プライベートギフト
12月27日(日)中山8R グッドラックハンデキャップ
掲載日:2020年12月27日
■■プライベートギフト■■
中山8R グッドラックハンデキャップ
13時25分発走
芝2500m/16頭
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プライベートランク:☆
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<評価順>
◎4 ディバインフォース
○10 スマイル
▲16 ディアスティマ
☆3 タンタフエルサ
注12 ペレ
△7 ライル
△1 エヴァーガーデン
△14 マイネルステレール
△5 サトノシリウス
<◎の見解>
中山芝2500mを舞台に行われる3歳以上2勝クラスの一戦。
当会が本命に指名するのは栗東・寺島厩舎の管理馬にあたる◎ディバインフォース。
◎ディバインフォース(牡4歳)
父:ワークフォース
母:ツクバビューティ
馬主:吉田晴哉
生産牧場:追分ファーム
母ツクバビューティの現役時代は3戦未勝利のまま引退となり繁殖入りしたが、母の半弟ルックトゥワイスが目黒記念を勝っており、近親に重賞勝ち馬を輩出している一族である。
母の血を辿れば祖母にあたるエスユーエフシーの父には米国産馬のAlzaoがいる。
Alzaoは競走馬としての成績こそ奮わなかったものの、種牡馬として活躍したことで大成功を収めているが、ディープインパクトの母ウインドインハーヘアの父がAlzaoであり、ディープインパクトの活躍によって日本国内でも価値が高まったことは言うまでもない。
ツクバビューティの父は、サンデーサイレンス産駒で現役時代には秋古馬三冠を達成したゼンノロブロイで、日本競馬の発展に貢献した血が絡み合っているところが牝系の特徴である。
その母ツクバビューティに配合したワークフォースは、日本馬ナカヤマフェスタ、ヴィクトワールピサが挑戦した2010年の凱旋門賞優勝馬。引退後は2016年まで社台スタリオンステーションで過ごし、2017年にはアイルランドで繋養されている。
ワークフォースの母父は、欧州で圧倒的な産駒成績を残したSadler's Wellsであり、◎ディバインフォースを構成する血統には、国内外において高く評価されている血がクロスされていることが特徴である。
肝心の競走能力だが、デビュー当初は長い距離の番組が少なく1800m、2000m戦で苦戦し
たこともあり、デビュー5戦目に芝2400mで勝ち上がり。その後は2400m以上の長い距離に絞ったレース選定をしながら、着実に力をつけて、現級で好勝負になるところまで成長しているのが現段階の立ち位置となる。
3歳の秋には菊花賞に出走し4着と好走していたように、相手なりに走れるのは力があるからこそ。4歳の夏は繋靭帯炎の影響で休養に充てられていたが、前走の復帰戦では休み明けながらも走りに力強さが増しており、4歳馬の秋らしく成長がうかがえる。
勝ち馬にクビ差の2着まで迫った前走から中2週での続戦となるが、間隔を詰めて使えるのは脚元が丈夫になっているからこそ。中間には2本の追い切りをこなしているだけでなく日曜追いも2週続けて行えているあたりは順調そのもの。
「前走は最後にいい脚を使ってくれた。適性あるコースだし、今の馬場も合うから再度勝ち負けに期待したい。休養前よりも脚の使い方が良くなっている」と厩舎サイドは口にしているように、ここで決めに行く構え。
対抗は、美浦の厩舎リーディングで1位、東西では3位の堀厩舎の管理馬にあたる○スマイル。
中山芝2500mは初とはいえ、芝2200m戦で2勝しており中山は得意舞台で条件は好転する。
休み明けとなるが、1週前には美浦の南Wコースで、81.2 - 65.5 - 51.3 - 37.2 - 12.2という好時計を叩き、直前の最終追い切りは軽めという内容は堀厩舎らしい調整過程。そこで質の高い動きを見せていたところは見逃せず、巻き返しに向けての下地は整った。