REVELATION DIRECTIVE
REVELATION DIRECTIVE[ジャパンC週:2020/1128-29号]
掲載日:2020年11月27日
■開催競馬場:東京/阪神
■開催重賞:京都2歳S/京阪杯/ジャパンC
■執筆担当:吉田晋哉
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<REVELATION RACE LIST>
■日曜 東京6R 2歳新馬
■日曜 東京12R ジャパンC
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平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
JTTC種牡馬部門担当の吉田晋哉です。
明日から「楽しみな競馬開催」が待ち受けている状況において、この場で難しい化学や生物学のお話をするつもりはございませんが、このタイミングだからこそ種牡馬部門のスペシャリストとして提唱しておきたいことがございます。
今週だけでなく、これから少なくとも数年間競馬を楽しむために最低限必要な知識として、頭に入れておくべきことばかり。
重要なことを記しておりますので、斜め読みすることなく、いつも以上にゆっくりと時間を確保した上で、お付き合いください。
「ブラッドスポーツ」と称される競馬産業の本質は、やはり血の系譜です。
つまりは、優秀な遺伝子、DNAをいかにして次の世代へと繋ぐか。
日本競走馬育成評議会という組織における種牡馬部門の中枢を担う立場として、常に学び続け、実験し続けていかなければならない分野です。
日本競馬界における種牡馬のスタリオンとして最高峰である社台スタリオンステーションが、11月24日に2021年度の種付け料を発表したばかり。
2020年は500万円に設定されていたエピファネイアの種付け料が倍増の1000万円に設定されたことにまずは着目いただきたいと思います。
ここには明確なメッセージが隠されています。
ただし、この価格上昇を受けて、単純にエピファネイアの種牡馬価値が高められたという視点だけでは、全く足りません。
それでは競馬ファン視点に留まってしまいます。
当会に在籍しているメンバーの皆様には、もっと奥に込められているメッセージを掴みとっていただかなければなりません。
エピファネイアの母シーザリオは、ディープインパクトと同じ歳。
2005年に日本のオークスとアメリカンオークスを優勝した牝馬シーザリオですが、エピファネイアだけに留まらない繁殖実績は、皆様もご存知のことでしょう。
<シーザリオの仔>
エピファネイア(父シンボリクリスエス)
リオンディーズ(父キングカメハメハ)
サートゥルナーリア(父ロードカナロア)
サンデーサイレンスの直仔であるスペシャルウィーク産駒のシーザリオですので、さすがに近すぎるディープインパクトとは配合されることはありませんでしたが、
シンボリクリスエス、キングカメハメハ、ロードカナロアを配合し異なる種牡馬で3頭のGI馬を輩出し、日本競馬史上において繁殖馬としての実績は間違いなくトップレベルです。
かつては早田牧場(現シルクレーシング組織の前身にあたる牧場)が生産したビワハイジもまた異なる種牡馬で良質な産駒を輩出し、父の良いところを引き出す繁殖馬として重宝されました。
<ビワハイジの仔>
アドマイヤジャパン(父サンデーサイレンス)
アドマイヤオーラ(父アグネスタキオン)
ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)
トーセンレーヴ(父ディープインパクト)
ジョワドヴィーヴル(父ディープインパクト)
サングレアル(父ゼンノロブロイ)
GI馬こそ、ブエナビスタとジョワドヴィーヴルの2頭に留まりましたが、重賞活躍馬を多数輩出。サンデーサイレンス系種牡馬との相性が際立っていたことはご覧の通りです。
2000年から2010年台前半時代に活躍馬を多く輩出したビワハイジ。
2010年台前半から2020年にかけて活躍馬を輩出したシーザリオ。
どちらもダービー馬は輩出していない一方で、繁殖馬として最大の功績は、ともにジャパンC優勝馬を輩出していることに尽きます。
ブエナビスタ(2011年)
エピファネイア(2014年)
おそらくビワハイジやシーザリオと比較してしまうと、印象は強くないかもしれませんが、この馬のことも触れておかなければなりません。
繁殖牝馬ピラミマ(父Unbridled's Song)
バンドワゴン(父ホワイトマズル)
2014年きさらぎ賞2着
スワーヴリチャード(父ハーツクライ)
2018年大阪杯1着、2019年ジャパンC1着
ディープインパクト産駒として父子による無敗の三冠を達成したコントレイルと同じく母父にUnbridled's Songを持つスワーヴリチャードが昨年ジャパンCを制覇したことは記憶に新しいと思います。
今年より種牡馬入りして、種付け料は200万円。
初年度から100頭を超える種付けが行われました。
しかしながら昨年のジャパンCにおいて、スワーヴリチャードが優勝したことによる恩恵を最も受けたのはスワーヴリチャードではなく、昨年のジャパンCで11着に敗れていた“あの馬”です。
皆様は、すぐに馬名を思い出すことはできますでしょうか。
昨年のジャパンCで1番人気に支持され、11着に敗れた馬。
11着に敗れた馬が、スワーヴリチャードのジャパンC制覇で価値をあげた?
何を言っているんだ?
とお思いになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、日頃から種牡馬ビジネスに注目している目利きの方であれば、すぐに思い浮かんだはずです。
貴重な種牡馬として、忘れてもらっては困る存在。
2017年日本ダービー
1着“レイデオロ”
2着スワーヴリチャード
後のジャパンC優勝馬を日本ダービーで倒していたレイデオロ。
ダービーの後は、翌年に天皇賞秋を優勝し、GIタイトルは2勝。
5歳時には、「衰えた」ことを隠し切れないまま昨年の有馬記念をラストランとして引退して、今年種牡馬入りという運びになっていたわけですが、晩年は競走馬として強いイメージを残すことができなかったものの、種牡馬としては「一定以上」の価値を見出されています。
≪レイデオロの血統配合≫
父:キングカメハメハ
母:ラドラーダ
母の父:シンボリクリスエス
母の母:レディブロンド
母の母の父:Seeking the Gold
母の母の母:“ウインドインハーヘア”
5代目までに生じたクロス
[Mr.Prospector 3×4]
[Northem Dancer 5×5]
・サンデーサイレンスの血を持たない
・近親にディープインパクト
・キングカメハメハ産駒のダービー馬
・母父にシンボリクリスエス
レイデオロの種付け料は、2020年が600万円、2021年も600万円という設定。
GI7勝馬のキタサンブラックが300万円。
クラシック三冠を含むGI6勝馬オルフェーヴルは350万円。
2021年の種付け料だけで比較しても、レイデオロの種牡馬としての価値がどれだけ評価されているかは説明するまでもありません。
オルフェーヴルは日本ダービーを、キタサンブラックはジャパンCを。
どちらも東京芝2400mというクラシックディスタンスのGIを制している上に、GIを何度も制した馬です。
「ダービー馬になったから」という理由だけで、レイデオロの価値が高いわけではないことは明白です。
初年度に配合を行った繁殖牝馬として有名なところでは、
ダイワエルシエーロ(2004年オークス)
アヴェンチュラ(2011年秋華賞優勝)
ローブティサージュ(2012年阪神JF優勝)
ヴィルシーナ(2013年、2014年ヴィクトリアマイル連覇)
ラキシス(2014年エリザベス女王杯優勝)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンC優勝)
シンハライト(2016年オークス優勝)
マリアライト(2016年宝塚記念優勝)
クロノロジスト(ノームコア、クロノジェネシスの母)
ヒストリックスター(ハープスターの母)
ラルケット(ステルヴィオの母)
レイデオロの初年度の配合相手として、これだけのエース級繁殖牝馬が集められていたことは特筆モノです。
レイデオロが重宝される理由は先ほども記した通りいくつかありますが、エピファネイアの父としても有名なシンボリクリスエスが母の父として内包されていることが極めて重要なのです。
シンボリクリスエスの現役時代は今から17年ほど遡ることになりますので、記憶を思い出していただくという意味でも、少しだけ紹介いたしましょう。
ラストランとなった2003年の有馬記念では、9馬身差で圧勝。
天皇賞秋と有馬記念を、2002年、2003年に連覇しながらも、ジャパンCだけは2年連続3着と勝てず、秋古馬三冠を達成することはできませんでしたが、正真正銘の後世に語り継がれるべき「怪物」を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
レイデオロ、シンボリクリスエスはともに藤沢和雄調教師が管理していた馬ですが、シンボリクリスエスがターフを去った翌年2004年の秋には、その藤沢厩舎のゼンノロブロイが、天皇賞秋→ジャパンC→有馬記念の秋古馬三冠を達成。
ゼンノロブロイが偉業を成し遂げた際に、シンボリクリスエスの凄さを痛感したことはいまだに強く記憶に残っています。
「シンボリクリスエスの併せ馬として相手になる馬がいない」
「ロブロイと併せ馬をしてクリスエスが本気を出したら、ロブロイの脚が壊れる」
1歳違いの2頭。
翌年には秋古馬三冠を達成するようなゼンノロブロイでさえ、調教パートナーとしては力不足だったということ。
それがシンボリクリスエスなのです。
シンボリクリスエスは4歳で引退。
ディープインパクトも同じく4歳で引退。
この2頭はともにラストランの舞台として用意された有馬記念を楽勝し、種牡馬入り。
またキングカメハメハは故障によるものでしたが、4歳の秋に引退。
4歳の秋という早い時期に引退させることが、種牡馬としての可能性を広げるということは、ディープインパクトとキングカメハメハの種牡馬としての功績で証明されているわけですが、
同じように「種牡馬」としての活躍を期待されていた先輩にあたるシンボリクリスエスは、エピファネイアやダートGI馬サクセスブロッケン、ルヴァンスレーヴを輩出したものの、ディープインパクトやキングカメハメハと比較すると、種牡馬としての成績は期待されていたほどではありませんでした。
ただし価値が「無」になったということはなく、父の父や母の父という存在として、シンボリクリスエスの血は、配合次第で爆発するという可能性に価値が見出されているのです。
さて、社台スタリオンステーションが発表した2021年の種付け料について、いくつか要点をまとめておきます。
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・ディープインパクト、キングカメハメハが逝去したことに伴い、日本の種牡馬の威厳を保つために、2020年度は一時的に強引な形で「2000万円」に設定されたロードカナロアの2021年の種付け料は、500万円ダウンの「1500万円」に戻された。
・三冠牝馬デアリングタクトの父エピファネイアは、2020年500万円から倍増の1000万円に設定。
・現役時代はダービー制覇。GIタイトル1つで引退し、種牡馬としてはGI馬を輩出していないキズナも、2021年の種付け料は1000万円にアップ。
・今年初年度産駒がデビューしたばかりで、重賞勝ち馬をまだ輩出できていないもののドゥラメンテの種付け料も1000万円に。
・Unbridled's Song産駒のFirst Defenceを父にもち、アーモンドアイと同じく4代母にBest in Showの血をもつ『シスキン』を2021年より種牡馬として導入(種付け料350万円)。
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ここまでの前置きは長くなってしまいましたが、
なぜ、2021年度の種付け料を発表するタイミングがジャパンCの直前でなければならないのか。
今週お伝えしたいことを、1つに要約するとすれば、ここがポイントなのです。
パラダイムシフトによって、近年の競馬界は世界的に【牝馬の時代】が作り出されました。
欧州では、2017年、2018年の凱旋門賞におけるエネイブルの2連覇が1つの号砲に。
日本では、アーモンドアイが2018年に牝馬三冠、ジャパンCを優勝し、2019年にはリスグラシューが宝塚記念と有馬記念でグランプリを完全制覇。
この後の競馬界は、日本競馬界でいえば、第二のビワハイジ、第二のシーザリオ、いえ、それ以上に活躍する『繁殖牝馬』の輩出という課題に臨むことになります。
種牡馬のバランスを整え、父の良い遺伝子を引き出す優秀な繁殖牝馬の輩出。
競走馬としての強い牝馬が断続的に誕生しているわけですが、すべては【生産サイクル】を整えるために繰り広げられている一時的な時代に過ぎないのです。
いまは、どういう時代なのか。
その大局を掴んでおけば、長い目で見れば、勝つ術を身につけられるはずです。
もちろんズレが生じることもあります。
万が一、ズレてしまった場合でも、大局さえわかっていれば、少し修正するだけで戻すことができます。
株の世界では、「これ!」と決めた銘柄を持ち続ける方と、デイトレーダーのように、売り買いを短期的に繰り返す方もいると思いますが、安定して勝つためには、世の中の経済事情の「大局」を掴んでいる方が強いのは当たり前であり、競馬の世界も共通しています。
ここからは、今週の<REVELATION RACE LIST>の対象レースである日曜日の2歳新馬戦とジャパンCに移りたいと思います。
まずは、ジャパンC開催日に同じ東京競馬場で行われる芝1800mを舞台とする「東京6R 2歳新馬」について。
出走馬は下記の13頭。
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アビッグチア
父:リオンディーズ
母:シベリアンクラシカ
母父:Siphon
イザニコス
父:スクリーンヒーロー
母:マイネアルナイル
母父:ロージズインメイ
ウインチェレステ
父:ドゥラメンテ
母:コスモチェーロ
母父:Fusaichi Pegasus
オンザライン
父:スクリーンヒーロー
母:ステラスターライト
母父:ディープインパクト
ガンダルフ
父:キングカメハメハ
母:アメリ
母の父:Distorted Humor
ギャラクシーエッジ
父:エピファネイア
母:ランズエッジ
母父ダンスインザダーク
コスモジェニー
父:ゴールドシップ
母:オレゴンレディ
母父:Shamardal
コンフィアンス
父:キズナ
母:アルマシャウラ
母父:アドマイヤムーン
ソングオブソフィア
父:キズナ
母:ミスサイベリア
母父:Giant's Causeway
ナイトエクスプレス
父:エピファネイア
母:エカポールパンダ
母父ダンスインザダーク
フィルモグラフィー
父:スクリーンヒーロー
母:サラーシス
母父:Sharp Humor
ロジローズ
父:ロジユニヴァース
母:ロジフェローズ
母父:タニノギムレット
ロングラン
父:ヴィクトワールピサ
母:ノッテビアンカ
母父:Kendargent
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一言でいえば、【露骨】な一戦です。
今週の競馬開催を迎える前の2歳馬部門の種牡馬リーディングランキングを確認ください。
↓ ↓ ↓
1位 ディープインパクト
2位 モーリス
3位 ドゥラメンテ
4位 キズナ
5位 エピファネイア
『ディープインパクト産駒不在の2歳戦』
偶然いないわけではなく、意図的にディープインパクトを出走させない一戦なのです。
モーリス産駒も不在ということにはなりますが、モーリスの父にあたるスクリーンヒーロー産駒が最多の3頭出走。
なお、出走馬13頭はこのようなメンバー構成になっています。
<吉田一族(社台系)>
・オンザライン(久保田定)
・ガンダルフ[サンデーレーシング]
・ギャラクシーエッジ[サンデーレーシング]
・フィルモグラフィー[社台レースホース]
・ロジローズ(久米田正明)
・ロングラン(梅澤明)
<岡田一族(ビッグレッドファーム系)>
・イザニコス[サラブレッドクラブ・ラフィアン]
・ウインチェレステ[ウイン]
・コスモジェニー(ビッグレッドファーム)
・ソングオブソフィア[ノルマンディーサラブレッドレーシング]
<その他>
・アビッグチア(藤田在子)
・コンフィアンス[京都ホースレーシング]
・ナイトエクスプレス(石瀬浩三)
同一馬主としてサンデーレーシングが2頭出しを行う一戦になりますが、
・ガンダルフ
国枝栄厩舎/川田将雅騎手
・ギャラクシーエッジ
萩原清厩舎/C.ルメール騎手
なぜC.ルメール騎手が、当日のジャパンCではアーモンドアイで国枝栄厩舎とコンビを組むのにも関わらず国枝厩舎の管理馬ガンダルフではなく、萩原清厩舎のギャラクシーエッジに騎乗することになったのか。
2021年の種付け料の話をもう一度しますが、このタイミングでエピファネイアの種付け料を500万円から1000万円に上げることができたのは、岡田牧雄氏が率いるノルマンディーサラブレッドレーシングの所有馬であるデアリングタクトが牝馬三冠を達成した功績によるものです。
いずれにしろ、エピファネイアの種付け料は上昇曲線を描いていたかもしれませんが、いま上げることができたのは、デアリングタクトの活躍があってこそ。
エピファネイアの繋養先は社台スタリオンステーションであり、その種牡馬価値を跳ね上げたのは、岡田氏側。
それを受けて、それぞれがメンバーを選抜して集められたのが、今回の13頭というメンバー構成なのです。
「敵・味方」という視点ではなく、「同じ方向性を描いている同志」ということをイメージすると、今までとは見えてくる景色がきっと変わるはずです。
貸し借りの原理原則を想像しながら、日曜日の東京6Rに注目してみてください。
そして、最後に「ジャパンC」について。
今週のREVELATION DIRECTIVEでは、ここまでジャパンCとはほとんど関係のない話をしてきたように見えてしまうかもしれませんが、ほとんどジャパンCに関する話をしてきたつもりです。
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1枠1番 カレンブーケドール
父:ディープインパクト
母:ソラリア
母父:Scat Daddy
2枠2番 アーモンドアイ
父:ロードカナロア
母:フサイチパンドラ
母父:サンデーサイレンス
3枠3番 ワールドプレミア
父:ディープインパクト
母:マンデラ
母父:Acatenango
3枠4番 キセキ
父:ルーラーシップ
母:ブリッツフィナーレ
母父:ディープインパクト
3枠5番 デアリングタクト
父:エピファネイア
母:デアリングバード
母父:キングカメハメハ
4枠6番 コントレイル
父:ディープインパクト
母:ロードクロサイト
母父:Unbridled's Song
4枠7番 ミッキスワロー
父:トーセンホマレボシ
母:マドレボニータ
母父:ジャングルポケット
5枠8番 ウェイトゥパリス
父:Champs Elysees
母:Grey Way
母父:Cozzene
5枠9番 トーラスジェミニ
父:キングズベスト
母:エリモエトワール
母父:マンハッタンカフェ
6枠10番 パフォーマプロミス
父:ステイゴールド
母:アイルビーバウンド
母父:タニノギムレット
6枠11番 クレッシェンドラヴ
父:ステイゴールド
母:ハイアーラヴ
母父:Sadler's Wells
7枠12番 マカヒキ
父:ディープインパクト
母:ウィキウィキ
母父:フレンチデピュティ
7枠13番 ユーキャンスマイル
父:キングカメハメハ
母:ムードインディゴ
母父:ダンスインザダーク
8枠14番 ヨシオ
父:ヨハネスブルグ
母:フローラルホーム
母父:ケイムホーム
8枠15番 グローリーヴェイズ
父:ディープインパクト
母:メジロツボネ
母父:スウェプトオーヴァーボード
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1番と2番に、国枝栄厩舎の2頭。
7枠12番と13番に、[友道厩舎×金子真人ホールディングス]の2頭。
6枠には、ステイゴールド産駒2頭。
5番にデアリングタクト、6番にコントレイルで三冠馬が隣同士。
枠順を見ると、「本当に抽選しているのか?」と競馬ファンが疑っても仕方がないような並びにもなってしまっているわけですが、ジャパンCはいたってシンプルです。
2021年の種付け料で、あの価格設定を発表するには、ジャパンCをこのようなメンバー構成で行う必要があったのではないかと思っております。
[パラダイムシフト]とは?
→【その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること】
これまでREVELATION DIRECTIVEを執筆してきた中で、文字量としては、今回が過去一番かもしれません。
その意図を汲んでいただくことで、ジャパンCはきっと見えるのではないでしょうか。
[パラダイムシフト]を想像しながら、日本競馬の頂上決戦『第40回 ジャパンC』をお楽しみいただきましょう。
JTTC日本競走馬育成評議会
種牡馬部門
吉田晋哉