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REVELATION REPORT

【結果総括】REVELATION REPORT[エリザベス女王杯週:2020/11/14-15号]

平素は格段のご厚情を賜り、厚くお礼申しあげます。 JTTC内部監査室長を務める宇野篤でございます。 札幌記念前後の近況レポートであり、Revelation Reportをご覧いただいたメンバー様であれば、我々がその当時の伏線をきっちりGIの舞台で回収したことに、配当面の恩恵に限らず、パラダイムシフトの目撃者として一定以上の手応えを感じていらっしゃることでしょう。 見事、エリザベス女王杯連覇を達成してみせた◎ラッキーライラック。 早速ではございますが、総括という本レポートの目的を果たすうえで、改めて札幌記念当時の記述を含めラッキーライラック連覇達成に向けた“布石”を振り返りたいと思います。 ●【結果総括】REVELATION REPORT「札幌記念週レポート」より一部抜粋 ============= 8月23日(日)札幌11R:札幌記念 プライベートランク:☆☆☆☆ <評価順> ◎1 ノームコア ○2 ペルシアンナイト ▲6 ラッキーライラック △10 ポンデザール △8 カウディーリョ <買い目> 3連単F 1着 1 2着 2.6 3着 2.6.10.8 [6点] <結果> 1着◎1 ノームコア(2人気) 2着○2 ペルシアンナイト(6人気) 3着▲6 ラッキーライラック(1人気) 3連単F:1万860円的中[6点] ============= 内部監査室の精査の甲斐あり、最終的には「6点」という厳選された提供点数により3連単:1万860円的中をお届けできた札幌記念。 ただし、メンバー様にはM.デムーロ騎手でありサンデーレーシング様、松永幹調教師がGI・3勝馬ラッキーライラックを代償にした【貸し】を提供した事実を絶対に忘れないでいただきたいのです。 ------------------ この間、【貸し借り】といういわば慣習というべき競馬界のしきたりについて、さまざまな場面で触れて参りましたが、先週のRevelation Directiveにおける【ベンチマーク】たるキーワードを引用するまでもなく、当時の記述を覚えていらっしゃったメンバー様であれば、ラッキーライラックの次戦を今か今かと待ちわびていたはず。 事実、吉田からも“この貸しを絶対に忘れないでいただきたい”とする念の入れようですから、忘れてはならない何かを握っていた点は容易にご想像いただけると思いますが、そうは言っても記憶にないというメンバー様のために、先日のRevelation Directiveにおいて用いていたキーワードが【ベンチマーク】です。 このベンチマークというキーワードについては、日常的に使うほどの言葉でもないでしょうから、ここ最近で見覚えがあるとすれば、察するにRevelation Directiveをご一読いただいた際だと自負しておりますが、実のところエリザベス女王杯が行われるその一週前のRevelation Directiveにおいても同様の【ベンチマーク】たるキーワードで本命推奨馬を示唆していた事実を、どれだけのメンバー様が察知されていたのか、個人的に気になるところでもあります。 実際問題、各記事を読み返すのは、幾らか骨が折れるというメンバー様のために、今回はこの場で該当箇所を抜粋のうえご紹介したいと思いますので是非最後までお付き合いください。 ●REVELATION DIRECTIVE[アルゼンチン共和国杯週:2020/11/07-08号]より一部抜粋 今回【ベンチマーク】として出走するのが、C.ルメール騎手を配するダイワメジャー産駒のモントライゼです。 そのモントライゼを管理する松永幹夫厩舎はリメスとの2頭出しで、輸送に伴う精神安定剤のような存在を抜かりなく用意しているのもポイントです。 これまでの「REVELATION DIRECTIVE」をお読みいただいている皆様ならば、ここまでお話すれば、京王杯2歳Sを舞台にして、誰が、どのような目的を果たそうとしているのかはおわかりいただけるはずです。 -------------------- 奇しくもラッキーライラックと同じ松永幹厩舎の管理馬であり、鞍上にしても今回のラッキーライラックと同じC.ルメール騎手を背にして迎えた◎モントライゼを本命推奨馬として擁立するに至った京王杯2歳S。 そして、その一週間後のRevelation Directiveで吉田が記したラッキーライラック評がこちら。 ●REVELATION DIRECTIVE[エリザベス女王杯週:2020/11/14-15号]より一部抜粋 もう1つ、突っ込んだ話をしておきましょう。 M.デムーロ騎手からC.ルメール騎手に乗り替わるラッキーライラックの件。 なぜC.ルメール騎手に乗り替えなければならなかったのか。 それは今年のエリザベス女王杯では、ラッキーライラックが【ベンチマーク】として出走するからなのです。 -------------------- ベンチマークそのものの定義は、金融、資産運用や株式投資における指標銘柄など、比較のために用いる指標を意味しますが、吉田がこの二週に渡って用いたベンチマークの意味合いは、当該レースにおける指定銘柄を指したものですので、結果論ではなく、事前予告として◎本命推奨馬であることを示唆していた記述となります。 また、ラッキーライラックだけではなく、エリザベス女王杯そのものの位置づけを整理する上で、これまでの伏線についても丁寧に解説している記述が以下の該当箇所です。 -------------------- 今年は京都芝2200mではなく、阪神芝2200mが舞台。 宝塚記念と同じコースだけに、今年の宝塚記念を優勝した4歳牝馬クロノジェネシスにとっては絶好の舞台となるわけですが、エリザベス女王杯ではなく天皇賞秋に出走しておりました。 一方で、クロノジェネシスの半姉にあたる5歳牝馬ノームコアは札幌記念を優勝し、エリザベス女王杯へ。 近年の札幌記念は、凱旋門賞に挑戦する馬の前哨戦、もしくは芝2000mという同じ距離であることから、天皇賞秋の前哨戦として使われることが既定路線になっています。 2020年8月23日 1着◎ノームコア 2着○ペルシアンナイト 3着▲ラッキーライラック 3連単1万860円的中[6点] 札幌記念のレース背景については、札幌記念週に執筆しました「REVELATION DIRECTIVE」に明言しておりましたので、そちらを振り返っていただければと思いますが、上位を形成した3頭は、1頭も天皇賞秋には出走しなかったのです。 ・4歳馬クロノジェネシスがエリザベス女王杯に出走しない。 ・札幌記念上位馬3頭が天皇賞秋には出走しなかった。 ここに違和感を抱かれた方がいらっしゃれば、素晴らしい嗅覚をお持ちではないでしょうか。 また今年のエリザベス女王杯には6歳、7歳といった高齢馬は1頭も出走せず、3歳から5歳までの3世代で、秋の女王を決することになります。 現5歳世代のクラシックはアーモンドアイが三冠。 現3歳世代は、デアリングタクトが三冠。 間に挟まれる4歳世代は、 桜花賞  グランアレグリア(サンデーレーシング/ノーザンF) オークス ラヴズオンリーユー(DMMドリームクラブ/ノーザンF) 秋華賞  クロノジェネシス(サンデーレーシング/ノーザンF) この3頭でタイトルをわけあった世代にあたります。 このあたりに注目することで、 ノームコアとラッキーライラックの札幌記念組2頭が天皇賞秋ではなく、エリザベス女王杯に出走する意図。 クロノジェネシスが天皇賞秋に回った意味。 これが見えてくるはずです。 -------------------- 最終的に2人気の支持を得たハービンジャー産駒ノームコアは札幌記念とは打って変わって逃げの手にでて結果16着。 距離適性だけでなく、コース適性を加味してもエリザベス女王杯ではなく、天皇賞秋に使うべきではないかという声もあったなか、そうした雑音を封じてまでエリザベス女王杯の出走にこだわった陣営サイドの狙いは何だったのでしょうか。 言わずもがな、札幌記念で作った「借り」を今回はラッキーライラック陣営に「返す」タイミングですから、自身の都合ひとつで天皇賞秋に矛先を切り替えることなど不可避の状況であったことはお察しいただけるはずです。 札幌記念当時のラッキーライラックはよく言って7割程度のデキに過ぎず、それでいて4角手前で真っ先に動き、結果的に後方待機の競馬に徹したノームコアとペルシアンナイトにとって有利な状況を生み出しました。 では、今回のエリザベス女王杯でみせたノームコアの役回りはとは何だったのでしょうか。 勝ちを前提としない競馬となれば、たちまち競馬ファンの間からも「○ラズ」という声がどこからともなく噴出する横山典騎手にあって、まざまざとペースメイカー役に徹する立ち回り。 なぜ逃げたのですか?と聞かれれば、そういう指示だったと答えざるを得ないシチュエーションにあることを我々は誰よりも知る立場にいますが、とはいえ2人気の支持を得たノームコアが気のない競馬で16着大敗ですから、この一件は少々尾を引く可能性もございます。 ただし、結果的に後ろから競馬をしていれば勝ち負けに持ち込めたのかと問われれば、曲がり曲がっても首を縦に振ることはできません。 それは2番手追走のリアアメリアが7着とそれなりに踏みとどまっていたことからも推察いただけるはずですが、要するにそういう役回りの馬に対してGI仕上げを施すはずがないということをお伝えしたいまでです。 プライベートメンバー様はもとより、無料メンバー様におかれましても先の結果速報を通じて馬券対象馬の序列はご覧いただいていると思いますが、ノームコアを馬券対象外とした上で勝ち取るに至った馬単3610円的中であることも含めて、改めてここにご報告申し上げます。 [日]阪神11R:エリザベス女王杯 プライベートランク:☆☆☆☆ <評価順> ◎18 ラッキーライラック ○13 サラキア ▲11 ラヴズオンリーユー ☆4 ソフトフルート 注8 センテリュオ △12 ウインマリリン △5 リアアメリア <結果> 1着◎18ラッキーライラック 2着○13サラキア 馬単:3610円的中[12点]※馬単マルチ <総評> 3歳牡牝三冠馬にあたるデアリングタクト、コントレイルに加え、先日行われた天皇賞秋で歴代最多GI勝利数を塗り替えたアーモンドアイの参戦表明でジャパンカップに対する注目度が一段と引き上げられたなか、目下生産者リーディング独走中のノーザンファームが中心となり鞍上ルメールへの手替わりとともに今春の大阪杯を上回る出走態勢が敷かれた◎ラッキーライラックを本命抜擢のうえ臨んだ一戦。すでに今秋はグランアレグリアがスプリンターズSを制するなど、各路線に豪華タレントを擁立するサンデーレーシングにあって、今年は大阪杯、そして札幌記念と重要な役割を担ってきたラッキーライラックだが、蓋を開けてみれば2着馬サラキアを寄せ付けない横綱相撲の競馬でエリザベス女王杯連覇を達成。ノーザンファーム生産かつクラブ馬が馬券圏内を独占しただけでなく、札幌記念ではレースレイティングの引き上げ役に徹したラッキーライラック陣営に報いる最善の結果となった。 ------------------ また、エリザベス女王杯の前日に行われた武蔵野Sでは、サンデーレーシングの所有馬タイムフライヤーにC.ルメール騎手と、ひょっとすると、こちらが本命馬とする見方もあったかもしれませんが、Revelation Directiveの焦点は「東京ダート1600m戦×血統」とする吉田の示唆に合致する“ゴールドアリュール産駒”◎サンライズノヴァでございました。 ------------------ [土]東京11R:武蔵野S プライベートランク:☆☆☆☆ <評価順> ◎6 サンライズノヴァ 〇8 ワンダーリーデル ▲7 エアスピネル ☆11 タイムフライヤー △9 メイショウワザシ 穴12 ソリストサンダー <結果> 1着◎6 サンライズノヴァ 2着穴12 ソリストサンダー 馬単:1万7080円的中[10点]※馬単マルチ <総評> 国内のダート路線において新興勢力たる位置付けにあるアメリカンファラオ産駒を他のレースへ分散した狙いは、同レースにおける◎サンライズノヴァにあると見解内で記したとおり、ゴールドアリュールの血脈に重きが置かれた一戦。先日のJBCクラシックを制した同厩のクリソベリルに続き、改めてゴールドアリュール産駒が存在感を示したことで、来るチャンピオンズCに向け理想通りの伏線を築いた一戦。レースでは58キロの斤量を考慮し、終いの競馬に徹するべく後方3番手からのポジションでレースを進め、最後の直線走路においては戦線のシミュレーション通り大外に舵をきると、メンバー最速上がりとなる3F35.4と本来の決め脚を発揮し、粘りこみを図るエアスピネル、ソリストサンダーを尻目に最先着を果たしてみせた。昨年に続き武蔵野S連覇たる実績を残したことはゴールドアリュール産駒の印象付けという観点においては願ってもない副産物といえ、カフェファラオを筆頭とするアメリカンファラオ産駒VSゴールドアリュール産駒の構図をもって迎えるチャンピオンズCの今後の進展にご期待いただきたい。 ------------------ 2着に11人気の穴ソリストサンダーが粘りこんだことで、馬単万馬券決着と配当にも恵まれた一戦となりましたが、つい先日、このソリストサンダーの父であるトビーズコーナーに優駿スタリオンステーションで対面したばかりとあって、繋養先のスタッフも2着とはいえ見せ場十分のレース振りに大喜び。 また、連覇達成の◎サンライズノヴァに関しては、Revelation Directiveに記載のあった通り、ゴールドアリュール産駒の威厳を示した一戦といえたのではないでしょうか。 ------------------ フェブラリーSと同じ舞台ということになりますが、まず思い出していただきたいのは、今年の上半期において「東京ダート1600m戦」では、極めて特別なレースが複数回行われてきたという事実。 2020年2月23日 東京9R ヒヤシンスS 1着◎カフェファラオ 2着▲タガノビューティー 3着○ヤウガウ 3連単2440円的中[2点] 2020年6月20日 東京11R ユニコーンS 1着◎カフェファラオ 2着○デュードヴァン 3着△ケンシンコウ 3連単3万6360円的中[14点] 現3歳世代同士の上記2戦は、カフェファラオ(父American Pharoah)の独壇場でした。 国際競走シリーズ「ジャパン・オータムインターナショナル」が幕を開けることで世界が注目し始める日本の秋競馬。 エリザベス女王杯週に行われる武蔵野Sではなく、カフェファラオの秋初戦として確保された一戦は中京ダート1900mで行われたシリウスS。 2020年10月3日 中京11R シリウスS 1着◎15 カフェファラオ 2着注2 サクラアリュール 馬単3980円的中[5点] シリウスS、武蔵野Sはともに『GIII格』です。 武蔵野Sが、シリウスSにレースの格が劣るということはありません。 <中略> そして現3歳世代のダート路線にはカフェファラオと同じくAmerican Pharoah産駒としてジャパンダートダービーを制したダノンファラオもいますが、こちらは矢作厩舎の管理馬。 カフェファラオ(堀厩舎) ダノンファラオ(矢作厩舎) ダノンファラオはカフェファラオが出走したシリウスSには使わず配慮し、先日のJBCクラシックに出走させていました。 そのJBCクラシックを優勝したのは、昨年のチャンピオンズC優勝馬で音無厩舎が管理するクリソベリルだったわけですが、その音無厩舎は武蔵野Sにサンライズノヴァを送り込みます。 またJBCクラシック2着のオメガパフュームを管理する安田翔伍厩舎は、ワンダーリーデルとオメガレインボーの2頭出し。 このあたりに注目いただくことで、武蔵野Sの一戦だけの話ではなく、これまでのダート路線で繰り広げられてきた厩舎間の貸し借りが浮き彫りになるでしょう。 ------------------ 今年上半期に行われた「東京ダート1600m戦」で文字通り“主役”の座を射止めてみせたアメリカンファラオ産駒のカフェファラオ(美浦・堀厩舎)。 そして、つい先日行われたJBCクラシック優勝馬であるクリソベリル、そして今回の武蔵野Sを制してみせた音無厩舎のゴールドアリュール産駒◎サンライズノヴァ。 これまでのRevelation Directiveにおいても極めて重要な立ち位置でご紹介してきた「東京ダート1600m戦」ですから、吉田がそもそも上半期の成績を引用した時点で、その焦点となるのが【アメリカンファラオ】【ゴールドアリュール】の血脈にあることはお分かりいただけたと思いますが、その中にあって、わざわざカフェファラオをシリウスSに使い分けたとする堀厩舎の厩舎事情まで明かしておりましたので、出走メンバー中ただ1頭【ゴールドアリュール】の血筋を受け継ぐ◎サンライズノヴァに目がいかないほうが不自然ともいえる記述であったように思います。 さて、先週は今回とりあげたエリザベス女王杯、武蔵野Sに限らず、次月に控える朝日杯FSでも人気の一角を形成しうる◎レッドベルオーブのデイリー杯2歳Sをはじめ、プライベートギフト対象レースでもございました福島記念の◎バイオスパークなど今後の重賞戦線でも重要な役割を担うであろうサラブレッドのターニングポイントたるレースが複数ございました。 馬券になれば1着でも2着でも、もっと言えば3着でも構わないとするメッセージをお寄せいただくこともございますが、◎ラッキーライラックが制したエリザベス女王杯、◎サンライズノヴァが制した武蔵野S、◎レッドベルオーブが制したデイリー杯2歳S、◎バイオスパークが制した福島記念といった具合に週末の4重賞いずれも◎本命馬が勝利するシーンに立ち会えたことはこの後に続く、マイルCSほか主要レースに臨む上で、非常に意義のあることだと思っています。 無論、より配当面にこだわってほしいという声もしっかり届いておりますので、マイルCS、そしてジャパンカップという舞台において、皆様が待ち望む結果でお応えできるよう全力を尽くします。 引き続き、秋のGIシリーズを筆頭に競馬の醍醐味をこれまでとは異なる角度でお伝えできればと思っておりますので、今回のレポートの内容に限らず忌憚ないご意見をお寄せいただければ幸いです。 JTTC-日本競走馬育成評議会 内部監査室長 宇野篤