REVELATION DIRECTIVE
REVERATION DIRECTIVE[大阪杯週:2021/0403-04号]
掲載日:2021年4月3日
■開催競馬場:中山/阪神
■開催重賞:ダービー卿CT/大阪杯
■執筆担当:松井彰二
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<REVELATION RACE LIST>
大阪杯
ダービー卿CT
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まずは通常金曜日に更新しているこのREVERATION DIRECTIVEの更新が一日ずれてしまった事、お詫び申し上げます。恩赦競走のスケジュールに関して、今まさに最終局面を迎えているレースがいくつかあったことで、少しでも早く決定状況をご報告したいという事も含め、土曜日の公開にさせて頂きました。
その上で、今発表できる内容をご報告申し上げる。
令和超法規-第13回-恩赦特別競走「フローラS」
令和超法規-第14回-恩赦特別競走「青葉賞」
令和超法規-第15回-恩赦特別競走「京都新聞杯」
この3本の「3歳限定重賞」が対象になっている事をここで発表しておく。
つまりは、来週の桜花賞から青葉賞まで、かなり「3歳戦」に偏った超法規情報が乱発されているという事。
クラシックシーズンのど真ん中に様々な超法規情報が発生するのは勿論の事、それはGI戦線だけでなく、オークス、ダービーへの最終関門である、各GIIは勿論の事、超法規の冠は【1勝クラス】の戦いにも、強い影響を及ぼす可能性があるという事を申し上げておきたい。
正直、わずかこれだけの発表を本日しているということに、実は大きな意味が隠されているという事をメンバーの皆様にはご認識いただきたい。
つまり何を申し上げたいかと言えば、明日の「山吹賞」がどのようなレースになるか、結果だけでも必ずチェックしておいて欲しいという意味でもあります。
特にこのレースに関しては「ディープインパクト産駒の出走ナシ」という3歳1勝クラスの中距離戦。
そのレースでどのような救済が行われるのか?
ここは事前に答えを教える場ではないので詳細は伏せさせていただきますが、このレースの勝馬に関しては、先ほど発表した3本の恩赦競走と密接なつながりがあるという事だけは、申し上げておきたいのです。
このレースの結果をしばらく覚えておいていただいた上で、今後の私の記述するこの「REVERATION DIRECTIVE」をお読みいただければ、かなり突っ込んだ部分まで全貌が明らかになるようなレースが、「フローラS」「青葉賞」「京都新聞杯」の中にありますよ、という事。
こういった表記は、常にこのREVERATION DIRECTIVEに目を通してくださっている皆様にこそ、しっかりと覚えておいて欲しい内容でございますので、必ず頭の片隅に「山吹賞の結果」を覚えておいていただきたいと思います。
さて、その上で大阪杯の話をここでさせて頂きたいわけですが、いくつかキーワードをお話しさせていただきたいと思います。
■キーワード①
グランアレグリアの距離延長について
■キーワード②
サリオスの道悪適性について
■キーワード③
コントレイルの引退後の種牡馬プランについて
まず、キーワード①の「グランアレグリアの距離延長について」ですが、ストレートに申し上げれば「良馬場であれば何ら問題ない」という見解で陣営サイドは一致しているという事。しかしながら、日曜日は雨馬場になることで、それがどのような影響をグランアレグリアに与えるか?
正直に申し上げれば、その点についても明確な答えはすでに出ております。
かなり極端な答えではあるのですが、この場ではもちろん「YES or NO」は発表いたしませんが、ヒントだけ申し上げるのであれば、この「大阪杯に向かう課程の追い切り状況」の中に答えがあるということは申し上げておきましょう。
続いて、キーワード②の「サリオスの道悪適性について」ですが、これもストレートに申し上げれば「馬格の割にフォームがキレイであることから、重以上になると厳しい」という点。その意味で、サリオスに関しては馬場悪化の度合いによって、3つのプランを用意した上でレースに臨む形をとる事となっております。
逃げ・先行・差し
それぞれのパターンを想定しているのも、サリオスについては今回の大阪杯にていくつか重要な役回りが設定されており、サリオスだからこそできるというよりも、「サリオスしかできない役回り」という重要なミッションが与えられているわけで、その点について「馬場、発馬」この2つの状況に応じての3つのプランとなる訳です。
このプランに関しては正にこのレースを牛耳り、「独裁レース」といっても過言ではない形で強い影響力を持っている「社台グループ」と「ノースヒルズ」がどのような役回りをサリオスに求めているかを想像していただければ、分かりやすいのではないかと。
そして、最後、3つ目のキーワードとなる「コントレイルの引退後の種牡馬プラン」について。
社台スタリオンステーションの昨年までの最上顧客と言えば、ディープインパクト、並びに、キングカメハメハのシンジケート株を大量に保有していた「金子真人氏」であることは言うまでもない。
それが今、少しずつ変化し「社台SS×ロードHC(ロードカナロア)」であったり、「社台SS×ノースヒルズ(キズナ)」であったりと、利権の分散化が進んでいるわけです。
その上で「コントレイル」に関してももちろん引退後の社台SS入りの話から、どのようなシンジケート構成で種牡馬入りが決まるかなど、水面下では様々な調整交渉が進んでいるわけです。
その当事者がここに揃っていると言っても過言ではない状況が今回の大阪杯の見るべきPOINTとなる訳です。
グランアレグリアはなぜ、秋の天皇賞ではなくこの大阪杯に駒を進めたのか。
コントレイルは既に春は「この大阪杯と宝塚記念」と明言しているが、なぜ、ドバイを含めた海外挑戦をしなかったのか。
ノースヒルズ軍団にしても、矢作厩舎にしても、「世界」の視野を持ったホースマン。
この「なぜ海外挑戦が封印されたか」という事が、理解できると、コントレイルの置かれた立場並びに引退後のプラン。更には、そのプランを円滑に進めるために、このレースでどのような役割が与えられているのか?ということが、ご理解頂けるはず。
そこには、グランアレグリアの母父が「Tapit」であることも多いに関与していますが、これ以上お話しすると、ほぼ「答え」になってしまいますので、今週はここまでとさせていただきます。
尚、本日行われたダービー卿CTにて◎指名させていただいたテルツェットですが、この勝利に関しても今週の競馬界でどのような動きが出ているのかをご理解頂く上での「重要なキーワード」が潜んでいる事は、申し加えておきます。
JTTC日本競走馬育成評議会
松井彰二