------------------- ここでは【特別な役割】の意味を知る必要があるでしょう。 彼=福永祐一というジョッキーは、今日のJRAにおいて武豊に継ぐ【政治力】を持つ騎手です。 「次期騎手会長候補の筆頭」といっても差し支えない、知名度と実力、そして政治力を持ち合わせています。 ・武豊(2010年9月 - ) ・柴田善臣(2005年4月 - 2010年9月) ・岡部幸雄(1995年4月 - 2005年3月) ・柴田政人(1993年3月 - 1995年3月) ・郷原洋行(1988年4月 - 1993年2月) ・加賀武見(1975年3月 - 1988年1月) 上記は日本騎手クラブの会長とその任期を並べたものです。 岡部幸雄元騎手の任期を超え、加賀武見元騎手の最長記録も視野に入ろうかという武豊騎手。 【長期政権】を築く様はまるで安倍内閣を見ているよう。 安定した組織のトップに立つ人間には「ミスをしないこと」が求められます。競馬ですから想定外の出来事が起こり得ることはメンバー様もご理解いただていると存じますが、重要なのはその確率をいかに減らすことができるか。 C.ルメール騎手を差し置いて、今年の2歳戦最多の16勝をマーク。 そのうち9勝がノーザンファーム生産馬。 2歳戦で計4頭騎乗したキズナ産駒での成績は【1-1-2-0】。 不確定要素を孕んだ2歳重賞を前に、「彼が最適な存在であり、他に適任者はおりません。」 そのように申し上げていた意味も、結果が出た今となっては素直に受け止めていただけるのではないでしょうか。 ============= [日]新潟11R 新潟2歳S プライベートランク:☆☆☆☆☆ <評価順> ◎5 フラーズダルム ○11 ショックアクション ▲9 ブルーシンフォニー ☆1 シュバリエローズ △4 ファルヴォーレ <結果> 1着○11 ショックアクション 2着▲9 ブルーシンフォニー 3着◎5 フラーズダルム 3連複F:1280円的中[5点] ============= 状況に応じ、フレキシブルな券種を提供することも我々JTTCの務めであります。 3連複フォーメーションによる1280円的中。 最低限の結果と言えるかもしれませんが、当日の見解をご覧いただいたプライベートメンバー様には、この先の2歳重賞の展望もあわせてお示ししておりますので、今週末の札幌2歳S、小倉2歳Sも是非お見逃しなきようご留意願います。 さて、早いもので夏競馬も今週でオーラス。 最後を飾るにふさわしい3重賞が待ち構えています。 新潟記念のサトミホースカンパニー3頭出し、池江・堀厩舎の複数頭出しはすでにメンバー様も注目されていることかと思います。 その一方で2歳重賞に目を向けると、どうでしょう。 【札幌2歳S】 ・マイネル系列のエース馬ウインアグライアは出走せず、そのウイン軍団は複数頭出し ・5頭出しのゴールドシップをはじめ、ステイゴールド系が6頭エントリー ・社台ノーザングループ系のクラブ馬はゼロ 【小倉2歳S】 ・ヨカヨカは出走せず ・直近10年でもっとも少ない出走頭数 ・ノーザンファーム生産馬が3頭エントリー 「終わり良ければ総て良し」 今もなお生き続けるこの格言、もちろん競馬関係者も意識するところであります。 大盤振る舞いのセレクトセールにはじまり、河野太郎氏と日本軽種馬協会の政治的背景も垣間見えた今年の夏競馬。 最後に笑うのは誰か? 人間模様が色濃く反映されるであろう今週末の開催にご注目ください。 今週のレポートは以上でございます。 JTTC日本競走馬育成評議会 執行役員 種牡馬部門 吉田晋哉