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REVERATION DIRECTIVE[金鯱賞週:2021/0313-14号]

■開催競馬場:中山/阪神/中京 ■開催重賞:金鯱賞/フィリーズR/中山牝馬S ■執筆担当:松井彰二 ------------------------------------- <REVELATION RACE LIST> ■アネモネS ■フィリーズR/中山牝馬S ■金鯱賞 ------------------------------------- 今週は各所で雨の影響が避けられそうもない1週間となりそうだが、悪い話ではなく正直今週の雨は恵みの雨になるのではないかとあらかじめ申し上げておく。中には「雨の時は購入額を控えめにしてしまう」と仰られる方も居るが、今週は逆にプッシュの週になると認識しておいて欲しい。 さて、その前提に立ってまず真っ先に触れたいのが「アネモネS」についてである。 3重賞を差し置いて真っ先に触れることの意味は、当会のメンバー様であればご理解いただけることであろう。 その上で、今回のアネモネステークスに関しては「事前示唆」は一切行わない。 「行えない」のではなく「行わない」のだが、その意味は1つ。 徹底的な「情報保護」であり、ここまで「22戦22勝」という破格の連勝を続けている「あのレース」の安全性をさらに図るべきだからだと思っている。22戦続けて、全てのレースで何らかしらの「結果がそうなることを事前に知っていなければ書けない記述」を徹底してきたが、事前示唆の役割は終わったと考えている事からも厳重に情報秘匿を徹底し、メンバー様の利益保護を徹底する。 とはいえ、まったく触れないのでは「芸がない」訳で、そもそもこのREVERATION DIRECTIVE自体の存在意義を失いかねない。その意味で、あらかじめ予告しておきたいことがあるが、このアネモネSは「この超法規期間の再延長」に関わる大きなターニングポイントとなるレースであることは伝えておきたいと思う。 的中は勿論の事、「内容が問われる一戦」として、非常に重要なミッションが課せられているレースでもある。 つまりは令和のパラダイムシフトにおける最重要レースともいえ、今後の競馬産業界における「新たな指針」のスタートを印象付けることが期待されている。 無論、その「印象」とは、競馬ファンが即時「凄い!」と気づくものではなく、数年後に気づいた際に「このトレンドの始まりはアネモネSだったんだ」と言えるようなものであると申し上げておきたい。 さて、アネモネSはここまでとさせていただき、もう一歩突っ込んで語れるレースに話を移したい。 となれば、金鯱賞を取り上げたい。 デアリングタクトの復帰初戦。 そもそも、なぜ金鯱賞が復帰戦に選ばれたのか? 今春の最大の目標を「香港」に置いている事は報道されているのでご存じの方も多いだろう。 しかし、香港は右回りの競馬場であり左回りにここで挑戦する意味はなんなのであろうか? 答えは簡単である。 オークス、ジャパンカップにて内に刺さった「左回り」に対して、この中間の調教が効果を見せてくれるか否か?についてしっかり見極めるため。という目的がある。 つまりは、秋の最大の目標を「天皇賞秋→ジャパンカップ」に置くべきか、「エリザベス女王杯→香港(もしくは有馬記念)」に置くべきか、はたまた「凱旋門賞」を視野に入れることも考えられるのか、その路線選定への「試走」であることは明確に伝えておきたい。 試走である以上「敗戦」は陣営も想定内であり、そもそもが休み明けは「テンション」が著しく上がってしまう気性の持ち主であり、そのガス抜きの意味も踏まえても、今後の仕上げの面でも三冠達成後にノルマンディーの総裁である岡田牧雄氏が口にしていた「早く負けて欲しい」という言葉は本音であり、ピンポイントで狙ったレースだけに100%の仕上げを施す上で、前哨戦での勝利は捨てられるかどうかは「仕上げの過程」に大きな差が出てくるばかりでなく、競走馬としての寿命にも大きく影響する。 同馬がエピファネイア産駒である事の意味。 社台Gと岡田軍団の橋渡しの役割を果たしている「レックス」の今後の動向。 更には、社台SSの2軍スタリオンとも揶揄されている下河辺牧場を中心とする、「ブリーダーズ・スタリオン・ステーション」との様々な関係性。 「社台一強であり、社台一強に非ず」 という印象を今後どのように日本の競馬産業界に広めていくのかという意味でも、「デアリングタクト」が背負っている宿命は小さくない。ある意味では、アーモンドアイ以上の「宿命」に縛られた馬であることは、今後も意識してデアリングタクトの競走生活を応援してあげて欲しい。 さて、先週のダノンザキッドに関しても「勝つことだけが目的ではない」とはっきり申し上げ、その予告通りの敗戦となったが、3着まで着順を下げてしまったのは、私共としても想定外であった。 そこは、明け3歳緒戦というところでのコントロールの難しさが露呈してしまった訳だが、デアリングタクトが負けるのであれば「最悪何着まであり得るのか」という点にはしっかり把握できているとお伝えしたい。 馬場悪化も予測される週末だが、そのことが「配当を跳ね上げてくれる要因になる」のであれば、メンバー様にもこれはしっかりと払い戻しを手にして頂きたいと考えている。 そして、今週はアネモネS同様「牝馬重賞」の意味を見せつけてくれるであろう「中山牝馬S」と「フィリーズレビュー」が開催される。 この2本の牝馬重賞については「同じである」という事をお伝えしておきたい。 ここでいう「同じ」が何を指すのかは、もちろんこの場で口にする内容ではない。 がしかし、「何かが同じである」という事を前提に、出走メンバーを吟味するのと、何もキーワードを持たない中でそれぞれの出走馬を見るのとでは、意味合いが全く変わる。 そこに答えがあるという事を理解せずに思考を巡らせることは人間が不得意とする行為である。がしかし、そこに何らかしらの答えがあると方向付けや前提への理解が進むと「俄然、思考力が上がるのが人間」である。 3歳牝馬限定戦で1400mで行われるフィリーズRと、古馬ハンデの1800mで行われる中山牝馬Sの何が「同じ」なのかは、もしやもすれば「レース終了後」になっても気づかないかもしれないが、もう一つ「大阪杯も同じである」とは申し上げておきたいと思う。 一つヒントを申し上げれば「共通項を探す」という視点では明確な答えにはいきつけない可能性がある。 出来れば、レースの展開はしっかり見届けて欲しいという事だけでなく、レース後に「パトロールビデオ」を視聴することをお薦めしておく。 敢えて今週はオブラートに包む表現を多用させてもらったが、その事にも意味がある。 アネモネS、フィリーズR、中山牝馬S。 この3つのレースは、競馬産業界のみならず、JTTCとしての究極のあり方を根底から変えてくれる可能性がある。 是非ともご参加いただく皆様には、その「潮目」をご体感頂くつもりである。 JTTC日本競走馬育成評議会 松井彰二