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REVELATION DIRECTIVE

REVERATION DIRECTIVE[AJCC週:2021/0123-24号]

■開催競馬場:中山/中京/小倉 ■開催重賞:AJCC/東海S ■執筆担当:松井彰二 ------------------------------------- <REVELATION RACE LIST> ■日曜 東海S ■日曜 AJCC ■土曜 若駒S ------------------------------------- 先週、コードネーム「BLOOD-M」の買い目そのものを告知してしまったような記述を行った事で、明らかに規制が厳しくなってしまった今週。無論、恩赦競走当週である以上、それほど多くの「真実」を赤裸々に語る事は出来なかった訳で、ある意味では「先週リスクを負ってでもそうした」という行為に対して、多くの株主様からはご理解いただけたことが大きい。 昨秋恩赦競走を実施できなかったことに対しての不安や、その事により「当会の扱う情報が全体的に不安定になった時期がある事」によってJTTCの情報そのものに対しての不安を持たれていたプライベートメンバー様もいらっしゃったことから、「まずはそういった不安をかき消すことがいかに重要であるか」という事に理解を頂けたこと、株西の皆様に感謝申し上げたい。 「超法規的恩赦期間」は始まったばかりではあるが、いつまた休止という状況になってしまうかはまだ何とも言えない。暫定的に示されている期間に関しても、その後延長されるのか否かについては、現在も協議中である。 とはいえ、現在予定が立っているという事実は本当に大きい。 先週、先々週と、内部統制の敷かれた情報の数々が「明らかに精度が上がっている」事がなによりも大きい。 恩赦競走だけにとどまらず、全ての情報精度が底上げされたことにより、当会のプライベートメンバー様に跳ね返る経済効果は破格の効果を産んでくれる。 その上で、超法規恩赦対象レースとして、今週の東海Sが指名された背景について、今週も書ける限りギリギリのラインまで突っ込んだお話をさせて頂こうと思う。 知る立場にある者の話として、私は一切「無駄な話はしない」という事を前提に話を進める。 とはいえ、ここは答えを書く場ではない。 ただし、未だ当会のプライべートメンバー登録へ二の足を踏んでいる方や、一旦休会してる方に安心して参戦していただけるための「根拠」を、示すことは重要であると考えている。 だからこそ、「事前に出来る限りの示唆を行い、その上で結果にご納得いただく」という行動をとるという姿勢を貫くのが当会の基本姿勢である。 その大前提をご理解頂いた上で、読み進めて頂きたい。 まず、東海Sにおける最重要ミッションが「何であるのか?」という事について掘り下げてゆく。 まず、先日報道のあったクロフネの死去。 昨年末から容体が悪化していたことから「逆に良く年を越せたな」というのが第一印象である。 しかも、フェブラリーS路線の幕開けとなる今週にその一報が流れたことは、もちろん偶然ではないと申し上げておく。 クロフネを冒涜するような細かな内容は書きたくないので、彼が今週まで「生かされてきた」事に意味があるという事だけは申し上げておくが、その詳細に関して、直接レースとは関係の無い部分はここで記述することは無い事をご了承いただきたい。 クロフネの死去。 日本ダート界における「ゴールドアリュール」と「クロフネ」の功績は、弊社の株主様方が一番理解しているのではないだろうか? 「芝の大きいところも狙えてダートでも大きいところを狙える種牡馬」 「種付け料も手ごろで、購買価格としても落ち着きのある価格帯が多い」 自らの繁殖牝馬に種付けをする際にも、セリや庭先取引で購入する際にも、非常に高い人気を誇った種牡馬である。このような、芝ダート両輪で活躍馬を輩出する種牡馬がかなり減少している今、中央競馬におけるダートGIの価値も大きく様変わりしようとしている。 【ダート競馬のパラダイムシフト】 大げさな表現ではなく「ここ10年のダート界」と「今後10年のダート界」では、種牡馬戦略、販売戦略において大きく様変わりすることは確実視されており、その勢いをつけるのが正に2021年の競馬である。コロナの影響で人の往来だけに規制がかけられているのではなく、馬の往来、そして、血の往来にも様々な制限がなされている、正に今から種付けシーズン最盛期を迎えるのである。 その意味でインティの出走無くして「今回の東海Sでの恩赦競走実現はあり得なかった」という事実は申し上げておきたい。これは、インティが勝つとか、負けるとか、そのようなレース視点で見た重要性の話をしているのではなく「一つの指標」を作り上げる上での大事な役割を担って出走してきているという事を申し上げている。 インティが勝利するケースで得られるメリット インティが敗北を喫するケースで得られるメリット 双方の視点から考えて頂ければ、「答えの様な地点」まではたどり着ける可能性がある事は申し上げてく。 その上で、更に一つ踏み込んだ話をさせて頂けば、今回日本人騎手だけでこのレースが施行されることも非常に大きな意義の一つでもある。そもそも日経新春杯に出走予定であったアリストテレスをAJCCにスライドさせ、ルメールには東海Sには乗れない方向で事が進んだ。更に、先週の京成杯でルメール騎乗のグラティアスが勝利した事で、この流れは確実性を増した。 ルメールが居るレースと居ないレースで何が違うか? 「社台グループとしての狙い馬がある程度わかってしまう」と言えばわかりやすいのではないだろうか。 今回、藤原厩舎の管理馬であるグレートタイムは、厩舎所属の岩田望ではなく福永騎手を配してきた。その岩田望騎手は、前走自分の父が乗ったダイシンインディーに配されている。そして、その岩田康騎手本人はダノンスプレンダーに配され、前走ルメールが騎乗していたオーヴェルニュに川田騎手が配された。 逆に非社台関係馬を見れば、タイキフェーヴルが継続騎乗、ハヤヤッコが継続騎乗、メモリーコウが継続騎乗、そしてもちろんインティも継続騎乗である。 乗り替わりの意図、継続騎乗の意図、それぞれに共通した背景があるのだが、それを語ってしまえば全ての答えを申し上げている事と同じになってしまう。 仮にルメールを乗せるとしたら、どの馬だったのか?という視点。 そして、ルメールにどのようなミッションを課してレースに臨ませるだろうか?という視点で考えてみても面白いかもしれない。 「ペースは番手の馬が作る」 これは、競馬を語る上での格言ではあるが、このレースでどの騎手が番手に収まるのか? レースの見どころはそこにあると言っても過言ではない。 そして、なぜその馬が番手(2番手もしくは3番手に位置させる予定)である必要があるのか? レースをご覧いただき、そして、レース結果が出た後に是非考えてみて頂きたい。 つづいて、AJCCについても触れておきたい。 4歳馬vs5歳以上という構図が出来上がっているこのレース。 戦前から申し上げている通り「ガバナンス=統治」という文脈下に於いて様々な調整・補填が繰り広げられているレースであり、ノーザンFの意向が読めなければこのレースの的中は望めても、大きな収支にまでは至らないのではないだろうか。 ノーザンFは、 ・サトノフラッグ ・ヴェルトライゼンデ ・アリストテレス この3頭の内どの馬に一番力を注いでいるのか。 社台Fは、 ・ラストドラフト ・ステイフーリッシュ どちらに力を注いでいるのか。 そして、紅一点の出走となった「ウインマリリン」の本当の出走意図はどのようなものであるのか。 本年のAJCCにて、「誰」が統治(ガバナンス)を利かせているのかの視点を書かせていただいた。 ノーザンFの視点、社台Fの視点、そして、コスモビューファームの視点。 それぞれの視点から「日本の競馬界に今必要な事」を読み解ければ、自ずと答えにはたどり着くと明言しておこう。 そして最後に、土曜日の若駒Sについても少々触れておきたい。 既にこのレースがかなり異質なレースであることはご理解頂けている方が多いのではないだろうか。 株主様にとってみれば、日本競馬がここまで変わってきたか?と思っていらっしゃる方も多いだろうと推察できる。 「母父が全て外国馬」 つまりは、母もしくは本馬が輸入された馬、もしくは、持ち込み馬で日本で生まれた馬。 という事になる。 馬名を伏せて血統表だけを見れば「このレースが日本で行われている」と思う方は少ないとすら思えるレースであり、そこに、このレースの明確な意図が隠されている。 株主様方には許可を得たので、1つだけ公開したい事がある。 このレースの本命馬◎はグロリアムンディである。 母ベットーレはRobertoの流れを汲む「Blu Air Force」を父に持つイタリア生まれの牝馬。 そこに、キングカメハメハが配合されて生まれたのがグロリアムンディである。 それを「吉田和美名義」にしている事こそが、このレースの肝である。 吉田和美名義の馬でいえば「モーリス」「キンシャサノキセキ」が有名だが、それは海外から見た視点でも同じであり、輸入馬ばかりで構成されているこのレースで、吉田和美名義の馬を本命に抜擢した事の意味を想像していただきたい。 切り口は2つ想像できるはずである。 1、圧倒的な勝ち方でこの馬の強さをアピールする 2、モノサシ的な使われ方で、この馬に勝った馬をアピールする ちなみに鞍上福永騎手はお手馬にアルアインの弟シャフリヤールも居るが、この馬に関しても能力を買っているという話であるが、このレースでどのような乗り方をするか?をご覧いただければ、シャフリヤールとグロリアムンティのどちらに期待しているかは、一目瞭然となるのではないだろうか。ちなみに、シャフリヤールは現在共同通信杯を目指して調整中である。 さて、今回は多くの個所を様々な関係各者にお伺いを立てながらの記述となったことで、あまりストレートな表現は出来なかったが、とはいえ、これらのレースにご参加いただける権利を持つプライベートメンバーの皆様には、見解の中でしっかりと突っ込んだ話をさせて頂く予定。 結果のみならずその内容も楽しみにして頂きたい。 JTTC日本競走馬育成評議会 松井彰二