JTTC | 日本競走馬育成評議会公式サイト

ログイン 新規登録
REVELATION REPORT

【結果総括】REVELATION REPORT[有馬記念週:2020/1226-27号]

平素は格段のご厚情を賜り、厚くお礼申しあげます。 JTTC内部監査室長を務める宇野篤でございます。 皆様、今年一年本当にお世話になりました。 有馬記念の結果はご承知の通り、松山騎手の一か八かの奇襲により2着にサラキアが食い込み、儚くも本命推奨馬◎クロノジェネシスの勝利に華を添えることはできませんでしたが、一方で、吉田執筆による「Revelation Directive」の内容を参考に、サラキアを買い足されていたとするメンバー様には心から祝福させていただきます。 2020年の有馬記念はご覧いただいた通り、「牝馬の時代」を象徴する幕締めとなったわけですが、<REVELATION RACE LIST>に一切含まれていない有馬記念の情報に言及していたあたりは吉田なりの配慮あってのことだと思います。 ----Revelation Directive より引用---- そのようなパラダイムシフトの渦中にあった2020年競馬を締め括る『有馬記念』は、出走馬16頭中5頭が牝馬という構成となるわけですが、ここに揃えられた「5頭の牝馬」は、海外関係者から見ても、[血統背景]に一定以上の価値が認められている馬ばかりなのです。 2枠4番  ラヴズオンリーユー 父:ディープインパクト 母:ラヴズオンリーユー 母父:Storm Cat 厩舎:矢作芳人 全兄リアルスティールはドバイターフGI優勝馬。 4枠7番  ラッキーライラック 父:オルフェーヴル 母:ライラックスアンドレース 母父:Flower Alley 厩舎:松永幹夫 父オルフェーヴルは凱旋門賞2着馬。 5枠9番  クロノジェネシス 父:バゴ 母:クロノロジスト 母父:クロフネ 厩舎:斉藤崇史 父バゴは凱旋門賞優勝馬。 半姉ノームコアは香港カップ優勝馬。 5枠10番 カレンブーケドール 父:ディープインパクト 母:ソラリア 母父:Scat Daddy 厩舎:国枝栄 母父Scat Daddyは、2018年に米国三冠馬Justifyを輩出。 7枠14番 サラキア 父:ディープインパクト 母:サロミナ 母父:Lomitas 厩舎:池添学 母サロミナはドイツオークス優勝馬。 矢作芳人厩舎は、リアルスティールでドバイターフ(ドバイGI)優勝経験あり。 松永幹夫厩舎は、ラニでベルモントS(米国GI)3着好走経験あり。 国枝栄厩舎は、アーモンドアイでドバイターフ(ドバイGI)優勝経験あり。 馬だけでなく、[厩舎]も世界の競馬関係者に知れ渡っているネームバリューがあるのです。 競馬ファンの間では、有馬記念は「世相を表す」ということで、サイン馬券のようなところに注目が集まりがちなわけですが、[競馬界のトレンドが反映される一戦]として見るべきではないでしょうか。 -----------引用終了----------- その上で、提供買い目そのままに皆様に的中馬券をお届けできていれば、どれだけ良かったかと心底思うわけでありますが、ますは当該レポートの趣旨となる<REVELATION RACE LIST>に指定しておりました土曜・阪神4R「2歳新馬」の模様を振り返ります。 当該レースにおける見解として、戦前吉田が書き綴っていた要点は、 ・中山競馬場でホープフルSが行われるため、土曜日の阪神はGIの裏開催になり、トップジョッキーは阪神には不在になるのですが、「福永祐一騎手」は阪神に残る1日。 ・とすれば、多くの方が「福永祐一騎手」の騎乗馬をまずチェックするのではないかと思います。 ・先週の朝日杯FSでは仕掛けの判断ミスを自ら認めておりましたが、コンビを組んでいた藤原英昭厩舎のエイカイステラが出走する一戦となりますが、福永騎手は渡辺薫彦厩舎のセルディアーナに今回は騎乗。 ・エイカイステラには、若手の岩田望来騎手を起用。 ・この図式から想像すると、「エイカイステラは微妙?」という方向に頭が引っ張られる方もいらっしゃるかもしれませんが、軽視しない方が良いとだけお伝えしておきたいと思います。 上記の通り、藤原英厩舎の主戦ジョッキーでもある福永騎手、そして師とは師弟関係にある岩田望騎手の2名の騎乗采配に“ピンポイント”で言及していたわけです。 大方の競馬ファンの思考を察するに、藤原英厩舎に預託されたセレクトセール高額落札馬(6480万円)という前評判でもって1人気の支持におされても不思議ないところですが、今回◎エイカイステラが5人気の支持に踏みとどまっていた背景には、主戦の福永騎手が他厩舎の新馬に騎乗していた点も当然のことながら含まれていたはずです。 ----------------------- [土]阪神4R 2歳新馬 プライベートランク:☆☆☆☆☆ <評価順> ◎4 エイカイステラ ○2 サトノラムセス ▲14 アメイジングタイム ☆10 デスティノアーラ 注8 セルディアーナ △5 ヴァリアメンテ △7 リエンカウンター △13 サツキハピネス <結果> 1着△5 ヴァリアメンテ 2着○2 サトノラムセス 3着◎4 エイカイステラ 3連複:1万280円的中[15点] <総評> 繁殖初年度よりダノンメジャー(父、ダイワメジャー)を輩出するなど、ノーザンファームが抱える肌馬のなかでも上位の部類に属する母ヴィヤダーナの6番仔にあたる◎エイカイステラを本命抜擢のうえ臨んだ一戦。見解内で示していたように、オーナー、ノーザンFサイドの意向に反し、厩舎所属の岩田望を配しての一戦となったが、当初騎乗予定であった福永のセルディアーナがラビット役に徹したことで展開、進路ともにお誂え向きの流れとなった。欲を言えば、最先着たる結果を望んでいたものの、福永がエイカイステラに騎乗できないと判明した時点で連携馬券に切り替えていたこともあり、今回得た3連複万馬券的中はこの上ない結果となった。 ----------------------- ◎エイカイステラの5人気に対して、さらに盲点といえる9人気の伏兵馬△ヴァリアメンテが勝ち切るシーンに遭遇するとは思いもしませんでしたが、ハナ+アタマ差の三着とこのあたりは、鞍上には申し訳ないですが、やはり福永騎手であれば勝ち切っていたであろう逸材とみていますので、次走以降「福永騎手にスイッチするタイミングは頭で狙う価値あり」とメモしておいてください。 また、同日のメインといえば有無を言わせず、「ホープフルS」を置いて他にないわけですが、ここは堂々1人気の支持に応えてみせた◎ダノンザキッドを褒め称えてあげたいです。 デアリングタクトと同様に、1歳時の頃から接点を持ち合わせていたダノンザキッド。 環境の変化に動じず、しっかりもののデアリングタクトを長女とした場合、ダノンザキッドはまさに甘えん坊の次男といったところで、悪戯心溢れるサラブレッドでした。 単に悪戯をしたいわけでもなく、むしろ悪戯をすることで人間の目を引き、スキンシップを図ることを目的に甘噛みの仕草を連発していたように感じていました。 そんなダノンザキッドが、あの川田騎手を主戦騎手として無傷の3連勝を達成したわけですから、私は川田騎手とはまったく違う心境で涙を流していました。 すっかり大人びた馬体に進化していましたが、顔つきはまだまだ子供です。 その3戦いずれも、ここJTTCではダノンザキッドを本命馬に擁立のうえいずれも的中馬券をお届けしておりますが、この先どれだけの成長力を示せるかが、血統的価値を高める上でも重要なポイントになってきます。 昨年のコントレイルと肩を並べられるほどの存在となり得るのか、奇しくもダノンザキッドの父ジャスタウェイが国内外で躍動したように、ジャスタウェイの最高傑作たる地位を2021年に確立してくれることを期待しています。 ----------------------- [日]中山11R ホープフルS プライベートランク:☆☆☆☆☆ <評価順> ◎10 ダノンザキッド ○1 オーソクレース ▲2 ヨーホーレイク ☆11 タイトルホルダー 注3 ランドオブリバティ △12 アドマイヤザーゲ △5 テンカハル <結果> 1着◎10 ダノンザキッド 2着○1 オーソクレース 3着▲2 ヨーホーレイク 3連単:5560円的中[10点] <総評> 一時はハーツクライの後継種牡馬として筆頭格たる存在といえたジャスタウェイの種牡馬価値を打破すべく、生産者はもとより、安田隆厩舎、川田騎手と利害関係者の思惑が完全に合致していたなか行われた今年のホープフルS。過去二度の出走機会に引き続き本命を託すに至ったのは◎ダノンザキッド。ほぼノーステッキで勝ち切った前走・東スポ杯2歳Sの内容からも世代間では頭ひとつ抜けた存在であったが、同じく無敗でここに駒を進めたオーソクレース、ヨーホーレイクを寄せ付けない勝ちっぷりは戦前の想定を上回るもの。来年のクラシック戦線に向けて堂々主役たる立ち位置で参戦できることは何物にも代えがたい価値といえる。 ----------------------- 最後に、「Revelation Directive」冒頭部分で吉田が言及していた「海外部門の強化施策」に際して、正式に年明けより海外部門の執行役員として豪州、米国、欧州を中心に駐在する運びとなりました。 依然として、世界各国で新型コロナウイルスが猛威をふるっております。 身の安全を第一にという点は重々留意したうえで、年明け以降も、世界基準の最新情報をフィードしていきたいと考えておりますので、表立ってこうした場で執筆する機会は少なくなると思いますが、誰よりも私自身が競馬を楽しむことをファーストに張りのある日々を過ごして参ります。 一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 2021年も何卒よろしくお願いいたします。 JTTC-日本競走馬育成評議会 内部監査室長 宇野篤