プライベートギフト
1月10日(日)中京11R シンザン記念
掲載日:2021年1月10日
■■プライベートギフト■■
中京11R シンザン記念
15時45分発走
芝1600m/15頭
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プライベートランク:☆☆
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<評価順>
◎13 ロードマックス
〇15 ククナ
▲4 カスティーリャ
☆10 バスラットレオン
注12 ピクシーナイト
△3 ルークズネスト
△2 ブルーシンフォニー
△5 ダディーズビビッド
<◎の見解>
中京芝1600mを舞台に行われる3歳GIIIの一戦。
当会が本命に指名するのは栗東・藤原厩舎の管理馬にあたる◎ロードマックス。
◎ロードマックス(牡3歳)
父:ディープインパクト
母:パーフェクトトリビュート
馬主:ロードホースクラブ
生産牧場:ケイアイファーム
ロードカナロアの社台スタリオンステーション入り前後から蜜月関係にあるケイアイFと社台G。
ロードマックスの母パーフェクトトリビュートはボトムラインにサドラーズウェルズ、そして父にドバウィを持つ超良血の輸入馬。ここまでキングカメハメハやロードカナロアがつけられてきたが、ディープインパクトの仔として生まれたのがこのロードマックス。
新馬戦では不良馬場をものともせずに勝ち上がり、母系に宿る欧州血統ならではのタフな馬場への適性を見せてくれた。また、京王杯2歳Sでは父譲りの瞬発力だけでなく母父に宿るミスプロ系のスピードの持続力をも併せ持った末脚を披露してくれた。
折り合い面に課題が残っていた新潟2歳Sで敗戦は度外視できる中で、前走は朝日杯FSで6着。
一見すると、何のことは無い、力量が少し足らずに負けたという6着に見えるが、そこに今回本命抜擢の裏話が潜んでいる。
まず、朝日杯FSにてレッドベルオーブから再三の不利を受けていたことをご存じだろうか?
パトロールビデオを見れば一目瞭然ではあるが、ロードマックスにすれば目の前でフラフラと走られ、追い越そうとすれば寄られる状況では、まともに追えるわけがない。
「1番人気であり、兄弟子の福永騎手のレッドだから厳しくはつぶしに行けなかった」
というのが、ロードマックスに騎乗していた岩田望騎手の本音であろう。
正直誰が見ても、3着はあったレースであり、その意味でノーザンFとしても「ケイアイF」側にそれなりの恩返しをするという意味でも、今回のシンザン記念で便宜を図ることが約束されたという経緯である。
もちろん、それは、「八百長的に勝って下さい」という事ではなく、おかしな忖度抜きのレースに徹してくれて構わないという事。そして、ノーザンF側としても、「つぶしに行け」的な妨害指示等も出さないという約束である。
ガチンコ勝負の競馬であっても、複数頭出しが日常であるノーザンF側には主導権を握る上での様々な「方法」が存在している事は敢えて口にするまでも無いだろうが、今回、それらの「負担」が無い中でレースに出走できるロードマックス陣営。その事がいかに大きなメリットであるかは、陣営サイドが一番良く解っている。
西の名門藤原厩舎が、朝日杯FSを使って、その後即年明けのシンザン記念にローテーションを組んできたことが正にその証明である。
中間も疲れは見せず、3日坂路で身体をほぐし、6日に本追い切りという調整過程と、実質1本半でこの本番に臨む形ではあるが、今回のレースが休み明け3戦目であり、正直中間は調整程度で十分である。
最終追い切りも朝日杯当時とそん色のない動きで、硬さも見せず柔らかみのある動きを披露してくれている。実際、厩舎サイドの本音としては「所属騎手のミライに重賞を勝たせてやりたいし、ミライに聞いても「ここならチャンス十分」という事で、しっかり調整してきたよ」と、勝ち負けを意識しての臨戦であることを明確に伝えてくれた。
右回りよりも明らかに左回りの方が良く、更には一戦毎に折り合い面での進境を見せているロードマックス。お膳立てが揃ったレースで、藤原厩舎と岩田望騎手が「そのチャンス」で勝ち切ることが出来るかどうか。岩田望来騎手の未来をも左右するレースとなることは間違いなく、彼の一挙手一投足に注目のレースと言える。