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REVELATION REPORT

【結果総括】REVELATION REPORT[金鯱週:2021/0313-14号]

先週のREVERATION DIRECTIVEにて「なぜ、恩赦競走の詳細について一切触れなかったのか」についての理由は、既にご理解頂けているでしょう。 先週の時点で私はこう書かせていただきました。 -----REVERATION DIRECTIVEより引用----- 「このアネモネSは「この超法規期間の再延長」に関わる大きなターニングポイントとなるレース」 「的中は勿論の事、「内容が問われる一戦」として、非常に重要なミッションが課せられているレース」 「令和のパラダイムシフトにおける最重要レースともいえ、今後の競馬産業界における「新たな指針」のスタートを印象付けることが期待されている」 --------------------------------------------- その上で残した結果が以下。 <評価順> ◎8 アナザーリリック ◯4 ジネストラ <結果> 1着◎8 アナザーリリック 2着◯4 ジネストラ 馬連:4250円的中[1点] ノーザンF生産馬2頭によるワンツー決着であり、 アナザーリリックは「シルクレーシング」 ジネストラは「サンデーレーシング」 という、ある意味では「オーナーブリーダー」として采配を振るえる馬によるワンツー決着。 1点提供による「馬連4250円」の的中がある意味では独り歩きしており、この感動を手にした多くのメンバー様から「凄い」とのお声を頂戴しておりますが、論点はそこではないのです。 私が先週申し上げた、 『その「印象」とは、競馬ファンが即時「凄い!」と気づくものではなく、数年後に気づいた際に「このトレンドの始まりはアネモネSだったんだ」と言えるようなものであると申し上げておきたい』 と記述した言葉は、この「42倍の馬券を1点で的中させたという表面的な結果」に向けてのことではないという事だけはご理解頂きたいのです。 しっかりとご理解頂きたいのが、今回の的中が凄いのではなく、「このトレンドがこの先続く可能性が著しく高い」という事。 つまり、このアネモネSの成功が、 【恩赦1点競走】 の確立に向けて、「大きな一歩を踏み出すことに繋がった」という事でございます。 言い換えれば、今回のアネモネSの成功は、『恩赦期間の有無によらず「恩赦1点競走」の定常的な実施を可能とさせる』という試みが大きな前進を遂げたことを意味するわけです。 いわゆる『恩赦期間』に関しては、永続的に続くものではありません。 現在の超法規期間に関しても最大でも今春までが一つの区切りと言えるわけです。 しかしながら、この『恩赦1点競走』が定常的に実施できることとなれば、これはある意味で革命的な事であり、当会としても最重要事案として全精力をつぎ込む価値があると考えておるわけです。 続報は、逐一させて頂きたく思います。 引き続き、REVERATION DIRECTIVEのチェックは欠かさず行ってください。 そして、今週は恩赦競走が2本用意されている週。 先週に引き続き、大きなミッションを抱えている事は想像に難くないでしょう。 GI開幕の前週にしかできない事があるのです。 このあたりのお話は、またREVERATION DIRECTIVEにてできる限り突っ込んだお話をさせて頂きます。 さて、先週は恩赦競走だけでなく、他にも見所の多い一週間となりました。 まず金鯱賞についてはご参加いただいた皆様にレポートをお届けさせて頂いておりますが、ギベオンの勝利について、「あくまで偶然の産物である」ということが確認できておりますので、この場でこれ以上の事を触れても意味がないという状況ゆえ、「このような状況下における不的中に関しての再発防止策は完全に把握できた」と申し上げ、先週のもう一つのテーマであった「中山牝馬SとフィリーズR」の話に移りましょう。 この2本のレースは「同じである」と申し上げておりましたが、その意味がある程度わかったと仰られるメンバー様はいらっしゃいますでしょうか? 先週私は、 『アネモネS、フィリーズR、中山牝馬S。この3つのレースは、競馬産業界のみならず、JTTCとしての究極のあり方を根底から変えてくれる可能性がある』 と記述していましたが、まさに「狙い通り」と言える成果を得られたと言えるでしょう。 結果から見返せば、 ■中山牝馬S 1着◎13 ランブリングアレー 2着注11 ロザムール 馬連:6440円的中[6点] ■フィリーズR 1着注5 シゲルピンクルビー 2着◎8 ヨカヨカ 馬連:4070円的中[6点] 共に馬連6点提供による4点目的中(◎-注)という結果。 この表面的な共通点が今回の意味ではございません。 共通点に関して2つ掘り下げさせていただくとすれば、両レースの1人気が共に「9着敗退」という点であり、がしかし、買い目にはその1人気も入っているということが一点目。 そして、もう一点が「内回り(小回り)コース」における、新トレンドが両レースの共通項である事が二点目。 この2点に関して、実は当会が水面下で開発を進めている「AI」の活躍が裏にあるという事をここで申し上げておきたいのです。AIの印象は世間で大きな誤解や独り歩きが目立つ結果となっておりますが、AIが力を発揮する領域というのは「条件が限られた中での最善手を探す行為」というレベルまでしか現在は実用化できておりません。 競馬界で「AI」を標榜しているもののほとんどが「ただの統計解析」であり、正直、エクセルに毛が生えた程度のモノから、良くてもデータマイニングというレベルのものまででありますが、実用に耐えていないというのが正直な所。 つまり、AIをどう使うか?の時点で、大きな間違いを冒しているケースが多いわけです。 かねてより競馬に関しては「馬7人3」と言われる通りで、騎手の技術影響度は3割程度と言われておりますが、それはある意味では「平均値」であり、実際は技術影響度が著しく低い条件から著しく高い条件まで千差万別でございます。 無くて七癖 とは申しますが、「騎手の技術」に関して掘り下げてゆく事は、その「技術影響度の高い条件」での最終判断に大きな影響を与えるという事でございます。 例えば「ルメール様」と呼ばれるほどに、全ての競馬ファンから「信頼」されているように見えるルメール騎手ですが、例えば「1倍台の人気馬」に騎乗した際の戦績は、「福永騎手にはるかに劣る戦績」でございます。 例えば武豊騎手の1倍台の1人気に関して言えば「ある条件下」では、複勝率97%を数え、同条件下での「ルメールの78%」という数字を、はるかに上回るのです。 途中まではある程度のデータ分析ができる方であれば、導き出せる数字です。 例えば、武豊の97%の数字も、発表されているデータだけを駆使しても「88%」のラインまでは抽出することが出来ますが、97%までは引き上げられないのです。 騎手目線で見た場合、 「競馬は失敗のスポーツ」 でございます。 成功したケースに目を向けがちで、勝った時の共通項を探しがちですが、負け方にこそ各騎手の癖は出ます。つまり、勝利したデータよりも、敗戦した際のデータの方がはるかに多いわけです。 「勝に不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」 と語った、野球界の名将野村克也氏の言葉は、まさに競馬界にも当てはまるわけです。 これ以上語ってしまうと、当会が持つアドバンテージを披露し、他社に塩を送るような行為になってしまうため、ここまでといたしますが、フィリーズレビューの横山典騎手、中山牝馬Sの戸崎騎手には正にその悪癖が露呈する条件が十二分なほど揃っていたという事。 しかも、それは育成に長く携わっている我々だからこそ「得心できる内容」であり、ただ単にデータ上で見て分かる代物ではありません。 そういった各騎乗者の癖を人間の目だけでなく、AIの力を借りて抽出することは、ひいては「育成技術向上」「騎乗者技術の評価制度」にまで及び、各地の育成牧場だけでなく、厩舎運営、エージェント業務、そういった競馬産業の本流に寄与できる考え方でもあるのです。 感覚的な評価 ではなく、エビデンスを持つことが重要であるという事でございます。 先週のREVRATION DIRECTIVEにて私は、 『3歳牝馬限定戦で1400mで行われるフィリーズRと、古馬ハンデの1800mで行われる中山牝馬Sの何が「同じ」なのかは、もしやもすれば「レース終了後」になっても気づかないかもしれないが、もう一つ「大阪杯も同じである」とは申し上げておきたいと思う』 こう書かせていただきました。 【大阪杯】 グランアレグリア コントレイル サリオス レイパパレ といった馬達が目標にしている阪神内回り2000mの戦いであり、ファン垂涎のメンバーが揃う事もあり「オッズ期待値」も跳ね上がる一戦。 是非とも「楽しみにしていてほしい」と申し上げておきたいと思います。 今週のREVERATION REPORTはここまでとさせていただきます。 JTTC日本競走馬育成評議会 松井彰二