プライベートギフト
10月3日(日)中山11R スプリンターズS
掲載日:2021年10月3日
■■プライベートギフト■■
中山11R スプリンターズS
15時40分発走
芝1200m/16頭
<評価順>
◎14 ダノンスマッシュ
○9 クリノガウディ
▲11 ジャンダルム
☆4 ピクシーナイト
☆12 レシステンシア
注6 メイケイエール
△1 シヴァージ
△16 モズスーパーフレア
△7 タイセイビジョン
<◎の見解>
中山芝1200mを舞台に行われる秋のGI戦線幕開けの一戦となるスプリンターズS。
当会が本命に指名するのは栗東・安田隆厩舎の管理馬にあたる◎ダノンスマッシュ。
ダノンスマッシュ(牡6歳)
父:ロードカナロア
母:スピニングワイルドキャット
馬主:ダノックス
生産牧場:ケイアイファーム
結論から言えば遂に「完成の域」に達してきたと言えるダノンスマッシュ。
元々、連続しては使えない部分があった事でローテーションに悩みを抱える事が多かった同馬だが、春の高松宮記念にて「ぶっつけローテ」を確立した事がこの馬にとって最大の効果だったと言える。
ぶっつけローテに至る追い切りは春の内容とほぼ同一。
4週前はほぐすようにじっくり乗り込み、3週前に55秒を切る時計。
2週前→1週前はハードに追って、最終週は感触を確かめながらの微調整を行うパターンでしっかり結果を出したのが高松宮記念。そもそも良馬場馬ベストと言われていた馬であり、宮記念の様な馬場での競馬は得意としていなかったにも関わらず、勝ち切ってみせたところが成長の証。そこから、香港への遠征は調整の失敗と発馬の悪さが同時に出てしまい6着に敗退。
そこから5か月半をあけた今回は、レースへの過程こそ同じであるが、その「強度」が一段上がっている事が追い切りから見て取れる。
例のごとく、3週前に坂路で53秒台の時計から動かし始め、その後51秒台、50秒台と2週前・1週前で抜群の動きを披露する。
最終週こそ、54秒フラットの時計で派手さはないが、これも前述した通り高松宮記念の時のパターンを踏襲している。
こう書けば一見「強度はどこで上げたんだ?」というご意見も出てきそうだが、いわゆる水木の追い日ではない【日曜追い】にあたる中間の時計が、高松宮記念の際よりも「1秒近く速い」のが今回である。
グランアレグリアがいなければ2020秋、2021春、の連覇が出来ていたと言っても過言ではない。
昨年末取り逃したスプリンターズSの栄冠を取りに、盤石の体制で臨んで来た。
残すは、この馬の最大の課題である「ゲート」。
川田騎手も公言するように、発馬が決してうまい方ではない。
がしかし、リフレッシュ後緒戦ではテンションも維持できるケースも多く、そこは川田騎手にしても細心の注意を払ってゲートに向かう事こそが、スプリンターズSでの栄冠奪取の最重要POINTであることは分かっている。
その上で、外枠の偶数番は絶好の枠が引けたともいえ、あとは人馬一体息の合った発馬を切ることができれば、結果は自ずとついてくるだけのデキにある。春秋連覇を果たしてほしい所である。